パルデンの会

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在職中にあった拉致被害者奪還についての情報すらとれぬ馬鹿



勝谷誠彦氏の有料ブログより転載

2016年1月13日号。<安倍首相を侮辱した民主のバッタ議員は外務省出身。在職中にあった拉致被害者奪還についての情報すらとれぬ馬鹿>。

 2016年1月13日号。<安倍首相を侮辱した民主のバッタ議員は外務省出身。在職中にあった拉致被害者奪還についての情報すらとれぬ馬鹿>。




 昨日の日記の見出しでこう書いた。
 支那に対し尖閣領海での海上警備行動を警告との報道。
事実とすれば日本国の外交姿勢の歴史的転換だ>。
 <事実とすれば>
というのは読売新聞1紙だけが報じていたからだ。スクープかも、と推測したが、はたしてそうだった。政権に近い読売である。まずはそれを使って瀬踏みをしようと官邸は考えたのだろうか。日記をお送りしたあとのテレビのニュースで中谷元防衛相が閣議の記者会見ではっきりと名言するさまが流れた。
 <防衛相「尖閣侵犯、海上警備行動も」/自衛艦派遣に言及>
 http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS12H6K_S6A110C1PP8000/
 <中谷元・防衛相は12日の記者会見で、
中国軍艦が尖閣諸島などでの領海に侵入した場合「海上保安庁の対応が困難な場合、海上警備行動の発令は一般論としてある」と述べ、退去要求のために自衛隊艦船の派遣もありうるとの認識を示した。
 政府は昨年5月に安全保障関連法案を閣議決定した際、
領海に侵入した外国艦船が国際法に定める「無害通航」に該当しない場合、海上警備行動を発令し、自衛隊艦船が退去要求などの措置をとる方針も閣議決定している。防衛相はこれを踏まえ「グレーゾーン事態に切れ目なく対応すべく関係省庁で連携する体制を構築している」と強調した。>
 記事にあるように、そもそも閣議決定はなされていたことである。
しかし、それをはじめてハッキリと責任者が言明した理由には、もちろんここへ来ての支那の「準軍艦」の領海侵犯がある。官邸の意志統一はしっかりと出来ていて、一斉に支那に対する牽制に打って出た。菅義偉官房長官
 <海上警備行動尖閣に海自派遣も/中国に伝達>
 http://mainichi.jp/articles/20160113/k00/00m/010/085000c
 <菅氏は会見で「
昨年11月に中国海軍の情報収集艦が尖閣諸島周辺を反復航行した際には外交ルートを通じて関心を表明している」と指摘。中国公船の領海侵入が後を絶たない現状が海上警備行動の発令対象になり得ることを明確に示し、中国側をけん制した。>
 支那側への伝達について、中谷さんは言葉を濁したが、
菅さんはそれを補強する形で、伝えてある、と示唆した。なかなかな連携プレーである。軍の最高幹部が発言するとどうしても生々しくなるので。しかし、支那も黙ってはいない。こうなると「準軍艦」ではなく立派な「軍艦」だ。
 <中国の巨大海洋監視船が完成/南・東シナ海で警備か>
 http://www.sankei.com/world/news/160112/wor1601120081-n1.html
 <12日付の中国英字紙チャイナ・デーリーなどは、
中国で新たな海洋監視船「海警3901」(1万2千トン)がこのほど完成、近く海警局に引き渡される見通しになったと報じた。>
 <
2隻が実際に配備されれば日本の海上保安庁保有する世界最大級の巡視船「あきつしま」(6500トン)と「しきしま」(同)を上回る監視船となる。海警3901は76ミリの機関砲や対空砲などを装備しているほか重量級ヘリコプターの搭載も可能とされる。>
 20世紀の帝国主義列強の時代に戻りつつあるとは私がいつも指摘
していることだが、あの時代を象徴していたのが「建艦競争」であった。完全に、その状態になりつつある(苦笑)。意外かも知れないが「質」において先んじてきたのは日本国であって「いずも」「かが」と圧倒的な護衛艦を就航(「かが」はまもなく)させている。先見の明があったと言えよう。軍事において大切なのはこの長期戦略なのだ。
 もっとも「グレーゾーン」の判断は難しい。支那がこの事実上の「
軍艦」を「海洋監視船である」と言い張ったならまさに「グレーゾーン」になる。そのあたり、当初から「あれが入ってくれば軍艦とみなす」というような予防線が必要だろう。もうひとつ。「グレーゾーン」をいつまでもグレーにしておかずに、法整備を更に整えることだ。先の穴だらけと言ってもいい安保法制に反対していた方々は、この現状を見ても「廃案」とか言うのかね。支那の軍艦が領海に入って来たならば、あの方々を乗せた船で「人間の楯」になってもらおうか。お得意のスピーチやプラカードで撃退してください。

 緒方林太郎とかいうバッタ議員、
韓国の国会じゃなくてよかったねえ。あの告げ口ババア大統領に向ってこんなことを言ったら、懲罰どころか訴追されるぞ(笑)。こちらは本当の誹謗中傷なんだから。
 <安倍首相、拉致利用批判に猛反発/「無責任な誹謗中傷」/
衆院予算委>
 http://jp.wsj.com/articles/JJ11884373191045064186117377420991053672043
 <首相が官房副長官だった2002年当時、
帰国した薫さんら5人の北朝鮮への再入国に当初は反対していなかったなどと指摘した。
 首相は「当時は北朝鮮に戻す流れだったが、
私は断固として反対した。私が言ってることが真実だと(国会議員)バッジを懸けて申し上げる」と色をなし、「私の言っていることが違っていたら、国会議員を辞める」と言い切った。>
 この時の外交交渉はまことに複雑だが、
両者が言っていることは実は同じだ。「戻す」が底流にあったのは確かだろう。その約束がないと金正日は5人を出国させなかったと私は思う。だが、日本国の懐に同胞が入ったならば、それを断固として安倍晋三首相が守ったことは間違いない。そもそもこの緒方林太郎とかいう失礼な男は、2002年に同胞が帰国した時に、外務省に「いた」のである。退官したのは05年だ。入省は94年だから、あんたは外務省にいる間に、奪還のためにどういう努力をしたのか。帰国の時もちゃんとした情報すらとれていないではないか。まことにこの男はいいことを教えてくれた。かかる無能な外務省だから、同胞の奪還にここまで手間取ったのだ。最近は少しマシだ。あっ、こいつがいなくなったからか。どはははは。
 <緒方氏は「首相は拉致問題を使ってのし上がったのか」
とも挑発。>
 議員云々の前に、人間として下劣で失礼ですね。
拉致犯罪などまだ誰も知らないころ、有本恵子さんのご両親が頼ったのが故・安倍晋太郎さんで、奔走したのが秘書だった安倍首相である。そういう意味では拉致被害者救出ともっとも長くかかわって来た政治家なのは間違いない。ちなみに有本さんのご両親の訴えを門前払いしたのが今回の糞議員の古巣の外務省だ。「努力してきた」を「のし上がった」としか言えない下品な馬鹿。福岡の選挙区のみなさん。かかる下賤な人物は地元の恥ですぜ。次の選挙、よろしく。

 再三、私はこの日記や他のメディアで「
旅先には気をつけましょう」と呼びかけてきた。自分もNZに行くことにした。今回のこのテロの場所を私は何度か歩いたことがある。外国人観光客で賑わう一帯だ。日本人が含まれていないのは奇跡に近い。私の警告がわずかでも役立ったのなら幸いだ。実際、読者の何人から「助言に従って、年末年始の旅行先を決めました」というメールを頂戴した。
 <イスタンブール爆発は「ISの自爆攻撃」/トルコ政府>
 http://www.afpbb.com/articles/-/3072934
 <トルコの最大都市イスタンブール(Istanbul)
の人気観光地で12日に起き10人が死亡した爆発について、同国政府は、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」のシリア人メンバーによる自爆攻撃だったとの見解を示した。死者のほとんどはドイツ人だった。
 ブルーモスク(Blue Mosque)などの歴史的建造物が集まるスルタンアフメット(
Sultanahmet)地区で起きた爆発について、レジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は「シリア出身の自爆犯」による犯行と発表。一方アフメト・ダウトオール(Ahmet Davutoglu)首相は、容疑者はISに所属していたとの見解を表明した。>
 こういう記事を読むとほとんどの日本人が「またISか。
そういえばトルコもISとの戦いに参加しているからなあ」と素直に思うだろう。ところが事情は複雑怪奇なのである。NATOの一員であるトルコが裏でISと通じている、と書くと驚愕されるのではないだろうか。ここのところの経緯は実は丁寧に見ていった方がいいが、大マスコミは書いてくれませんね。ISの資金源が原油であることはご存じの通り。しかしこの「原油」はどこかから積み出さないとカネにはならない。ISはその場所を持っていない。ここでトルコが登場する。実は原油の積み出しにトルコが港湾を提供しているのではないかと見ている情報関係者は多い。
 もともとトルコはアサド政権に退陣を迫り、
反政府勢力を支持してきた。その裏にはクルドを巡るこれもややこしい事情があるがそれは後日。闇原油の利益はトルコも抜いており、それがエルドアン独裁の資金源になってとると見る関係者は多い。ロシアはこれを嫌い、積み出しルートを爆撃で潰してきた。その結果のひとつが先日の両国の衝突なのである。今回のテロをISの犯行とするトルコ側の反応は「早すぎた」。どうも私はそのあたりに胡散臭さを感じるのだ。

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