新彊ウィグル自治区のタクラマカン砂漠の西の鉱山で
50名以上の漢族労働者がウィグル族に殺害されたという情報
*************************************不気味な情報はいくらでも転がっている中国。にわかには信じがたい話が多く、検証が必要である。
だが、このニュースはフリーアジアラジオが最初につたえ、ニューヨークタイムズ(10月18日)が後追い記事を大きく掲載した。
新彊ウィグル自治区にはイスラム過激派が地下ネットワークを構築しているが、その組織が関連したのかは明らかではない。
イリとカシュガルの中間地域でアクスの近辺というからタクラマカン砂漠の西の果て、もう少し西へいくと山岳地帯でカザフスタンとの国境である。
バイチェン(中国語の当て字は不明)という炭鉱町がある。漢族が大挙入植し、石炭、鉄鋼、セメント工場が稼働していた。中国経済の不況により、石炭もセメントも大不況で次々と工場を閉鎖し、漢族はこの地から去っている。
事件が起きたのは9月18日以前とされ、鉱山で漢族の労働者、守衛等がナイフなどをもったウィグル族に襲われ、50名前後が殺害され、多数が負傷したという。
おりしも中国共産党の「ウィグル解放60周年」の記念式典が仰々しく行われ、漢族のおもねる地元のウィグル族等が参加した。
事件は、このセレモニーに当てつけるかのように起こり、しかし官製メディアには箝口令が敷かれているため、一切の報道はない。
地元民も誰も知らないという。
「不況」「突然の解雇」「工場閉鎖」「経営陣の行方不明」。こうした経済的要因による大がかりなストライキは各地で頻発しており、日本企業のメッカといわれた遼寧省大連では、およそ2000社の日系企業のうち、すでに200社は去った。
広州でもシチズン時計が40年の歴史の終止符をうって工場を閉鎖、全員を解雇したが、ちゃんと補償金を支払い、従業員らの暴力沙汰には発展していない。パナソニックも殆どの工場を閉めた。
北京の日本人学校は生徒数が600から400に激減、いまもオフィスを畳んで、かえり自宅の日本人スタッフが目立つが、中小零細企業のなかには、夜逃げも増えている。
中国の不況は想像以上に深刻である。