パルデンの会

チベット独立と支那共産党に物言う人々の声です 転載はご自由に  HPは http://palden.org

中国四川省でM7地震 政府「支援は不必要

勝谷誠彦氏の有料ブログより

支那の独裁者としては、
ヤバい時にヤバいものが起きやがってというところだろう。
<中国四川省でM7地震/56人死亡、600人以上負傷 「四川大地震より激しい」と住民>
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130420/chn13042010480002-n1.htm
<中国地震局ネットワークセンターによると、
四川省雅安市蘆山県で20日午前8時2分(日本時間同9時2分)マグニチュード(M)7.0の地震が起きた。震源の深さは13ロ。国営新華社通信などによると、この地震で56人が死亡、600人以上が負傷した。被災者は8万人にのぼるとみられている。>
5年前の大地震と同じ活断層帯で起きたのは間違いないだろう。
あれの「余震」なのか、むしろあっちが「前震」だったかは今後の評価の割れるところかも知れない。
ヤバい時にヤバいものが起きた、というのは二つの理由がある。
ひとつは政治的にまことに微妙な場所だということだ。支那政府はチベット人と海外メディアが接触するのを実に嫌っている。しかしこの場所であれば、メディアが入ればそうした事情にも触れざるを得ない。メディアだけではなく、こうした異変がどういう政治的な抵抗のきっかけになるとも知れない。だから、人命の救助よりもむしろそちらに神経を使っているようにすら見える。こういう監視もそうした中で行われているものだろう。
<中国四川地震、デマ書き込みで行政拘留処分/
地震めぐり公安当局>
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130421/chn13042101150001-n1.htm
新華社電によると、中国四川省成都市の公安局は20日
同省雅安市蘆山県の地震発生後にインターネット上に「4月22日、成都マグニチュード(M)9.2の地震が発生する」とのデマを書き込んだとして、治安管理処罰法違反で1人を行政拘留処分にした。>
地震を巡る書き込みで逮捕とは、ある種のアリバイで、
もっと政治的な言動での予備拘束を公安は行っているものと考えられる。

もうひとつは言うまでもなく鳥インフルエンザである。
国際社会は少しでも情報を得ようとし、支那はなんとかそれを妨害しようと画策している。いま海外からの多くの人がやって来るのは、なんとしてでも止めたいのである。支那は感染の広がりを上海などの沿海地域だけだと見せようとしている。もし内陸でも発見されたとなると、当然のことながら全土への拡大が疑われるからだ。
しかし家禽との混住ということで言えば、
沿海の都市部よりな内陸の方がはるかに多く、つまりは感染者も多発している可能性が高い。今回の地震で海外から多くの救援隊やメディアが入ってきて、それがバレるのをなんとか支那としては止めたいところだ。
だからこんなことをいい始めている。
<現地でテント、水、食糧求める声/政府「支援は不必要」>
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130421/chn13042119000008-n1.htm
<中国国営新華社通信によると、
中国外務省の秦剛報道官は21日、四川省雅安市蘆山県で起きた地震に関し、日本をはじめ国際社会が申し出ている救援隊や医療部隊、災害物資などの支援を断る方針を示した。
秦報道官は国際社会から寄せられている慰問や哀悼の声に感謝を示
す一方、「現在、中国の救援、捜索、医療の要員は十分にあり、災害救援物資も足りている」と主張。被災地の交通網や通信条件が困難な状況にあることを強調し、「外国からの支援は不必要だ」と述べた。>
いまもっとも必要なのは空からの物資投下である。
道路が寸断された上に、どういう思惑からか、当局が交通をひどく制限しているために物資が被災地に届いていない。
<四川地震、道路寸断で救助難航/当局、一般車の通行制限>
http://www.asahi.com/international/update/0421/TKY201304210177.html
<政府や軍による救助活動が本格化しているが、
山崩れなどによる道路の寸断や渋滞で難航している。公安省は一般車両の通行を厳しく制限している。
道路の寸断で孤立していた宝興県などにも軍や政府の救援隊が入り
始めたが、テントや水などの救援物資が十分行き届いていない。>
わが精強なる自衛隊や米軍の輸送機やヘリなどを使って、
あらかじめ我々としては準備している救難物資を投下するのが、もっとも有効な救援手段なのだが。そんなことが出来る兵力や、豊かな物資をあらかじめ準備している国が存在することを、支那は人民に知らしめたくないのだろう。
しかしそんな時代はもうとうに過ぎている。
さきほど宮田さんのところでも触れたが、今やウェブの前に戸を立てることはできない。自分の国の独裁政権が救援をむしろ邪魔していると人民が知った時の反発は、大きいと知っておいた方がいい。

誕生したばかりの支那独裁政権指導部の脆弱さも、
私には見てとれる。
前回の四川大地震で「男をあげた」のは温家宝前首相だった。
現地で陣頭指揮をとり続けて「庶民派」として作り上げた印象は、莫大な不正蓄財がバレるまで人民を騙し続けることが可能だった。
李克強新首相も「今でしょ」と思ったに違いない。
しかし北京での権力基盤は、被災地に居続けることができるほどまだ強くはなかったようだ。小さなニュースだが、支那ウォッチャーにとっては大きな情報である。
<死者不明者200人超 李首相は帰京>
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130421/chn13042118400007-n1.htm
<現地入りした李克強首相の指示で、軍や武装警察、
消防などからなる総数約2万8千人の救援隊が、夜を徹して生存者の捜索を続けた結果、同日午後5時までに、小中学生10人を含む184人の死亡が確認された。行方不明者は24人。被災者を慰問した李首相は同日午後、北京に戻った。>
こんな動きをするくらいならむしろ来ない方がいい。
人々はよく見ている。「ヤラセ」的な独裁政権の救援のフリよりも、民間の動きに注目度が高いという。
<四川地震、李首相が被災地入り/機内での指示、TV放映>
http://www.asahi.com/international/update/0420/TKY201304200286.html
<李首相は汪洋(ワンヤン)
副首相を伴って午後1時過ぎに専用機で北京を発ち、ヘリコプターに乗り換えて約3時間後に震源地の蘆山県に入った。国営中央テレビは、李首相が専用機の中で被災地の地図を広げて軍幹部の報告を聞く様子などを放映し、「我々には経験がある。災難に打ち勝て」との指示を伝えた。習主席も軍に向け「最前線に速やかに部隊を投入せよ」と号令をかけた。
だが、ネット上では政府の動きを評価する声はわずか。
無償で救援隊を被災地に運ぶと名乗り出たタクシー会社や各地で始まった募金活動など、民間の動きへの声援に埋もれている。>
まだ不慣れなのかも知れないが、情報宣伝工作としてはヘタだね。
温家宝前首相が人気を得たのは、地べたに足をつけて被災者の手をとったからだ。専用機の中で指示を出すなどというのは、指揮棒をもって喚く北朝鮮の風船デブのレベルである。独裁国家でなのだ、権力者がそんなことを出来るのを人民はもうよく知っている。その上で、もっと庶民的な風貌を欲しているのだ。
 ここはひとつ日本人としては「チベット人を支援する」
という声をあげてみてはどうか。「漢族には政府の手厚い支援があるだろうから、そこから落ちさぼれかねないチベットの人々に義金を」である。受け取らせないというならそれはそれでいい。私たちの方で蓄えておいて、たとえば日本に留学する子どもたちの基金にしてもいい。チベット解放に携わっているみなさん。こんな提案、どうですか。呼掛け、手伝いますよ。

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
(c)2013 勝谷誠彦katsuyamasahiko.jp All Rights Reserved.
問合せ:info@katsuyamasahiko.jp
情報提供・感想:stealth@katsuyamasahiko.jp
購読解除:http://katsuyamasahiko.jp/procedure/dissolve
発行:株式会社 世論社




「テント、水ない」=救援物資、被災者に届かず―壊滅的被害の村・中国四川地震

時事通信 4月21日(日)21時6分配信

 【竜門郷(中国四川省)時事】マグニチュード(M)7.0の大地震が直撃した中国四川省雅安市蘆山県で、壊滅的な被害に見舞われた農村・竜門郷に21日午後、入った。被災者は余震が続く中、「テントと水がない」と途方に暮れている。蘆山県に入る道路は救急車や軍車両の通行が優先され、救援物資を積んだボランティア車両は被災地に入れず、支援物資は被災者に届いていない。
竜門郷は「99%以上の家屋が損壊した」と伝えられた村。蘆山県に入る道路は交通規制され、記者は約40キロ離れた雅安市からバイクに乗って入った。木やレンガで造られた古い家屋はほぼ全壊。比較的新しい家も屋内が損壊したり、大きなひびが入ったりしている。
被災者にテントが行き渡らず、ビニールで風雨をしのぎ、野宿する人たちも多い。夫と孫らと支援を待つ楊文香さん(61)は「家が壊れて入れない。何よりテントが必要。きょうも支給されたのは水とカップ麺一つずつだけ。これからどうなるか心配で心配でならない」と涙を流した。付近でも数人が死亡したという。
竜門郷に入った大量の人民解放軍兵士は一様に緊張した表情で、悲壮感が漂う。隊列を作り、警察犬を連れて行方不明者の捜索に当たっている。
また兵士100人以上が「夜、雨が降る」(軍関係者)との情報を受けて、空き地にテントの仮設避難所づくりを始めた。