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チベットの人権問題が中国新体制下で悪化――フリーダム・ハウスの報告
ダラムサラ: 米国に本部を置き、民主主義、政治的自由、人権問題の調査を行うNGO団体フリーダム・ハウスが中国に関する報告書を発表した。これによると、習近平中国国家主席の新体制下で、チベットをはじめとする同国内での人権の弾圧にあたる件数が増加していることが報告されている。火曜日に公開された『中央政治局の苦境』とされる報告書の中でフリーダム・ハウスは、中国がチベットと新疆ウイグル自治区の問題を重要視していることに着目している。
「迫害された宗教団体や民族集団が直面する厳しい弾圧を考えると、静かな抗議活動でさえ、そのリスクは高い。それでも、抗議活動は広く行われている。多くのチベット人は、処罰の脅威にありながら、また『愛国教育』運動で、彼らが尊敬する精神的指導者ダライ・ラマを非難するよう要求されても、その肖像を所持し続けている。」
報告書によると、中国で特に検閲の対象になっている項目の中には、長年にわたってタブーとされている内容が挙げられている。著名な反体制派、共産党指導者についての否定的な内容、チベットと新疆の自治拡大の呼び掛け、台湾の独立と民主主義、法輪功に関係する記載などである。
「チベット問題に関る対話の成果は中国にとってプラスになる」と米国が言及
米国国務省スポークスマンのJen Psaki氏 は昨日の定例記者会見の際に、『ダライ・ラマと中国政府の二者間の対話が行われる可能性についての使節の交換の報告書』に対する答えとして、「その報告書を読んだ。確認はとれていないが、我々は長い間ダライ・ラマまたはその代行者と中国政府が直接実質的な対話を行い、紛争を解決するために前提条件なしで取り組むように促してきている。」と述べました。
チベットの政治的指導者であり、この二日間の会議の議長を務めたロブサン・センゲ氏は、中国政府の指導者とダライ・ラマ法王の特命使節が対話を通してチベット問題について平和的解決に至るために、チベットの指導者は献身的に取り組んでいることを改めて述べました。チベットの指導者は非暴力と中道のアプローチに最も重点を置いており、チベット問題を解決する唯一の方法は対話を通してであることを、引き続き強く信じています。