地震、台風、洪水と災害は多いですが、火災も
大きな災害です。 しかし人災がなかっただけ
幸いです。暖かい支援をお願いします。
勝谷誠彦の××な日々 より転載 |
2016年12月25日号。
糸魚川市のみなさん。苦難に立ち向かうその姿勢に、私は感銘を受けている。
<糸魚川市で発生した大規模火災で、市は24日午後、大町1、2と本町の363世帯744人に出されていた避難勧告を2日ぶりに全て解除した。糸魚川署と市消防本部は火元の中華料理店(ラーメン店)の実況見分を終え、市は市道部分のがれき撤去を始めた。ライフラインの復旧が進み、停電地域で電気の供給が再開した。>
行政の対応が早いし、市民のみなさんの立ち直りも同じだ。とはいえ、この言葉は痛く私に刺さった。
<「全滅。頭の中はからっぽ」/糸魚川大火、住民立ち入り>
http://digital.asahi.com/articles/ASJDS3JTHJDSUOHB00F.html
<近くですし店を息子らと切り盛りする女性(76)も、店の前ががれきの山で中に入れなかった。女性は「いくら災害とはいえ悔しい。今まで頑張ってきたものが全部なくなった」。
年の瀬のすし、正月のおせち料理の予約帳が燃えてしまったことを悔やむ。「お客さんに申し訳ない。予約帳だけでも持ち出したかった。再開したいけど、時間がかかってしまいそう」と語った。>
記者はあまり気づいて書いていないのかも知れないが「これこそが日本人」なのだ。世界中からなぜ日本人が尊敬されるかと言えばこの「義の心」なのである。失礼を承知で申し上げるが、東京で偉そうにコメントをしている私を含めた浮薄な徒よりも、このすし屋の女将さんこそが、大和魂を示して下さったと言うほかはない。
自分の店が燃えてしまっているのだ。論理的に言えば、たとえ予約帳が残っていたとしてもすしは作れまい。それでも質問に対してまずは「約束を果たせない」ことを口にする。支那人ならばわあわあと「誰が弁償してくれるのか」と喚きつづけるだろう。想像ではない。私は世界のいくつかの場所でそういう場面に出くわしている。
これも、日本人だ。
<糸魚川市でふるさと納税急増>
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20161224298689.html
<糸魚川市の米田徹市長は24日、市の災害対策本部後の記者会見で、市へのふるさと納税が急増していることを明らかにした。「『糸魚川頑張れ』という応援だろう」と謝意を表し、被災者の生活支援などに全力で取り組む姿勢を示した。
ふるさと納税を活用して糸魚川市に寄せられた寄付金は、大火が発生した後の22日正午から24日午後4時までに572件、計約1100万円。2015年度は1096件、約4100万円だったことから、2日余りで15年度の半分以上の納税件数があったことになる。市は「寄付金は被災者の支援と復旧・復興に役立たせていただく」としている。>
ひとつ提案。復興を応援する気持ちで納税される方々におかれては「お礼はいらない」のひとことはどうだろう。
<糸魚川市ではふるさと納税のお礼に、地元のコシヒカリやベニズワイガニ、旅館の宿泊券などを送っている。>
その分も、復興に役立ててもらっては。でしゃばった意見かも知れないが、ちょっと考えていただきたい。それにしても。ふるさと納税にこういう効用があるとは、運用してみてはじめてわかったのかも。災害があった時になにか応援しようとしてもそのカネがどこをどう通って何に使われるのか、正直いってブラックボックスだった。納税なら間違いがない。少なくとも行政が適切なところに使ってくれるだろう。
日本人は、世界でも希有な「助け合いの民族」なのだ。あちこちの国の宿痾が、その民族による殺し合いであることを考えると、奇跡の国だろう。ありがたいことで、もちろんそれは万世一系の上御一人を戴いているからである。ふるさと納税を考えた財務官僚がそこまで思いを伸ばしていたのかどうかはわからないが、結果としてはなかなかの知恵だ。おそらくは地域間の財政的格差を是正したいと考えたのだろうが、こういう時にぜひ活用していただきたい。
私も少し考えてみます。いい制度だなとは感じながら、やはり自分を育ててくれて今もお世話になっている兵庫県に収めるのが本筋だとは考えていたけれども。少しそちらにガマンしてもらっても、被災地のお役にたてるのであれば。さっそく、顧問税理士に連絡して、検討してもらおうと思う。これからもこういうことがあれば、も含めて。
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問合せ(メールの未着など):info@katsuyamasahiko.jp
情報提供・感想:stealth@katsuyamasahiko.jp
購読解除:http://katsuyamasahiko.jp/procedure/dissolve
発行:株式会社 世論社
<家を喪うのはいつでも辛い。しかしよりによって年の瀬に、という糸魚川の皆さんの辛さを思う>。
糸魚川市のみなさん。苦難に立ち向かうその姿勢に、私は感銘を受けている。
<糸魚川大火/避難勧告を解除/2日ぶりに住民自宅へ>
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20161225298706.html<糸魚川市で発生した大規模火災で、市は24日午後、大町1、2と本町の363世帯744人に出されていた避難勧告を2日ぶりに全て解除した。糸魚川署と市消防本部は火元の中華料理店(ラーメン店)の実況見分を終え、市は市道部分のがれき撤去を始めた。ライフラインの復旧が進み、停電地域で電気の供給が再開した。>
行政の対応が早いし、市民のみなさんの立ち直りも同じだ。とはいえ、この言葉は痛く私に刺さった。
<「全滅。頭の中はからっぽ」/糸魚川大火、住民立ち入り>
http://digital.asahi.com/articles/ASJDS3JTHJDSUOHB00F.html
<近くですし店を息子らと切り盛りする女性(76)も、店の前ががれきの山で中に入れなかった。女性は「いくら災害とはいえ悔しい。今まで頑張ってきたものが全部なくなった」。
年の瀬のすし、正月のおせち料理の予約帳が燃えてしまったことを悔やむ。「お客さんに申し訳ない。予約帳だけでも持ち出したかった。再開したいけど、時間がかかってしまいそう」と語った。>
記者はあまり気づいて書いていないのかも知れないが「これこそが日本人」なのだ。世界中からなぜ日本人が尊敬されるかと言えばこの「義の心」なのである。失礼を承知で申し上げるが、東京で偉そうにコメントをしている私を含めた浮薄な徒よりも、このすし屋の女将さんこそが、大和魂を示して下さったと言うほかはない。
自分の店が燃えてしまっているのだ。論理的に言えば、たとえ予約帳が残っていたとしてもすしは作れまい。それでも質問に対してまずは「約束を果たせない」ことを口にする。支那人ならばわあわあと「誰が弁償してくれるのか」と喚きつづけるだろう。想像ではない。私は世界のいくつかの場所でそういう場面に出くわしている。
これも、日本人だ。
<糸魚川市でふるさと納税急増>
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20161224298689.html
<糸魚川市の米田徹市長は24日、市の災害対策本部後の記者会見で、市へのふるさと納税が急増していることを明らかにした。「『糸魚川頑張れ』という応援だろう」と謝意を表し、被災者の生活支援などに全力で取り組む姿勢を示した。
ふるさと納税を活用して糸魚川市に寄せられた寄付金は、大火が発生した後の22日正午から24日午後4時までに572件、計約1100万円。2015年度は1096件、約4100万円だったことから、2日余りで15年度の半分以上の納税件数があったことになる。市は「寄付金は被災者の支援と復旧・復興に役立たせていただく」としている。>
ひとつ提案。復興を応援する気持ちで納税される方々におかれては「お礼はいらない」のひとことはどうだろう。
<糸魚川市ではふるさと納税のお礼に、地元のコシヒカリやベニズワイガニ、旅館の宿泊券などを送っている。>
その分も、復興に役立ててもらっては。でしゃばった意見かも知れないが、ちょっと考えていただきたい。それにしても。ふるさと納税にこういう効用があるとは、運用してみてはじめてわかったのかも。災害があった時になにか応援しようとしてもそのカネがどこをどう通って何に使われるのか、正直いってブラックボックスだった。納税なら間違いがない。少なくとも行政が適切なところに使ってくれるだろう。
日本人は、世界でも希有な「助け合いの民族」なのだ。あちこちの国の宿痾が、その民族による殺し合いであることを考えると、奇跡の国だろう。ありがたいことで、もちろんそれは万世一系の上御一人を戴いているからである。ふるさと納税を考えた財務官僚がそこまで思いを伸ばしていたのかどうかはわからないが、結果としてはなかなかの知恵だ。おそらくは地域間の財政的格差を是正したいと考えたのだろうが、こういう時にぜひ活用していただきたい。
私も少し考えてみます。いい制度だなとは感じながら、やはり自分を育ててくれて今もお世話になっている兵庫県に収めるのが本筋だとは考えていたけれども。少しそちらにガマンしてもらっても、被災地のお役にたてるのであれば。さっそく、顧問税理士に連絡して、検討してもらおうと思う。これからもこういうことがあれば、も含めて。
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