パルデンの会

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英独も腰引ける/やはりAIIBは中国「独裁」/拒否権、本部、総裁を独占

いまだに AIIB 未参加をとやかくいう 政治家や経済評論家、しかし 中国に対する実態は経済崩壊前夜の様相である。
新規中国向け投資は減少し、既存投資の引き上げがどんどん続いている。
商売はメリットがなければ撤退するのみなのである。

勝谷誠彦の有料ブログより転載

 <AIIB参加/運営開始前は判断しない方向>

 
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150619/k10010119851000.html
 <政府は、中国が主導するAIIB(アジアインフラ投資銀行)に参加するかどうかは、実際の運営状況を見てから判断したいとして、銀行が年内を目標としている運営開始の前には参加の是非を判断しない方向で検討する考えです。>
 <政府内には、「銀行の運営の在り方に不透明な点がある」という指摘がある一方で、G7(先進7か国)のメンバーであるドイツやイギリスなどが設立協定の策定に加わったことで、「銀行の透明性はかなり高まった」と評価する声も出ています。>
 いやあ、ドイツやイギリスと言いますがそれが判断基準にならないということはこのあとの記事で引く。ともかく<判断しない方向>というのはまことにいい表現だ。揺れ動いてもいないという態度だからだ。それにしても日本人はどうして「バスに乗り遅れるな」になりがちなのだろう。TPPについてもそうだ。「最初から加わっていないと不利になる」としきりに騒いだ。
 あれ、どうなったんですかね。あれだけわあわあ言っていた大マスコミが最近は黙っているが。どうも帝国主義列強においつこうとした時の軽躁さがまだどこか日本人の中にある気がする。こちらがホンモノであれば最後に登場してひっくり返せるのだ。それまではじっと様子を見ていればいい。日米が参加しなくてイライラするのは支那であって、こちらがイラつくことはまったくない。ドイツやイギリスにしても実はこうなのだ。

<英独も腰引ける/やはりAIIBは中国「独裁」/拒否権、本部、総裁を独占>

 
http://www.sankei.com/economy/news/150618/ecn1506180016-n1.html
 <アジアインフラ投資銀行(AIIB)で、中国の独裁色が一段と強まった。懸念されていた通り、事実上の拒否権を握り、本部も総裁も自国で独占。参加のメリットをあおっていた欧州勢も、ドイツが理事ポストを敬遠し、英国も10番目の出資額となるなど腰が引けてしまっている。>
 <本部を北京市内に置くほか、初代総裁は設立準備事務局長の金立群・元中国財政次官(元アジア開発銀行(ADB)副総裁)が有力視されるなど、国際金融機関とは名ばかりで、中国色が極めて強い。>
 前も書いたかも知れないがイギリスとドイツの参加は「オバマ大統領に対する当てつけ」の面が強い。イギリスは植民地支配をオバマさんが批判したことを根に持っている。ドイツはメルケル首相が自分の携帯電話を盗聴されたことをまだ怒っている。中東やウクライナを巡っても、いまいち英独とアメリカの連携がうまくいかないのはそのためだ。
 参加しないだけでばなく日本は「防衛」にも気をつけた方がいい。オノレが危うくなるどすぐに人の懐に手を突っ込んでくるのは支那のいつものやり口だ。尖閣諸島と同じなのである。
 <中国財政省などは日本が歴代総裁を出しているADBなど国際金融機関から幹部級の人材を引き抜く動きをみせている。>
 ADBは今も日本人が総裁を務めるわが国の牙城である。そこに介入を許してはいけない。しっかり護って欲しい。
 ちなみに。日米がAIIBを「怪しい」と思っているのは崩壊寸前の支那経済が「世界中からカネを集めて乗り切ろう」というまるで昔の豊田商事のようなことを考えているのではないかと疑うからだ。支那人そのものがオノレの経済の破綻を予感している。

 <中国空前の株式バブル、崩壊か/上海株、3.67%急落>


 
http://www.sankei.com/world/news/150619/wor1506190010-n1.html
 <18日の上海株式市場は、代表的な指数である総合指数の終値が前日比3.67%安の4785.36に急落した。
 市場関係者によると、新規株式公開(IPO)が多く控えていることから資金確保のため保有株を売る動きが進むとの見方が出た。また、信用取引に対する規制強化が進むとの観測を背景に、利益確定売りが広がった。>
 一方で流入する資金はどんどん減っている。だから「世界中からカネをかき集めなくてはいけない」のだ。

<中国に魅力なし!?/日本の対中投資9.4%減/1~5月、低迷続く>

 
http://www.sankei.com/economy/news/150618/ecn1506180023-n1.html
 <米国からの直接投資も32.6%減だった。欧州連合EU)、東南アジア諸国連合ASEAN)からの投資は増えた。>
 面白いでしょう。AIIBに乗らなかった日米は逃げている。しかしEUなどはまだ「騙されている」のだ。これらの数字を見ると日本の「様子見」はまことに正しいといわざるをえまい

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