パルデンの会

チベット独立と支那共産党に物言う人々の声です 転載はご自由に  HPは http://palden.org

原発災害 「誰がいつどこ​でどういう嘘をついて​いたか」

いかに既存メディアが政府の・東電の嘘を垂れ流してきたかよく
検証しよう

勝谷誠彦氏の有料ブログより

 2011年5月26日​号。

<「誰がいつどこ​でどういう嘘をついて​いたか」の検証から復​興ははじまる>。

 
 その日本国だが。IAEAが来るというので急にいろいろなことが「明らかになった」と昨日私は書いた。菅直人首相がG8に出席せざるを得なかった(本人は出たくて仕方がなかったんだろうけど、国民的には「あいつが日本の顔かよ~」だね)ことも関係してくるだろう。「で、どうなのよ?」と聞かれた時に、向こうの方がデータ持っているんだけどね。いや、こっちもデータは持っているんだが、国民に対して隠蔽しているから堂々と言うことはできない。だったらIAEAを利用して団々と「事実」を明らかにしていこうということだろう。
 こうして隠蔽していたことをバラす時でも極左セクトというのはなるほど巧みなのだと思う。一気にいろいろ出してきて頭の悪い大マスコミを混乱させるのである。本当は大きな嘘なのにもっと巨大な嘘にまぎれると「あ、そんなこともあったね」ですんでしまう。
 こういう時はできるだけ事実をシンプルに見た方がいい。ここ1週間ほどでバレてきたことは「メルトダウンが起きていた」「格納容器に穴があいていた」「周辺の汚染は実はチェルノブイリ並みである」といったところだろうか。これらが「幹」だ。そこに「枝」が生えてくる。「メルトダウンを巡って海水注水はいつ判断したのか」「それを菅さんが中止させたのか」「穴があいていることを東電と政府は知っていたのか」「であれば当然、汚染水がダダモレになることはわかるはずだ」「それを承知で注水をしなくてはいけないほど事態は切迫しており、アメリカはそのシナリオを承知してケツを叩いていた」などなどがわかって来るのである。
 「嘘つきども」が本当のことを言わざるを得なくなってきたので、ようやく地元が動き始めることができた。これは現場にいないとわからないと思うが日本国の役人の「お上」の意識はまだまだ強くて、政府が「実は…」と言わないと自治体はなかなか動くことができない。意に反して勝手なことをするとイジワルをされるからである。
 「本当は怖い福島原発」のドアを国際社会がこじあけてくれたことで、ようやく福島県が動くことができた。
 

原発周辺15万人以上を健康調査へ/福島県、今後30年>

 
http://www.asahi.com/politics/update/0523/TKY201105230442.html
 <福島県は、東京電力福島第一原発事故による周辺住民への放射線の影響を調べるため、15万人以上を対象に、長期間の健康調査をすることを決めた。医療機関や政府の専門家もまじえた「健康管理調査検討委員会」を27日につくり、具体的な調査方法や住民への説明方法を検討する。6月以降の開始を目指している。
 対象は、警戒区域計画的避難区域を中心に15万人以上、30年程度を想定。子どもについては、福島市などにも調査範囲を拡大することを検討する。>
 これがどれほど凄いことか医学関係者、特に疫学の専門家ならおわかりでしょう。これほど大規模で長期にわたる調査をすぐに開始するところに現場の危機感があらわれている。15万人を30年間ですよ。これは本当はいち自治体にまかせるものではない。費用や労力もさることながら、放射性物質は県境を見て飛ぶのではない。政府が国としてもっと広範囲できちんとなすべきことだと思うのだがどうだろう。
 面白いのはこうした動きが「嘘つきども」がさまざまな嘘を認めた(いや本当は認めてなくて連絡の不都合だったとか何だとか言っているが)からようやくできるようになったことだ。「前提」が出来たのある。どうやらその「前提」は「チェルノブイリを上回るような汚染が長期間にわたって続く」ことのようだ。つまり菅さんが最初に口走った「20年30年は住めない」ということが「真実」だったのである。おそらくその前後の「東日本が潰れる」もホントだったのだろう。あのころの「流言」を今わかってきたことをふまえてすべて読み直す必要がある。その中にはかなりの真実が含まれているはずだ。
 「あと2年できるな」もね。
 この日記を読み返していただくと大震災そして原発事故の直後から号外を含めて私が書いてきたことが、いま「嘘つきども」が認めはじめたことで裏書きされていることがおわかりと思う。
 別に自慢するわけではない。「そうなんだ」ということと「なぜ大マスコミは書かないのか」ということを改めて認識していただきたいだけなのだ。
 大マスコミは知っていましたよ。私ごときに情報が来るのだから彼ら彼女らが知らないわけはない。知らなければこれはえらいことである。今すぐ社や局のシャッターを降ろした方がいい。
 私のもとにもたらされたのは悲鳴のような情報だった。もちろん世界中にいる読者という工作員の方々からは来る。それぞれが持ち場で得た情報を送って下さるのでそれをつきあわせると見えてくるものがある。
 しかしそれだけでは全体像は見えない。全体像が見えているのは本来ならば官邸なのだが、その官邸が「嘘つきども」と極左に乗っ取られているので、悲鳴をあげているのは「現場」なのである。その「現場」がどこに泣きつくかと言えば、官邸についで力がありそうな場所だろう。そうしたところの義士たちから私は情報を得ていた。野党かも知れないし、民主党内の人々かも知れないし、自衛隊かも知れないか、あるいは宮内庁かも知れない。天皇陛下が危機感をもたれて独自に情報をお集めになられていたらしいことは、ここでも記した通りである。そのあとの「平成の玉音放送」や「平成のご巡幸」についても政府など全く無視して、独自のご判断で粛々となされているように思われる。
 繰り返す。ようやく「嘘」をつき続けられなくなったいま、次々と「本当のこと」がバレてきている。これらを時系列に並べてその時々の菅一派の対応を整理して読み解くのが、初期対応ができなかった大マスコミのせめてもの罪滅ぼしではないか。
 国会のこの動きはだから正しい。

 <自民、原発事故調査委の原案作成/証人喚問で原因究明>

 
http://www.asahi.com/politics/update/0525/TKY201105250472.html
 徹底的にやるべきだろう。しかしその場合、自らも傷を負わなくてはダメだ。押し進めてきた原発政策の失敗をも認めたならば国民は聴く耳を持つだろう。