パルデンの会

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その5>日朝合意「再調査」-こんな問題が起きないか緊急国民集会



北朝鮮制裁:政府、一部解除を決定 拉致調査に実効性

毎日新聞 2014年07月03日 11時52分(最終更新 07月03日 13時27分)
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国家安全保障会議を終え、北朝鮮への制裁の一部解除を表明する安倍晋三首相=首相官邸で2014年7月3日午前10時50分、徳野仁子撮影

 政府は3日午前、北朝鮮との外務省局長級協議を受け、関係閣僚会議と国家安全保障会議(NSC)を首相官邸で開いた。拉致被害者らの再調査を行うために北朝鮮が設置した「特別調査委員会」の実効性は確保されたとみて、日本が独自に行っている制裁の一部を解除する方針を決めた。4日の閣議で正式に決定し、同日付で解除する。拉致の疑いが排除できない特定失踪者を含めた拉致被害者の安否が今後の焦点となる。

 安倍晋三首相はNSC終了後、記者団に「日朝交渉の結果、拉致問題を含めてすべての日本人に対する調査が、国防委員会、国家安全保衛部といった国家的な決断、意思決定をできる組織が前面に出るかつてない体制ができたと判断した。行動対行動の原則に従って、日本が取ってきた一部の措置を解除する」と述べ、制裁の一部解除に踏み切ることを表明した。

 首相はそのうえで、「しかし、これはスタートでしかない。全面的な解決に向けて、一層身を引き締めて全力で当たっていく決意だ」として北朝鮮の再調査を注視する考えを示した。

 北朝鮮は1日の局長級協議で、特別調査委の責任者には金正恩キム・ジョンウン)第1書記の側近の国防委員会幹部が就き、国家安全保衛部、人民保安部などから30人程度が加わると伝えた。国防委員会は金第1書記がトップを務める最高軍事機関で、北朝鮮側は「特別調査委には全ての機関を調査することができる」特別な権限が付与されると説明。政府は特別調査委が実効性のある調査をできると判断した。

 解除するのは日本が独自に行っている制裁で、(1)北朝鮮籍者や当局職員の入国禁止、北朝鮮への渡航自粛など人的往来の制限(2)北朝鮮への10万円超の現金持ち出しの届け出義務と300万円超の送金の報告義務(3)人道目的の北朝鮮籍船舶の入港禁止--の3分野。5月末の局長級協議で、特別調査委の調査開始時に3分野の制裁を解除することで合意していた。

 北朝鮮は6月29日に日本海に向けて弾道ミサイルを発射したが、首相は自ら掲げる「拉致問題の全面解決」には調査を進展させることが欠かせないと判断し、制裁解除に踏み切った。

北朝鮮制裁、一部解除を決定=安倍首相「国家的決断できる態勢」

時事通信 7月3日(木)11時16分配信

 政府は3日午前、北朝鮮との外務省局長級協議を受け、関係閣僚会議、国家安全保障会議(日本版NSC)を相次いで開催し、北朝鮮への独自制裁の一部を解除することを決めた。安倍晋三首相は北朝鮮の日本人拉致被害者らの安否を再調査する特別調査委員会について「国家的な決断、意思決定できる組織が前面に出る、かつてない態勢ができたと判断した」と記者団に述べた。
関係閣僚会議には、首相、菅義偉官房長官岸田文雄外相、古屋圭司拉致問題担当相らが出席した。 



北朝鮮>政府、制裁解除へ 「拉致」進展を期待

毎日新聞 7月3日(木)2時30分配信

 政府は、北京で1日に行った日本人拉致被害者らの再調査に関する日朝外務省局長級協議を受け、人的往来の制限などの制裁を解除する方針を固めた。3日に国家安全保障会議(NSC)を開き、安倍晋三首相が最終判断する。閣議決定は4日の見通し。北朝鮮側が特別調査委員会を発足させ、調査を開始するのと同時に解除する。北朝鮮が核・ミサイル開発を進める中、制裁を解除することに慎重論もあったが、首相が目指す拉致問題の全面解決には、調査の進展が欠かせないと判断した。【福岡静哉、村尾哲】

【日本が解除する主な北朝鮮への制裁】

◇人的往来など3分野

解除するのは、日本が独自に実施している(1)北朝鮮籍者や当局職員の入国禁止、北朝鮮への渡航自粛など人的往来の制限(2)北朝鮮への10万円超の現金持ち出しの届け出義務と、300万円超の送金の報告義務(3)人道目的の北朝鮮籍船舶の入港禁止--の3分野。5月末のスウェーデンでの日朝局長級協議で、特別調査委の調査開始と同時に解除することで合意していた。

政府は北朝鮮による2006年7月の弾道ミサイル発射以降、制裁を発動してきたが、解除すれば初めてになる。

貨客船「万景峰号」の入港禁止▽日朝間の航空チャーター便の乗り入れ禁止▽北朝鮮への輸出入の禁止--などの制裁は当面継続する。核・ミサイル開発に関与する団体や個人に対し、国連安全保障理事会決議に基づいて実施している資産凍結も維持する。

1日の日朝局長級協議では、北朝鮮宋日昊ソン・イルホ)朝日国交正常化交渉担当大使が特別調査委の体制を説明した。2日に帰国した外務省の伊原純一アジア大洋州局長は首相や菅義偉官房長官らに内容を報告し、岸田文雄外相は「北朝鮮側から丁寧な説明があったと報告を受けた」と記者団に明らかにした。

北朝鮮は04年、人民保安省(現・人民保安部)捜査担当局長を責任者とする調査委を設けて再調査したが、このときは「拉致は特殊機関が実施したため、調査に限界があった」と主張し、進展しなかった。日本側は今回の協議で、金正恩第1書記に直結した秘密警察の役割を担う情報機関「国家安全保衛部」を特別調査委に参加させるよう求めていた。

関係者によると、特別調査委の体制は、国家安全保衛部と警察機関「人民保安部」の幹部が人選を進め、両部主体のメンバー構成になるとみられる。

ただ、北朝鮮は6月29日、日本海に向けて弾道ミサイルを発射しており、日本の制裁解除によって、核・ミサイル開発への警戒を強める米国や韓国との足並みが乱れるのを懸念する声もある。

首相は2日、岩手県大槌町で「北朝鮮の誠意が本当にあるのかを見極めて判断したい」と記者団に語った。







★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2014.07.02)

日朝合意「再調査」-こんな問題が起きないか緊急国民集

報告7

【家族の訴え】

西岡 力

先ほど言いましたが、
北朝鮮が前回出してきたことを基準に考えなければいけ
ないということで、配布資料(政府のパンフ「
すべての拉致被害者の帰国をめざ
して-北朝鮮側主張の問題点」)
を見ていただきながらそれぞれの家族から短い
訴えをしていただきます。

政府のパンフの3、
4ページには横田めぐみさんについて北朝鮮が出してきた
嘘が色々出ています。これについて(北が)
どう返事をするのかを思いながら、
聞いてください。家族の皆さんは前に出てきてください。
ではまず横田めぐみ
んのご家族からお願いします。

北朝鮮は、横田めぐみさんについて、
13歳で拉致して自殺したと言っていま
すが、「死亡(入退院)台帳」はでたらめで、
夫と言われる人の手紙も偽物でし
た。これについて北朝鮮がどう答えるかが焦点です。
また現在の心境をお話し下
さい。

横田滋横田めぐみさん父、家族会前代表)

先般、ウランバートルで、
めぐみの子どものウンギョンさんと面会しました。
めぐみの夫という人は韓国から拉致された人で、
この人と結婚して子どもが生ま
れたわけです。2004年に、(夫という人が)
ウンギョンさんと一緒に、病院
の共同墓地から持ってきたという骨を持ってきました。
しかしそれは、DNA鑑定
の結果別人の物でしたから、あまり信用できる人ではありません。

川崎市では、市長が国連の人権高等弁務官ナバネセム
ピレイさんという人の
ところに来月行っていただきますが、国連の方ですから(
北朝鮮は)非常に人道
的でないということを改めて言ってくださっています。
我々も親書をお願いする
ことになっています。
市議会も全会一致でこのことに賛成してくださいました。
ということは市民全体の意思になるそうです。

日朝間で決めた拉致の解決について、
日本では色々なことをやってくださって
いますので、
今度こそいい結果が出てくるのではないかと期待しています(拍手)。

横田早紀江横田めぐみさん母)

皆様こんにちは。いつもご支援ありがとうございます。
今日はパネリストの皆
さんが本当にいい話をしてくださって、
私たちは非常に危機感を感じながら、前
に(調査結果が)出てきたことを思い出して、
また何かが起きるのかなという思
いもあります。

さっき主人が言いましたように、
モンゴルのウランバートルで孫のウンギョン
ちゃんに会いにいくことができて本当に夢のようなことでしたが、
肉親的な喜び
を別にして、対面には非常な緊張がありました。

彼女にめぐみちゃんのことを聞きたい。
なんとか生死だけでも分からないかと
思いながらいたんですが、
やはり向こうの人ですからそういうことはなかなか聞
き出せないこともありました。

しかし、言うだけのことは言っておかなければと思って、「
私はあなたのお母
さんは絶対に生きていると思っています。信じてます。
そして他のもっとたくさ
んの人たちもみんな元気でいると思っています。
だからあなたのお母さんとたく
さんの皆さん全部が日本に帰ってくることができた時に、
初めて日朝間で本当の
平和が訪れるとおもいますよ」と言いました。
不思議そうな顔をして聞いていま
した。

「遺骨」のこともちらっと話したこともありました。
そのことには非常に反発
して、泣きながら、「
そういうことを言うのは日本の色々な悪い人がそういうこ
とを作り上げて偽だというようなことを言っている」
というようなことで緊張し
ていましたので、これは言わない方がいいな、
こういう状況になるのはよくない
なと思って、「これはあなたに責任のないことですよ。
だけど11年もかかって
こうやって会えたんだから、
信じていれば必ず会えるから希望を持ちましょう」
と帰ってきました。

これは国家犯罪なんですね。井上さんがおっしゃったように、
国家による犯罪
を日本の国が受けているわけです。
そしてたくさんの人たちが向こうで苦しんで、
帰りを待ち望んでいます。
このことをどうしたら解決できるかということで、今
回ここまで交渉ができていることは分かるんですが、
先ほどの話のように外務省
があのような文言で受けてきたということで、
本当にこれは大変なことが起きる
んじゃないかと感じられるのであれば、
大変緊迫感のある問題ですから、今すぐ
外務省の担当の方、安倍総理、今日集まって下さった方々が、
これはどうなんで
すか、
こういうこともあるんですよと具体的に協議をしていただきたいと思って
います(拍手)。

横田哲也(横田めぐみさん弟)

こんにちは。
北朝鮮は制裁に耐えかねて折れているようにも見えますが、日本
国民は人がいいので、ついつい浮かれてしまって、
私の周りの人に聞いても、
「よかったね」という声をよく聞くんですが、
こういう時こそ我々日本人はだま
されやすいので要注意だと思います。

先ほどからパネリストの方々がおっしゃっていますが、
全員帰国がゴールです
から、
ややもすると北朝鮮は私の姉横田めぐみを差し出すことによって「解決だ」
と言って、日本人もそれに騒いで、
ワーとなってしまうのが懸念されます。

シンボリックな人間は、それはそれで大事ですが、
そこがゴールではないとい
うことは我々家族会全員の一致した考えですから、
是非国民の皆様もそれを共有
してほしいです。

また、
マスメディアは第三の権力で影響力が非常に大きいわけですが、「産経
新聞」のように正論を書いてくださる新聞社もあれば、
左翼メディアもあるのが
事実ですから、日本人として、
そしてジャーナリストとして書くべきことを書い
てほしいと思います(拍手)。

西岡 力

ありがとうございました。次の5ページを開いてください。
田口八重子さん原
敕晁さんのことが出ています。ここに書いてある通り、
田口八重子さん拉致を認
めましたが、大韓機事件を未だに北朝鮮は認めていません。
そういう状況の中で、
一方的に死んだと言われています。
八重子さんのご家族お願いします。

飯塚耕一郎(田口八重子さん長男、家族会事務局次長)

みなさんこんにちは。前回の「事故報告書」
は私の母親の名前が全く書かれて
いないような報告書です。
これをどのようにくつがえしてくるのか、あるいはまっ
たく無視した形で通知されるのか分かりませんが、
今回の再調査に当たって、パ
ネラーの皆さんと同様に、懸念というか、不安を抱いています。

日本人に関しての問題について包括的に物事をすすめていくという
書き方をし
ていますが、例えば遺骨の問題だけ話がすすむのかどうか、
被害者の中でも特定
の人物だけ返してくるシチュエーチョンになるのかどうか等あらゆ
ることが懸念
されています。

それに対して日本政府、
あるいは外務省の方々はこうおっしゃいました。「だ
から同時併行的に調査を進めていく」と。
それでもやはり不安はぬぐえません。

西岡先生はよく、
事件に関しての交渉はないんだとおっしゃっていますが、そ
の通りです。事件を解決すること、
イコールすべての被害者が帰ってくることを
当然のことと思って、外務省及び日本政府は、
これから起きる想定できないよう
な事態、諸問題に対して、
速やかにアプローチしていってほしいと考えています。

5人の方が帰ってきたのが2002年です。
今は2014年で12年という時
間が経っています。12年経っても一人も取り戻せていない。
このことを政府は
真剣に考えていただきたいと思っています(拍手)。

飯塚繁雄田口八重子さん兄、家族会代表)

田口八重子の件については、
それぞれの書き物や情報でご存知かと思いますが、
今までに北が報告してきた「死亡確認書」、「事故報告書」
が全くでたらめであ
るということは、はっきりしました。

そして今現在、
北が大韓航空機爆破は韓国の捏造だと言って未だにくつがえし
ていないわけです。そういう意味では金賢姫(キム・ヒョンヒ)
もいないし、田
口八重子もいないという論理になります。

これはあらゆる情報によって、全くそんなことはなくて、
事実として爆破した
犯人は金賢姫で、その教育係が田口八重子ということです。
ある情報によります
と、先ほど西岡先生が言いましたが、
八重子は肝臓病で入院しているというはっ
きりとした情報もあります。
ということは生きているということそのものです。

今回の日朝交渉の中では、包括的に、
拉致被害者の問題や遺骨の問題、墓参の
問題など色々ありますが、私たちが言いたいのは、
今生きていて日本に帰るのを
待っている人たちの解決が先決だと思います。

当然ながら、
遺骨の問題と言うのは日本政府としてもやっていかなければなり
ませんが、(拉致被害者は)今まさに、
この時間も待っているんです。病気がち
なら健康が心配されます。
いつ倒れるか分からないという状況です。これはうち
の妹だけでなく、特定失踪者の中にも相当大勢います。
その中では、精神的、肉
体的に弱っている人がいます。

でも生きて待っているんです。これを認識していただいて、
政府の交渉の重点
的な戦略を含めてお願いしたいと思います。

難しい分析は分かりませんが、
パネラーの皆さんのご意見を聞くと、さすがに
専門家だなという気持ちがしました。そういった方々の指導、
支援も受けながら、
何とか頑張っていきたいと思っています。

是非とも、
生きている田口八重子に会いたいというのが今の心境です(拍手)

本間 勝(田口八重子さん兄)

皆さん今日はありがとうございます。八重子は絶対生きています。
私たち兄弟
は、昨年の9月に姉が一人なくなり、つい先月、
5月に八重子の2番目の兄が亡
くなりました。7人いる兄弟がもう2人欠けました。
本当に一刻を争う状態です。

今回の交渉は期限が切られてない。
それが一番危惧されることです。

それと、兄も言ったように、大韓機爆破の条件から言えば、
なかなか帰りづら
い八重子です。色々な問題を抱えているということです。

ただ言えることは、「発見した日本人」については帰国させる、
ということで、
これは今までにないことでした。それに期待しますが、ただ、「
去就の問題を協
議する」という文言が合意文書の中にあるということが、
八重子についてはだま
されて連れていかれたという経緯もありますので、
ちょっと心配だなと思います。

本当に早く会いたいです。ありがとうございます(拍手)。

西岡 力

続きまして、
5ページの3にある市川修一さんのご家族にお願いします。市川
さんは、泳げないのに海水浴でおぼれたと言われています。

市川健一(市川修一さん兄)

再調査と言うニュースが流れた時は、本当にびっくりしました。
期待と同時に
不安も大きくよぎりました。でも、
交渉しなければこの拉致問題は前に進みませ
ん。今まで北朝鮮にだまされ、だまされて今まできましたが、
何としても取り戻
してほしい。知恵を絞って、
毅然とした態度で対応していただきたいと思います。

また、国民の皆様方の後押しがあるということを、
交渉する人たちは肝に銘じ
て、感じてしっかりと交渉していただきたい。そう、
強く強く願っています。

私の父は99歳で、今まで待ち続けていますが、
もう何とも言えない心境です。
皆様方のお力で、
どうか一刻も早く会わせていただければありがたいです。宜し
くお願いいたします(拍手)。

市川龍子(市川修一さん義姉)

こんにちは。いつもありがとうございます。
古屋大臣や色々な人たちの話を聞
けば、国家としての強い意思力が試される大事な、大事な戦いだ。
国家の威信が
かかっている大きな戦いです。

オールジャパンということをいつも言いますが、
メディアも含めた日本人全員
の戦いだと思います。それに負けたら、
我々は笑われてしまいます。これを肝に
銘じて、まあ交渉というのは私も西岡先生の言葉を聞いて、
交渉というのはちょっ
と腑に落ちないんですが、
とにかく突破口を開いたということですので、何とし
ても一歩も引かずに強い日本の力を見せつけていただきたいと思っ
ています。あ
りがとうございました(拍手)。

西岡 力

飛行機の時間がありますので、
寺越さんたちを先にしたいと思います。寺越昭
二さんのご家族お願いいたします。

寺越昭男(寺越昭二さん長男)

すみません。飛行時の都合で先にお願いしました。
私は今の日朝協議の結果が
出ないと、経済制裁の解除はしてほしくないと思っています。
やはり結果の第1
が(死亡とされた)8人の方の帰国だと思っています。

その時に一つ経済制裁を解除する。
もし万景峰号を入港させることになったと
して、
その1便に被害者全員を乗せていただきたいと思っています(拍手)。

北野政男(寺越昭二さん次男)

次男の北野政男です。前回東京に来た時、
親父が作ったというこういう写真
(神輿風の飾りがついた見事な美術品)が出てきました。
今の協議の中で、振り
分けとか絵踏み(踏絵をする行為)
ということがなされないように政府はきちん
と監視をしていただきたい。

寺越事件は「(北による)救助」ということになっています。
振り分けのなか
にも入らないように、政府はきちんと監視をしていただきたい。

調査結果の中で骨が出てきたとしても、
本人が60年前に作ったものがガラス
のケースの中に入って先々月まで保存されていました。
この中にはDNAや指紋等
も含まれているかもしてない。北朝鮮が何を出してこようと、
先ほど日本のDNA
の鑑定は優秀であるとおっしゃっていましたが、
これで判定できるだろうと思い
ます。

どうもありがとうございました(拍手)。

内田美津夫(寺越昭二さん三男)

寺越昭二の三男です。事件が起きてから25年目の、(
北朝鮮の外雄叔父さん
から)突然来た手紙の中に「一日千秋の思いで返事を待っている」
と書かれてあ
りました。
普段私たち日本人でも使わない言葉をよく覚えていたなと感心しま
た。

それから35年経ったんですが、その中で色々ないきさつもあり、
(「救助さ
れた」と言ったいとこの)
武志は進む道が別だから別々に行動しましょうという
ことで、武志の問題とは別れてきましたが、
この寺越事件は父親の昭二と叔父の
外雄さん、
いとこの武志が無事救出されて初めて解決だと思っています。

今回父親のこと、(死亡したという)
外雄さんの奥さんや子どもたちも救助し
たい。もちろん武志も救助したい。本当に皆さん、
寺越事件の全面解決のために
ご協力をお願いします。宜しくお願いいたします(拍手)。

日朝合意「再調査」-こんな問題が起きないか緊急国民集
報告8


西岡 力

続きまして増元るみ子さんのご家族お願いいたします。
20代で心臓麻痺で死
んだと言われていますが、大変健康だったそうです。

平野フミ子(増元るみ子さん姉)

こんにちは。いつもありがとうございます。私は速報で日朝合意を見ました。
「あ、また北朝鮮の時間稼ぎか」とがっかりしたんです。これは家族の方もそう
だと思います。でも外務省の方が色々交渉して、そして安倍総理が決断したこと
です。私たちは任せようと思います。

でも、このごろ母が拉致のことを言わないんです。敢えてこっちも言いません。
総理大臣が何人も、毎年変わっていましたので。最初の頃は、「今度の総理大臣
はしっかりやってくれるかなあ」といつも私に問いかけていましたけど、この3、
4年、言わなくなったんです。私も敢えてそれには触れませんでした。

でも先日母から電話があって、日朝合意のことを知ってか知らないのか分かり
ませんが、母があまり元気がないものですから、元気をつけさせるために、「今
度はるみ子が帰ってくるかもしれんよ」と言いました。そしたら本当に元気な声
になったんです。

ここにいる親世代の人たちもこのことに賭けています。政府が本気になって拉
致被害者を取り戻すために、皆さんの力を、マスコミの方の力も、国民の方の力
も借りたいと思います。宜しくお願いいたします(拍手)。

増元照明(増元るみ子さん弟)

みなさんこんにちは。先ほど西岡さんは、合意に関する懸念を言っていました
が、私は言ったことがあるんですが、「日本側がなすべきこと」と書いてあるの
は、北朝鮮側が日本側に要求したことを羅列したものです。この中に、「拉致被
害」ということをいっさい書いていないんです。

つまり平壌宣言と一緒です。拉致という文言に触れたくないという北朝鮮の意
図だと私は思っています。その点に関して日本政府があまり気づいていなかった
ようで、申し上げたんですが、ただこうやって合意した以上、これをチャンスと
して解決に結びつけていかなければならないし、結びつけていただきたいと思い
ます。

ですから日本がまず、覚悟を示すべきだと思います。北朝鮮に対して、今度下
手な調査結果や曖昧な結果をだしたら、日本はもう承知しないぞという覚悟を含
めたメッセージを北に送らなければならない。

現場よりも、我々後ろにいる者が、さらにハードルの高い「全部射返せ」、
「すべての日本人を返せ」という声を絶対に緩めてはならないと思います。まず
政府には、北朝鮮に日本の覚悟を示していただきたいと思っています。これが北
朝鮮を動かす大きな力になると信じています。ここにいらっしゃる皆さんも含め
て、日本の国民の皆様にご協力をお願いし、日本の覚悟を北朝鮮に示していただ
きたいと思います。宜しくお願いいたします(拍手)。

西岡 力

続きまして、松木薫さんのご家族お願いします。石岡さん、松木さん、有本恵
子さんはよど号ハイジャック犯によって拉致されたんですが、拉致は認めました
よど号ハイジャック犯は関係ないと未だに北朝鮮は言っています。

斉藤文代(松木薫さん姉)

みなさんこんにちは。母は1月11日、薫に会うことなく亡くなりましたが、
「もし日朝交渉で私の弟が3度目の骨を出されたらどうしますか」と何人かに言
われました。

私はその時は、「証拠が出てないです。生きています」と答えます。ですから、
証拠を出してくれれば、私はあきらめることも、喜ぶこともできます。自分や家
族に伝えることもできます。でも、そういうことが一切ありません。

今度の交渉を私はそっと見守っていたいなと思っています。私たちの家族、ま
た他の家族、日本人が北朝鮮にいる方を、次から次に返してほしいと思います。
調査も大事ですが、日本の地に家族が降りてこないと、国民も見守っていますの
で、その実現を早くしていただきたいなと思っています。

また、母、父にいい報告ができるように、私たちは国民の皆様と一緒になって、
早くこの地に家族が帰ってくることを願って、またこれからも宜しくお願いした
いと思っています。どうぞ宜しくお願いいたします(拍手)。

西岡 力

続きまして、同じよど号グループに拉致された有本恵子さんのご家族お願いい
たします。

有本明弘(有本恵子さん父)

みなさんこんにちは。よど号のことは皆さんご存知なことなので、最近の話を
少ししたいと思います。

外務省が北朝鮮に行く前日、私たち家族は皆、幹部2人と会ったんです。対策
本部の事務局長が司会をして、家族が一人づつ話をしました。私は、「再調査の
話には絶対応じてくれるな」と申し上げました。そして、「拉致実行犯の引き渡
しを厳しく迫ってくれ」と申し上げました。

司会をしていた人が変なことを言いだしたから、私は大きな声で、「何を言っ
ているんだ。こっちの要求を呑ますしかないだろう」と言いました。それで相手
も言葉を謹んでしまいました。

外務省の役人はこの度まっとうな交渉をした。3日間交渉したんですよ。「産
経新聞」は、「成果も何もなかった」、「ものわかれに終わった」と書いている
んです。これはその通りなんです。

こっちが言ったことに対して、向こうは返事ができないし、こっちは向こうの
要求を全然受け付けなかったんです。外務省は立派な外交をやったんです。そし
て帰ってきたら、「官邸は再調査を受け入れる」という話が流れてきた。私のと
ころに記者がいっぱいいるんです。NHKはその時放送するから何を言ったか言っ
てくれと。そしたら再調査という話が出たから、私は「えらいことだ」と思った。

それで「ダボハゼみたいに再調査に飛びついてどうするんだ」と記者に言った。
「これではとんでもない話になる」と。「官邸がそこまで言うのはちょっとおか
しい。1、2時間の空白がある」と。

その時内閣府から、「明日家族は来てくれ」という電話が入った。そしてすぐ
後に、平壌放送の映像が流れた。宋日昊の話とは違うんです。北朝鮮平壌放送
を官邸がぱっとキャッチしたんです。だからすぐ明日来てくれ、という話があっ
て、私たちは行った。これが実態なんです。

平壌放送宋日昊ではできない話です。北朝鮮のトップの意思でそういう放送
をしたんです。再調査をする。特別の権限を与えられた人間でやる、と。これに
官邸が心を動かしたんです。だからこれはやってみなければ分からないんです。
向こうのトップも初めての話だし。

私は安倍総理を信頼している。(安倍さんが)初めに言ったのは、警察庁の人
間を向うにやると言っていた。それが、外務省の人が向こうに行くというのがテ
ロップで流れていた。官邸もその時、その時で行かせる人間も変わる。「今は急
場だから外務省の人間を行かす」と言っていた(拍手)。

有本嘉代子(有本恵子さん母)

皆さんこんにちは。北朝鮮が「解決済み」と言っていたことを、「再調査」と
言ってきました。だから3日間の交渉で分かれたんですが、「これは何かあった
な」という思いはありました。そうしたら早速向こうからそういう情報が流れて
きました。だからこれは今までとは様子が違うと思いました。

(娘は)亡くなったと言われています。でも亡くなったとは思っていません。
だからこの8人全員が生存という前提で交渉を進めていただきたい。そればかり
です。

最初に特定失踪者の人を出してくるかも分かりませんが、あくまでこの8人は
生きているということで交渉を始めていただきたい。これだけが私のお願いなん
です。宜しくお願いいたします(拍手)。

西岡 力

次に松本京子さんのご家族。もともと特定失踪者、そして最後に認定された方
です。北朝鮮は「入境していない」と言っています。

松本 孟(松本京子さん兄)

皆さんこんにちは。本日は本当にありがとうございました。せっかく開いた扉
ですので、中が空っぽだったということがないようにしてほしいと思います。北
朝鮮から全員が、生きて日本に帰れる、最後の1人が帰れるまで、皆様方のご声
援を宜しくお願いいたしますありがとうございました(拍手)。

西岡 力

今日は副代表の浜本七郎さんも来ておられますが、時間の関係で、帰ってこら
れたということで、今北と争ってはいないので省略させていただきます。以上家
族会の皆さんの訴えでした。ありがとうございました(拍手)。

櫻井よしこ

では荒木さん、特定失踪者のご家族を宜しくお願いいたします。

【特定失踪者家族の訴え】

荒木和博

それでは今日前におられる5人の特定失踪者のご家族です。一言ずつお願いし
ます。

早坂勇治(早坂勝男さん兄)

弟は印刷工でした。昭和43年4月頃失踪して今年で46年になります。24
歳で失踪しましたので、現在70歳と5か月になりました。

今回の交渉は、今までの交渉と3つ違ったものがあったということです。1つ
は文書化されたこと。それと北朝鮮でテレビニュースになったこと。さらに権限
のある調査委員会で調査するということですので、少しは期待してもいいのいで
はないかと思っています。

これを反古にされないよう、しっかりと交渉していただきたいと思います。宜
しくお願いいたします(拍手)。

生島馨子(生島孝子さん姉)

このような席で、特定失踪者の家族が重要なお話を聞かせていただけたのは、
今まであったかなあと先ほどから考えていますが、非常に頭はパンクしそう、胸
は張り裂けそうな思いです。

安倍内閣になって、「特定失踪者も」とはっきり言ってくださった。10年以
上特定失踪者にはなかなか対応されていなかったように感じます。私のひがみか
もしれませんが。でも安倍内閣になってそう言っていただけて、非常に期待と希
望を持ちましたが、今回の合意、再調査というところです。再調査というのは今
までされていたのかなあ、それで再調査なのかなあ、と非常に疑問に思いました。

希望とかいいたいことはいっぱいありますが、1つ、パネリストの皆様、平沼
会長のお話など伺って、期待はするんですが不安が大きくなったのは、特定失踪
者と言っても、それから古屋大臣のお話しの中で拉致は金正日が行ったというこ
とでした。

そうすると、うちの妹も含めて、それ以前にも何人かいると思うんです。その
人たちについては日本政府は調べて情報を持っているんだろうか、再調査の結果
の中にその人たちがもし出てきた時に対応できるのだろうか。特定失踪者と政府
が言っているのは70年代と言っていますが、金正日となると70年代半ば以降
なんです。それ以前の人たちも是非入れていただきたいと思います。また調査の
中に組み込んでほしいと願っています。

今後とも皆様私たちのことも宜しくお願いいたします(拍手)。

 齋藤良司(齋藤正治さん弟)

私の兄正治は、神奈川県横須賀市出身で、もう時代もずいぶん前になります。
世の中も非常に変わりました。その頃のことを思いますと、日本自体が全員が貧
しい中でした。私たちは中学を卒業して別々に住み込みで働いていたので、いな
くなったと言われても実際にピンとこなかったですね。

50年近く暮らしてきて、小泉訪朝のことがあって、失踪したいきさつなども
思い出してみると、もしかしたらと思って特定失踪者問題調査会に電話して、一
員に加えていただき、調査してもらっています。

これだけ大勢の人の前でマイクを持って話すなんていうのは非常に緊張するこ
とです。今日は色々な先生やマスコミの話を聞いて、今日の集会を無にしないで、
政府、マスコミの方も、全員がそろって帰れない、年齢のこともあるでしょうし、
遺骨も帰ってくればいいのですが、中途半端な妥協はしないでほしい。それには
国民全員の一致した意見の集約が必要だと思います。

これからも皆さん宜しくお願いいたします(拍手)。

矢島文恵(荒谷敏生さん妹)

昭和49年に富山県で失踪しました荒谷敏生の妹です。今日は、関係各位の皆
様多数お集まりくださり、貴重なお話を拝聴しました。過度の期待はしないよう
にこれまで自分を戒めてきましたが、やはり心の中では期待もあります。

そして幾多の病を乗り越えて来月92歳を迎える母のためにも、1日も早く、
1目でもいいから会わせてやりたいと思っています。皆様がおっしゃった通りで
す。色んないきさつはあると思いますが、とにかく生きている人は1人残らず日
本に戻ってこれますように、皆様のこれからのご尽力と応援を宜しくお願いいた
します。ありがとうございます(拍手)。

牧野由美(永本憲子さん従姉妹)

こんにちは。今日はこのような場を与えていただきありがとうございます。私
の従姉妹、永本憲子を探しています。今回の日朝合意のニュースを聞いた時に、
手がふるえました。特定失踪者という言葉が含まれていたからです。

憲子は16歳の高2になったばかりの春に突然いなくなりました。調査会に届
け出ても北につながる情報は残念ながら何ひとつありません。ですから私もこう
いう場にたたせていただく時に、とても足元が不安で気持ちが揺らいでいること
を知っていただきたいと思います。

憲子には歳の離れた妹がいて、いなくなった時、小学校の低学年でした。その
妹は憲子がいなくなった時に、「どうして私に何も言わずにいなくなったんだろ
う」、そう言って幾晩も泣き明かしたそうです。その妹はあなたの妹だったかも
しれません。ここにいらっしゃるご家族は、あなたのお父さん、お母さんかもし
れません。向こうに連れていかれた方は、あなたのお子さんや兄弟だったかもし
れません。どうぞその思いをめぐらしてこれからもずっと支えていてください。
全員が帰るまで皆さんのお力を貸してください。宜しくお願いいたします(拍手)。

◆日本国民全員が心を一つにして

櫻井よしこ

皆さんどうもありがとうございました。「再調査」で交渉が始まりました。こ
れは外交交渉ではなく、犯罪行為をあばくという意味で、日本側が極めてしっか
りしなければならないことです。

何としても、拉致被害者、特定失踪者全員を取り戻す決意で、私たちにできる
最大のことは国民が心を一つにすることだと思います。他人のことではなく、自
分のことだと思って、日本国民全員が心を一つにしていきたい。そのように今日
は、本当に強く感じました。