パルデンの会

チベット独立と支那共産党に物言う人々の声です 転載はご自由に  HPは http://palden.org

韓国が堕ちていく状況は これから経済と政治の混沌によりひどくなる


勝谷誠彦氏の有料ブログより転載

 ひとつの国が堕ちていく過程として、私たちは嘲いつつも、しっかりと冷静に見ておこうではないか。当事者の産経新聞社も黒田勝弘さんという、この国きっての朝鮮ウォッチャーがソウルにいるだけに、冷静に対処しているように思われる。むしろ愉しみながら馬鹿の踊りを見ているように思われる。21世紀の、いちおうは自由主義国家の末席とはいえ、そこにお情けで入れててやっている国がやることか。
 

<産経ソウル支局長に韓国検察が出頭要請/大統領の名誉毀損容疑>

 http://www.asahi.com/articles/DA3S11293022.html
 <ソウル中央地検は、朴槿恵(パククネ)大統領の名誉を傷つけた疑いがあるとして、産経新聞ソウル支局長に対し、12日に出頭するよう求めた。同紙が9日付朝刊で報じた。韓国の市民団体が、同紙のウェブサイトに掲載された記事は名誉毀損(きそん)にあたると告発しており、事情を聴くという。>
 もうこういうことを言うのにも飽きたけど朝日新聞さん、ここは日本中のメディアがこぞって韓国政府と戦うところでしょう。その記事をまたカネ払えって、品性下劣もきわまれり。いいですよ、糞商売していても。でもこういう時には、すべて黙ってオープンにするとまだしもとんでもない恥をかいたことをすこしはリカバリーできると思うんだけどなあ。現場ではお互いを知り尽くした記者クラブ仲間じゃないですか(笑)。
 産経新聞はまことに抑制的に書いている。支局長を人質にとられている今としては当然だと私は考える。一方で、朝鮮人はどう報じているか。
 

<韓国検察、産経新聞ソウル支局長に出国禁止措置>

 http://japanese.joins.com/article/743/188743.html
 ちょっと長くなるが、何が起きているかをアチラ側のから書かせた方がわかる場合もあるので引いてみよう。
 <ソウル中央地検は9日、加藤達也支局長に12日に検察に出頭するよう通知したと明らかにした。産経新聞は3日に「朴槿恵大統領が旅客船沈没当日、行方不明に…誰と会っていた?」という見出しの記事で、朝鮮日報のコラムを引用し、セウォル号沈没事故当日の4月16日に7時間ほど朴大統領の所在が把握されていなかったと私生活の疑惑を提起した。また「当時朴大統領が秘密裏に接触した男性と一緒にいたといううわさが証券街の情報誌などを通じて出回っている」「現政権がレームダックに入っている」と評価したりもした。加藤支局長は検察の出頭要請に応じる意向を伝えたという。>
 産経は<市民団体>と書いた。その正体を中央日報はあかしてくれている。

 <社団法人領土守護独島愛会のキル・ジョンソン理事長は7日、「根拠のない虚偽の事実で国家元首の名誉を傷つけ国紀を乱した」として加藤支局長をソウル中央地検に告発した。キム理事長は「産経新聞慰安婦や独島(ドクト、日本名・竹島)問題が拡大している最近、韓国に対し否定的な報道を多くしている。虚偽報道に対し徹底的に捜査してほしい」と要請した。>
 日本で言えば…おっとどこをとりあげても迷惑をかけるので(笑)まあ、そういう方々が告発したことをマジメに受け取ってホントに法的に日本国の「メディア大使館」の大使の身体的自由を奪ったわけだ。
 これは面白いと私は思っている。たまたま昔、そういう場所に身を置いていたこともあって、プレスのお互いの尊敬と擁護の精神というのは、これは国家を超えたものだ。独裁的な失敗国家に行くほど、私たちはバーやカフェで出会って、お互いの身の安全を確かめ、そこがどれほど腐った国であるかを確認する。そのことがそれぞれの母国で報じられるのである。
 韓国は本来は同盟国であるはずの日本国の大手新聞社の支局長の出国を禁じた国として、世界中で名を馳せるであろう。いいことだ。今まで、真っ当な国のようなフリをしてきた方がおかしいのである。産経さんには申し訳ないが、加藤達也支局長におかれては日本人を代表して、与えられた屈辱を体験してきていただきたい。「釈放後」の渾身のレポートを期待するものである。
 これ、本来ならば国どうしの大問題ですよ。日本国政府が沈黙を守っているのは、お盆ボケなのか、出方を見ているのか。残念ながらちょっと前者のような気も(泣)。助言するならば、韓国政府はいま酔っている「事大主義」つまり支那に「ついていくわよどこまでも」で、このケースを参考にしているのではないか。産経が相手だしね。
 ご存じのように、産経は支那共産党を批判してかの国から追放されている。「外華内貧」を国是とする韓国が数十年遅れている国だとは思っていたが、まさか毛沢東時代の支那をここでも参考にするとは。かくも忠誠を誓われれば、さぞかし支那も満足だろう。一緒に地獄に行って下さい、としか言いようがない。あまりの愚劣さに。

 大マスコミは持ち上げておいて落とすのが仕事だが、私は落としておいて持ち上げる。朝日新聞の連載『プロメテウスの罠』はここ何年かのメディアの至宝だ。あの社からイデオロギーを抜いてちゃんとした大和魂を入れると、なかなかなものなのになあ。私が社長になってあげましょうか。どはははは。
 『プロメテウスの罠』についてはここでも何度か褒めている。連載が1000回を超えた。私はやっているのは朝日の「関東軍」だと思っている。だって単行本が朝日から出ないんだもの。学研ですよ。これが最新刊かな。
 
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