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北朝鮮は世界の拉致被害者をす ぐに返せ!国際セミナー報告1


★☆救う会全国協議会ニュース★☆2014.03.05北朝鮮は世界の拉致被害者をすぐに返せ!国際セミナー報告1

北朝鮮は世界の拉致被害者をすぐに返せ!国際セミナー報告

 以下は、2014年3月3日に、家族会、救う会拉致議連の主催で、参議院議員会館講堂において開催された、「北朝鮮は世界の拉致被害者をすぐに返せ国際セミナー」の全容です。

 その趣旨は、「国連人権理事会北朝鮮人権調査委員会報告書提出と同理事会での審議を前に、北朝鮮による人権侵害には国内の住民への侵害だけでなく、海外の諸国民を拉致していることが含まれるという点を再度、国際社会にアピールするとともに、北朝鮮が拉致した各国の被害者家族が東京に集まり、開催する第3回国際拉致解決連合総会の声明をこの国際セミナーで公表し、3月中旬にジュネーブで開かれる理事会や公聴会を後押し」するものです。

 会場は椅子を追加するほどの盛会でした。

 また、3月4日夜の古屋圭司拉致問題担当大臣主催のレセプションには、安倍晋三内閣総理大臣も参加し、出席者と懇談しました。さらに、各国の被害者家は、3月5日に岸田文雄外務大臣にも表敬し、国際拉致解決連合声明を手渡しした。

日程

 国際セミナーの日程は以下の通りです。

総合司会 櫻井よしこ

主催者あいさつ 飯塚繁雄家族会代表

主催者あいさつ 平沼赳夫拉致議連会長

来賓あいさつ 西村康稔拉致担当副大臣

第1部 国連調査委員会報告をどう活かすか

土井香苗 ヒューマン・ライツ・ウォッチ日本代表

松原 仁 拉致議連幹事長

西岡 力 救う会会長

第2部 世界の拉致被害者家族の訴え

金聖浩 キム・ソンホ 朝鮮戦争拉致被害者家族協議会名誉理事長

安炳 アン・ビョンスン 韓国拉致被害者家族協議会事務局長 =王へんに睿

バンジョン・パンジョイ(アノーチャー・パンジョイさん甥、タイ)

メッセージ
ガブリエル・ブンベア (ドイナ・ブンベアさん弟、ルーマニア
スネドン家(北朝鮮による拉致の疑いが極めて濃厚な米国人デヴィド・スネドンさん、以上代島田洋一救う会副会長)

有本明弘(有本恵子父)

横田早紀江横田めぐみ母)

3部 国際拉致解決連合共同声明

声明朗読 増元照明 家族会事務局長


 以下に国際セミナーの模様を数回に分けて報告します。

国際社会における北朝鮮糾弾の動きが極めて具体化

櫻井よしこ(総合司会)

 みなさまようこそお越しくださいました。去る2月17日に、国連の人権に関する調査委員会が、最終報告書を出しました。
それによりますと、北朝鮮の体制は今も昔も、甚だしい「人道に対する罪」を犯していること、「これほどの人権侵害がまかり通っている国は、現代では類を見ない」としました。
 また、拉致について、日本人の被害者は8人だけでなく、3桁にのぼる人たちが存在すること、めぐみさんを初めとする「死亡」とされた人たちは、「死亡」の根拠は何もないこと、そして拉致の被害者が日本だけにとどまらず、世界の様々な国に及んでいるということ、そしてまた北朝鮮政府の「人道に対する罪」の被害者は、日本人を初めとする外国人の拉致被害者にとどまらず、北朝鮮国民自身も被害者であるとしています。
 そしてこの非人道的、虐殺的な政権に対して、世界は声を上げなければならないことを、きわめて明確にこの最終報告書は書いています。これは国連の人権理事会に報告書として提出され、また安全保障理事会でも議論されることを期待しています。
 今日はこのような国際社会における北朝鮮糾弾の動きが極めて具体化した中で、改めて、多くの国民を拉致された日本で、家族会、救う会、そして拉致議連の主催で国際セミナーを開催することとなりました。
 北朝鮮は世界の拉致被害者を即時返せ!。これが私たちの要求であります。最初に家族会の飯塚繁雄代表にご挨拶をいただきます(拍手)。

調査報告書を受けた具体的動きが鍵、今年こそ結果を
飯塚繁雄田口八重子さん兄)
 私たちは2月に、「もうがまんできない。今年中に結果を!」というスローガンのもとに今年をスタートさせました。そういう中で今回、COI(国連人権理事会の調査委員会)が相当な力を入れて拉致問題に対する調査を徹底的に行い、その報告書が出ました。
ういう大きなことについて今回こそ、この報告書が述べている具体的な措置
につながるよう私たちは期待していきたいと思います。
 実は今日午前中、国際拉致解決連合の総会をしました。私が代表で、韓国の李美一さんが共同代表になっていて、まだやっています。その会議の中で、今回の報告書に問題解決の糸口があるということ、そしてそれに向けて効果的な結果につながるように声明を作りました。
 後ほど発表しますが、今年は何か動くのではないかという期待を相当持っています。当然のことながら日本政府が主体的に対応していかなければなりません。また、国連を含めた諸外国、絡め手の方からも、かなり際立った、具体的な、強い動きを示すいい機会だと考えています。
 これからまた事態が変わってくるかも知れませんが、国際世論を含め、この問題を少しでも早く、完全に具体的な動きを示していただきたい。
 3月17日に、スイスのジュネーブで人権理事会の本会議が開かれます。そこに私も含め、被害者家族の代表や脱以北者の代表が陳述をする機会ができそうだということで今用意をしていますが、これもかなりインパクトになるのではないかと思います。
 北朝鮮がこれを受けてどういう態度に出るのか、あるいはこの問題を理解してくれた各国がどういう具体的な動きに出ていただけるのか、この辺が一つの鍵だろうと思います。
 私たちは、地道な活動を続けながら、この動きの進展に注視していきたいと思います。皆様方におかれましては、本当に「今年こそ結果を出しなさい!」という意気込みを是非示していただき、私たちと一緒に戦っていただきたいと思います。どうもありがとうございました(拍手)。

櫻井よしこ
 に、もう一つの主催者を代表して拉致議連会長の平沼赳夫先生にご挨拶をお願いいたします(拍手)。
拉致被害者数にこだわったカービー委員長
平沼赳夫拉致議連会長)
 今日はこうして全国から盛大にお集まりいただき、また外国からもご出席をいただいてこの会が開催されますことを、まず皆様方とともに喜びたいと思っています。
 北朝鮮に関する国連の人権委員会は、昨年8月に代表3名が日本に来られて、我々拉致議連とも会談をいたしました。カービー委員長は大変熱心な人で、拉致された人の数の問題について、相当執拗に我々に食い下がって聞かれたことを覚えています。
 そして、全世界を回って、北朝鮮の人権問題をしっかり調べ270ページの一大報告書をまとめられて、これを基礎に、これから国連という舞台でこの問題を解決していく、そのために努力するということになり、我々拉致議連としても力いっぱい協力をさせていただき、一日も早い解決を目指して頑張っていきたいと思っています。
 この会が意義深い会になることを心から祈念して冒頭の挨拶に代えさせていただきます。本日は誠にご苦労様です(拍手)。
(2に続く)

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救う会全国協議会ニュース

発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会救う会
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