パルデンの会

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ダライ・ラマ14世:後継者選び 「輪廻転生」廃止に言及 中国の関与、阻止を狙い


ダライ・ラマ法王が来週から日本を訪れる。
仏教と共産党の矛盾を 日本人は理解できるはずである。
中国の 開発銀行創設問題でも 日本が参加しない宣言、それは中国が不正なことを行う恐れが
大きいからである。 その大きな例が チベットへの侵入 1959年から56年間も続いて売ることである。
チベットウイグルを占領、植民地化することで 中国は 東シナ海、太平洋に対して覇権活動を行い
日本の尖閣や沖縄に対してその牙をむき出しているのだ。
沖縄のマスコミを含め、日本のマスコミはその危険性を伝えることをせず、アメリカ従属とか
沖縄の基地化ということだけで 辺野古への基地建設を反対する。
「沖縄に基地を作っておかなければ 沖縄は、日本は侵略される」 から普天間があり、普天間の代替の辺野古があることを もっと沖縄の人々は知るべきである。
神奈川県においても基地問題は深刻であるが、日本人が基地の存在が 中国の覇権があることを
理解始めた。 それはチベットウイグル、香港、台湾という 中国覇権が嘘でないことを理解し始めた事である。 ダライラマ法王が来日する 今月、 中国の覇権をどう対応すればよいのか日本人、特に沖縄の基地反対の運動を行っている人々はよく考えてほしい。


ダライ・ラマ14世:後継者選び 「輪廻転生」廃止に言及 中国の関与、阻止を狙い

毎日新聞 2015年04月01日 東京朝刊
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チベット自治を求める抗議デモで「ダライ・ラマ14世に長寿を」などとスローガンを叫ぶチベット僧ら=インド北部ダラムサラで、金子淳撮影
 【ダラムサラ(インド北部)で金子淳】チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世(79)の後継者選びを巡り、チベット自治区を統治する中国政府と、インドで亡命生活を送るダライ・ラマ側の対立が深まっている。後継者は、先代の死後に生まれ変わりの子供を探す「輪廻(りんね)転生制度」で選ぶのが伝統。ところが、ダライ・ラマ14世チベット亡命政府は、これを廃止する可能性に言及する。生まれ変わりを探す過程で、中国政府が関与する可能性があるからだ。14世は制度の存続を含め「90歳になったら決める」と話している。

 輪廻転生制度について、中国政府は伝統を守るべきだと主張する。だが、亡命政府のロブサン・センゲ首相は、毎日新聞のインタビューに「『宗教は毒だ』と信じている中国共産党が、ダライ・ラマを選んだとしても何ら正統性はない」と強調。中国政府が関与する姿勢を示していることを批判した。

 ダライ・ラマ14世はこれまで「存命中に後継者を指名するかもしれない」などと語り、輪廻転生の廃止に言及。昨年12月の英BBC放送のインタビューでは「ダライ・ラマ制度はいつかは終わる」と述べ、自らが最後のダライ・ラマになる可能性も示唆した。
 14世側がこうした姿勢に出ているのは、中国が都合の良い後継者を選び、チベット自治区の統治に利用するとの懸念があるためだ。
 チベット仏教では、ダライ・ラマに次ぐ高僧のパンチェン・ラマも転生すると信じられている。占いなどで「生まれ変わり」を探すのが伝統で、10世の死去から6年後の1995年、ダライ・ラマ14世は当時6歳だったチベット自治区のニマ少年を転生者に認定。
 ところが、少年は数日後に行方不明となり、中国政府がその後、別の少年を後継者だと発表。亡命政府は、ニマ少年が中国政府に誘拐されたとしている。
 ダライ・ラマの後継者選びでも中国政府は関与するとみられている。これに対し、亡命政府は、輪廻転生▽高僧らによる協議▽14世による指名--を選択肢として検討を開始。
 センゲ首相は「後継者の選定では、私の立場が主導的な役割を果たす。私は14世による指名を支持している」と明言した。中国が関与できない方法で後継者を選出し、ダライ・ラマ制度を維持する考えだ。
 ただ、亡命チベット人の間では、伝統の存続を望む声が大きい。ダラムサラの女子学生、ドルマさん(21)は「ダライ・ラマがいなければ未来がない。後継者の選定方法は14世が決めることだが、輪廻転生の伝統は続けてほしい」と語る。

 ◇1950年に中国が進駐

 チベットは1950年に中国軍が進駐し、翌51年に中国の一部とする協定が締結された。59年3月10日にはダライ・ラマ14世が「中国に拉致される」と疑ったラサ市民数万人が抗議デモを行い、中国軍に武力鎮圧された。14世は亡命先のインド北部ダラムサラで亡命政府を樹立。中国は65年にチベット自治区を置いた。亡命政府は当初、チベットの独立を求めていたが、88年に要求を「高度の自治」へ転換した。

 ◇大乗仏教から独特の制度へ

 インドから伝わった仏教は7世紀ごろチベットに根づいた。密教を含む大乗仏教を根本としておりニンマ派サキャ派カギュ派ゲルク派--の4大宗派がある。13世紀から、聖なるものが人間の形でこの世に現れるという「転生」理論がみられるようになり、独特の制度を作り上げた。最高指導者ダライ・ラマ観音菩薩の化身、第2位で「偉大な学者」を意味するパンチェン・ラマは、阿弥陀如来の化身とされる。

 ダライ・ラマ14世は1935年7月、チベット北東部(現中国青海省)に生まれた。40年、13世の生まれ変わりとして14世に即位。インドに亡命した現在もチベットの人々の精神的支柱である。89年にノーベル平和賞を受賞した。