NHKより転載
チベット動乱から60年 亡命政府の拠点インドで式典
2019年3月10日19時10分
チベットの人たちが中国政府に対して蜂起した1959年のチベット動乱から60年になる10日、チベット亡命政府があるインド北部で式典が行われ、亡命政府のセンゲ首相は「中国政府がチベットの文明を根絶しようとしている」と非難しました。
インド北部のダラムサラには、中国の弾圧から逃れたチベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマ14世らが設立した亡命政府の拠点があり、10日、ダラムサラにある寺院で、チベット動乱から60年となるのに合わせて式典が開かれました。
式典には、13の国と地域から議員などの代表団も出席し、初めに、中国の弾圧によって犠牲になったチベットの人たちに1分間の黙とうをささげました。
一方で、「中国は対話を再開すべきだ。チベットの問題を対話で解決する準備はできている」として、改めて対話の再開を呼びかけました。
在日チベットの人たちが都内でデモ
チベットの人たちが中国政府に対して蜂起した「チベット動乱」から60年となるのに合わせ、日本で暮らすチベットの人たちが都内でデモを行い、中国国内で抑圧的な民族政策がとられているとして、問題の解決を訴えました。
中国では、チベット族が多く暮らす地域で抑圧的な民族政策がとられ、宗教の自由が厳しく制限されているなどとして、欧米や国際的な人権団体から懸念の声が上がっています。
デモを主催した団体のテンジン・クンガさんは「チベットの問題は日本であまり知られていないので、もっと多くの人に関心を持ってほしいです」と話していました。
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チベット動乱60年 インドで対中抗議デモ
2019.3.10 21:25 産経新聞
【ニューデリー=森浩】チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世のインド亡命の契機となった「チベット動乱」から60年だった10日、亡命チベット人が多く住むインドの首都ニューデリーで中国のチベット支配に抗議する大規模デモが行われた。
同会議のジグメ代表は「中国による人権弾圧は60年を経ても消えることはない。われわれは国際社会に声を上げ続けなくてはならない」と話した。この日はチベット亡命政府が拠点を置くインド北部ダラムサラでも記念式典が行われた。
チベット動乱は1959年3月10日に発生。チベットの都市ラサ駐屯の中国軍がダライ・ラマを観劇に招待した際、「危害を加えられる」と懸念した住民の抗議が、数万人規模の騒乱に発展した。中国軍は武力制圧に乗り出し、ダライ・ラマは17日にラサを脱出、インドに亡命した。
貼り付け元 <https://www.sankei.com/world/news/190310/wor1903100019-n1.html>