パルデンの会

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1人のチベット人僧侶が中国の警官に殺され遺体を遺棄される

チベットNOW@ルンタ より転載
アムド、青海地区パアルン県*チャキュン僧院(བྱ་ཁྱུང་དགོན་པ་)僧侶ダクマル・ペルギェ(བྲག་དམར་འཕེལ་རྒྱས་43)が中国の警官に殺された後、警察署近くの穴に捨てられていたのが発見された。

7月2日、インド在住のチャキュン僧院僧侶テンジンがTibet Expressに報告したところによれば、僧院の会計係りであったペルギェは6月20日、突然僧院から消えた。2週間に渡り、僧侶たちは彼の行方を探し続けた。7月1日になり、僧院の近くにある警察署の傍にある深い穴の中に彼の遺体が遺棄されているのが発見された。警官たちは遺体が発見されたのを知ると、すぐに遺体を西寧に運び去った。

その日の夕方、僧院の僧侶150人と他のチベット人たちが警察署の前に集まり、事の次第を明らかにすることを求めた。間もなく、僧侶と他のチベット人たちは80台近い大小の武装警官隊の車両に囲まれた。なおもチベット人たちは僧ペルギェが殺された理由をはっきりさせるよう要求した。チベット人と部隊の間で小競り合いが起こり、年若い僧侶1人が負傷したという。その後、警察側は「殺害したのが誰なのか調査し、明日それを明らかにしよう」と発表し、解散するよう命令した。しかし、チャキュン僧院の多くの僧侶たちはそこで夜を明かしながら抗議を続けた。

次の日7月2日の朝、警察側は僧院僧侶たちに対し、事件の経緯を説明した。それによれば、6月20日の夜、2008年以来この僧院を監視するために派遣されていた警察官であるマと呼ばれる中国人が、顔を黒い頭巾で覆い、ペルギェの僧坊に侵入した。彼は金を出すようペルギェを脅し、金庫の鍵をよこせと言った。ペルギェは相手の正体を見破り、そんなまねをしないよう諭そうとした。警官マはすぐにペルギェの口に布を押し込み、殺してしまった。その後、マはペルギェの遺体を穴の中に捨てたというのだった。

2日の夜11時頃、僧院では僧侶たちが会合を開き、一部の僧侶たちが僧ペルギェの遺体を探し、奪い返すべきだと主張していると報告される。この事件に対する僧侶や市民の抗議活動が発生する可能性があると見て、僧院や街は大勢の軍隊により取り囲まれているという。

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*Tibet Expressはパアルン県(དཔའ་ལུང་རྫོང་)と伝え、Tibet Timesはバイエン県(བ་ཡན་རྫོང་)と伝える。

参照:7月2日付けTibet Express チベット語http://www.tibetexpress.net/bo/home/2010-02-04-05-37-19/8546-2012-07-02-12-37-58
7月2日付けTibet Times チベット語http://www.tibettimes.net/news.php?showfooter=1&id=6254

この事件には今のところ目撃者はいない、警察側が発表した「事の次第」を全面的に信用することはできないであろう。また、警察側はマという警官が僧ペルギェを殺害したというが、彼の処分に関する話は何もしていない。真相は謎のままとも言えよう。