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中国反体制派「オスロの誓い」 チベット、ウイグル、を含め 中国の民主化グループが大同する

中国反体制派「オスロの誓い」 劉暁波氏が“まとめ役”に 

2010.12.12 01:53 産経新聞

 【オスロ矢板明夫】中国の民主活動家、劉暁波氏にノーベル平和賞が授与されたのを機に、世界各国に分散する中国の民主活動家やチベット独立派、ウイグル人活動家といった中国の反体制勢力がノルウェーの首都オスロに集結、中国共産党独裁政権に対抗するため横の連携を強めようという機運が高まっている。

 1989年6月の天安門事件をきっかけに海外に亡命した中国の民主活動家たちは、民主中国陣線、中国民主団結連盟などいくつかのグループに分かれ、米国、欧州、オーストラリアなどで活動している。主導権争いのため激しく対立することもあった。
 しかし、10日のノーベル平和賞授賞式に合わせてオスロに集まった、各グループのリーダー格の活動家約50人が民主化運動の今後について話し合った結果、まとまって運動を展開する方向性が見えてきたという。
 民主化運動の雑誌「北京の春」の胡平編集長=ニューヨーク在住=は「今回の授賞式によって、世界中に散っていた私たちが一堂に会することができた。当面は力を合わせて『劉暁波氏の釈放』を求めていくことで一致した」と語った。
 “オスロの誓い”をいつまで維持できるかは不透明だが、中国の民主化運動が分裂する要因となっていた“まとめ役の不在”という問題は、劉暁波氏の存在感がにわかに高まったことで克服できそうだという。
 また、スイスでチベット独立運動を主導する活動家、ロブサン・シチタン氏も今後、中国人活動家と連携する意向を示している。

 中国政府とチベット仏教最高指導者、ダライ・ラマ14世の直接対話を求めた、劉暁波氏の公開書簡を読んで感動したというロブサン氏は、「これまでは中国人活動家とほとんど関係なく活動してきたが、これからは一緒にやっていきたい。中国の民主化チベット問題解決のチャンスになればと考えている」と語った。

 ウイグル人独立ペンクラブ会長のカイザー・ウーズン氏も、来年の早い時期に、中国人活動家、チベット人ウイグル人による共同シンポジウムの開催を計画している。
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