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「『アリの一穴』から漏れたのではないか」過去2回道路陥没 福岡市、事前調査で見抜けず


単に 薬注をケチっただけではないのか? 訳の分からない特殊工法を売り込んだ施工業者の 瑕疵を 推測する。

「『アリの一穴』から漏れたのではないか」過去2回道路陥没 福岡市、事前調査で見抜けず

西日本新聞 11/9(水) 10:31配信

 福岡市博多区のJR博多駅前で起きた大規模な道路陥没は、同市の地下鉄七隈線延伸工事が原因とみられる。市は地下の岩盤内を掘り進むトンネル掘削作業中、岩盤の上にある砂の層に含まれる地下水が流れ込んだ「想定外の事故」としているが、七隈線の工事現場では過去2回、道路陥没が起きている。市は事前に行った現場周辺の地質調査で危険箇所は見つけきれておらず、再発防止策が十分だったのかも問われそうだ。

【動画はこちら】衝撃的な陥落の瞬間を撮影

ごう音とともに地面が崩落

 市交通局によると、現場周辺は大型ドリルで掘り進む「シールド工法」ではなく、より慎重に壁面にコンクリートを吹き付けながら掘削を繰り返す「ナトム工法」で施工していた。

 事故があった工区(195メートル)は2013年12月に着工。来年内に列車2本が通れる幅まで拡幅を終える計画で、工事は24時間態勢で行われていた。

 事故は突然起きた。9人の作業員が地下25メートル付近で拡幅工事をしていた8日午前5時、トンネル上部から土砂と水が噴き出し、間もなくごう音とともに地面が崩落した。

「対策は取れたのではないか」

 「『アリの一穴』から漏れたのではないか」。市交通局担当者は8日の会見で肩を落とした。

 トンネルは固い岩盤内で掘り進むが、岩盤の上にある砂と粘土の層には、地下水が多く含まれる。ただ、市は10年から、事故が起きた工区195メートルの計6カ所で地質調査を実施。地下水の影響を受けずに工事できる地層だと結論付けていたという。

 岩盤の一部に砂の層が入り込んでいる部分があり、そこから岩盤層にあるトンネル内に大量の土砂が流入。地中が空洞化し、大規模な陥没を引き起こした-。市はこうしたメカニズムで事故が起きたと推定する。わずかな地質の異変を発見できていれば、事故を防げた可能性はある。

 九州大大学院の陳光斉教授(建設システム工学)は「260万~430万年前にできたこの岩盤層は厚くない」と指摘。「もし危険箇所を事前に把握できていれば、薬剤注入などで補強したり、掘削方法を変えたりと、対策は取れたのではないか」と話す。