【新 唐人日本2012年2月25日付ニュース】近日、中国河北省保定市で解放軍兵士が新型肺炎SARSの感染によって死亡し、兵士数百人が隔離されていると伝 えられています。2003年、広東省でSARSが発生した際、当局の隠蔽によって、SARSは世界各地に広がりました。目下、河北省当局はSARSの発生 を否認しています。ネット上の情報によると、北京から146km離れた河北省保定市解放軍252病院でSARSの感染が確認され、近くの解放軍第38集団軍の兵士1人がすでに死亡。また、同病院の9階フロアには、兵士数百人が隔離されているそうです。ネットの書き込みを見てみましょう。
“今年の旧暦1月8日から、地元では変異したSARSが流行り、252病院の9階は完全封鎖。最初の感染例は保定市の軍人宿舎から発見され、駐屯地の兵士が集団発熱。”“今日予防注射に行ったら、医者からSARS発見のため、252病院は封鎖したと聞いた。”
“252病院のあるフロアは確かに封鎖され、武装警官が警備していた。”一方、呼吸器伝染病科の職員は24日、SARSに関するうわさを否認。9階フロアは軍人専用病棟で、入院している兵士は普通の風邪だと言い張ります。
252病呼吸器伝染病科 職員 「軍人病棟は9階にあるので、皆 そこに入院します。もう何も言わないでください、忙しいので」 病院付近の住民もSARSの感染情報に驚きを示します。病院は通常通り営業している上、メディアの報道もないそうです。252病院付近の動物病院「知りません。252病院は毎日診察していますよ」
記者 「地元メディアの報道は?」
252病院付近の動物病院 「ないです。うちの病院は252病院のすぐ隣ですが聞いた事ありません」
香港のアップルデイリーの記者が24 日、保定市に入り、解放軍252病院に向いました。記者によると、同病院の東病棟はすでに武装警官によって厳重封鎖され、解放軍第38軍団の軍人300人 が隔離治療を受けているそうです。近隣の住民が、一週間ほど前、数百人の兵士が運ばれてくるのを目撃したそうです。
鳥インフル研究、自主的に停止…テロ悪用懸念
東京大医科学研究所の河岡義裕教授ら日米欧などの科学者39人は20日、
強毒性の鳥インフルエンザウイルス「H5N1」に関する研究を自主的に
60日間停止するとの声明を米科学誌サイエンス(電子版)と英科学誌ネイチャー
(同)に共同で発表した。
H5N1の研究をめぐっては、「生物テロに悪用される」との懸念から、
両誌が河岡教授ら2チームの論文の掲載を見合わせる事態に発展。
研究とテロ防止のあり方をめぐって、論争となっていた。
声明には、河岡教授や、もう一方の論文を書いたオランダ・エラスムス
医療センターのほか、日本の国立感染症研究所の研究者などが名を連ねている。
声明では、「ウイルスの研究は流行予防や治療薬開発に欠かせない」として、
テロ防止と研究者の情報共有を両立できる仕組みを停止期間中に早急に作る
よう各国政府に求めた。科学界では、今も厳重な対策が講じられているとの
理由で研究継続を主張する声が強かったが、研究室から危険なウイルスが
逃げ出すことを懸念する声が高まったことを考慮、停止に踏み切った。
(2012年1月21日11時48分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20120121-OYT1T00360.htm