ダライ・ラマ14世が京都訪問 「思いやりの心」語る
2016年11月9日11時03分
[PR]
チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世(81)が9日、京都市山科区の東山浄苑(じょうえん)を訪れ、以前から交流がある本願寺文化興隆財団の大谷暢順(ちょうじゅん)理事長(87)と会談した。ダライ・ラマ14世は「思いやりの心」と題した日本へのメッセージを発表。「家族でも、国家でも、国際関係でも、よりよい社会を築くための鍵になるのは、思いやりの心を育てることだ」とダライ・ラマ14世、世界の安寧祈る 京都の東山浄苑東本願寺
2016.11.9 16:33更新 産経新聞http://www.sankei.com/photo/images/news/161109/jnl1611090002-m3.jpghttp://www.sankei.com/photo/images/news/161109/jnl1611090002-m4.jpg
来日中のチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世は9日、京都市内の東山浄苑で講演し、約600人の聴衆に向け「一人ひとりが優しさと思いやりを持ち、心の非武装化を進めること。世界平和は、そうした個人の努力の上に成り立つ」と説いた。
ダライ・ラマは「ただ信心するのではなく、教えが正しいかどうか、自分の頭で論理的に考えるのが、21世紀の仏教徒のあり方」と指摘。その上で「世界の多くの宗教は、いずれも愛と慈悲の心を説いている。全ての宗教に尊敬の念を持つべきだ」と話した。
ダライ・ラマは講演後、本願寺文化興隆財団の大谷暢順理事長(87)と「仏法に基づき、よりよい社会、国家をつくり、世界中の人々が幸せになるよう努力する」とうたう共同声明に調印した。時事通信(2016/11/09-18:47)