パルデンの会

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シリアに巡航ミサイル発射=50発以上


シリアに巡航ミサイル   70発を発射…米報道


会見でシリアでの化学兵器使用を厳しく批判するトランプ米大統領ホワイトハウスで4月5日、西田進一郎撮影

北米総局】米CNNテレビは7日、米軍がシリア向けに複数の巡航ミサイルを発射したと伝えた。
 米CNNによると、米軍が6日夜(日本時間7日午前)発射したと報じられた巡航ミサイルの標的は、シリア西部の空軍基地だった。AFP通信は、発射されたのは「70発の精密誘導ミサイル」だったと伝えた。

シリアに巡航ミサイル発射=50発以上、飛行場標的―米軍

時事通信 4/7(金) 10:27配信


 【ワシントン時事】米MSNBCテレビは6日、米軍がシリア西部の飛行場を標的に巡航ミサイルを少なくとも50発発射したと報じた。
  ミサイルは地中海上の米駆逐艦2隻から発射された


アサド政権退陣目指す=軍事行動検討、ロシアは警告-米国務長官

http://www.jiji.com/news/kiji_photos/0170407at07_t.jpg

6日、米フロリダ州で、記者団と話すティラーソン国務長官(AFP=時事)

 【ワシントン、ニューヨーク時事】ティラーソン米国務長官は6日、フロリダ州で記者団に対し、シリアで多数の死傷者を出した化学兵器によるとみられる攻撃について「アサド政権に責任があるのは疑いない」と述べ、同政権の退陣を目指す考えを表明した。また、化学兵器使用は「重大な問題であり、重大な対応が必要だ」と強調した。

 長官は、各国と連携して過激派組織「イスラム国」(IS)を打倒し、シリアを安定させた上で「アサド退陣に向けた政治プロセスを進めていく」と説明。「アサド大統領は自身の行いのために、シリア国民を統治する役割を失うだろう」と語った。
 これに対してアサド政権の後ろ盾のロシアのサフロンコフ国連次席大使は6日、シリアへの軍事介入に関し、「マイナスの結果を考えなければならない」と警告した。具体的内容について問われると、「イラクリビアを見てみろ」と語った。
 国務省高官によると、ティラーソン長官は5日、ロシアのラブロフ外相と電話で話し、化学兵器使用疑惑について協議した。
 トランプ米大統領はこれまで、シリア問題ではIS打倒を優先させ、アサド大統領の退陣を明確には求めていなかった。だが、化学兵器使用疑惑を受けて「一線を越えた」と、厳しい姿勢で臨む方針を表明している。
 これに関連して米各メディアは6日、トランプ氏がシリアでの軍事行動を検討していると相次いで報じた。マティス国防長官と協議の上、攻撃に踏み切るかどうか最終決断するという。ニューヨーク・タイムズ紙(電子版)は国防総省当局者の話として、軍事行動に及ぶ場合、巡航ミサイルによるレーダー施設への攻撃や、防空システム破壊を狙った空爆が選択肢になると報じた。
 トランプ氏は6日、フロリダ州へ向かう機中で、記者団に「アサド(大統領)は恐ろしいことをした。シリアで起きたのは目に余る犯罪だ」と非難。「何かをすべきだ」と述べたが、具体的対応には言及しなかった。 
 シリアの化学兵器をめぐっては、アサド政権が化学兵器を使用したとする米側の判断に基づき、2013年にオバマ米大統領が軍事攻撃を検討した。しかしシリアの化学兵器廃棄に関する米ロ合意を受け、最終的に攻撃を見送った。(2017/04/07-10:31)  





有料ブログ 勝谷誠彦の××な日々。 より転載




 2017年4月7日号。


<前門の核、後門の化学兵器。「大国際連合軍」作って、両方潰しちゃいましょうよ。もちろん日本軍も参加>。


 4時起床。
 寝不足なのにいつも通りに散歩に行く。小雨が降っているが、暖かい。
 どうも私は睡眠時間にかかわらずにある時刻に体内目覚まし時計が働くようだ。昨日は六本木で『ニュース女子』の収録が19時から。終えて20時半。いつもなら寝ている時刻である。とはいえ朝から何も食べていない上にマネジャーのT-1君がわんわんと待っているので、近くのいつもの蕎麦屋へ。ネパール人従業員が日本酒を紹介して給仕してくれるという、ナイスな店だ。呑みだすと止まらなくなる二人がそこを出たのは22時を過ぎていた。久しぶりに六本木という不夜城のその時刻を見た。昔、なんでこんなにくだらないところで遊んでいたのかと苦笑した。
 スタジオに行くまでに『旅読人』
 http://travel-value.jp/column/id=516
 の次回分を書き上げた。リンクしたのは前回のものだ。次はシンガポール。けっこう長いので苦吟する。ようやく気づいた。風俗ライターでブイブイいわせていたころはアッチでは「早撃ちかっちゃん」と呼ばれていた。朝からすみませんすみません。一日に取材の数をこなさなくてはいけなかったので、というみっともない言い訳(笑)。それと同時に多くの編集者には「早書きかっちゃん」と呼ばれていたのだが、最近なかなか執筆に時間をかけるようになった。
 その分、作品は巧くなった。こんな自画自賛をする馬鹿はまずいるまい。私は作家と編集者の両方の目を持っているから、客観的に見て言えるのである。これは「出来が悪いなあ」と思いつつ原稿を手渡す時も同じく自分でわかっていたので、、辛いこともあったと許して下さい。なぜよくなったか。理由はわかっている。「ヒマだからね」だ。
 いま持っている資産を人生の残りの時間で割り算をすると、もう稼がなくてもいいのである。狂ったように膨大な原稿を書いてきたのは、ビンボーに対する本能的な恐怖があったからだった。子どものころから医者になってパパが建てた立派な医院のあとを継げば安楽に生きていけると思っていた。相撲部屋と違って、医者になるのには国家試験があり、灘校にまで入れていただきながら、大学に行くことすら危うい状況になったあたりで、はっと現実に気づいた私はパニックになった。「どうやって食べていくんだ」と19歳の少年は立ちすくんだのである。
 そこで風俗ライターになった。ええ、極端すぎます。かろうじてバッタ大学にはいちおう入ったものの、結局は筆だけで食ってきて、人生も切り開いてきた。懸命に走ってきた。こんなことを書くと明日にでも死んでしまいそうだが、そんなことはない。死なないが出家くらいはするかも知れない。そのへんの坊主よりは、ご存じのように仏教については勉強している。
 ようやく「食うため」ではなく「愉しく」文章を書けるようになったのかと気づいたのは、最近のことだ。この境地に達するまで40年かかったか、と感慨深い。だが、恵まれている。虚仮の一念岩をも通す、ということか。これを小説を書くことに活かしたいのだが、そのためにはもうひとつサトリを開かないとダメかも知れない。畢竟、私は小説など書けないのかも知れない。自意識が過剰なのだ。才能がないだけなのだけれども。『旅読人』は18日にアップされる。読んでね。

 ニュース女子』の方は17日の22時からのオンエアだが、今回は今までの中でもっとも面白いのではないか。オンエア前のネタばらしはややルール違反だが、このくらいはいいか。「暴言大賞」としてスタジオにはいないさまざまな方々が「これは暴言でしょう」ということを提言する。それに私たちパネリストが言及するわけだが。面白いが、企画としては根本的に間違っていた。スタジオにいる連中の方が、提言をより上回る暴言の保持者なのだ。
 笑った、笑った。「甘い!」「何が暴言だ。正論だ」とか喚きだすので、大混乱。『ニュース女子』というだけあって、きれいなお嬢さんたちが向かいに座っているのだが、こちらがまた輪をかけた暴言女子。確信した。テレビ局や制作会社や放送作家はまだ甘い。彼らが「暴言」だと思っていることなど、今の日本国では「正論」なのだ。大マスコミの方がはるかに世論に遅れているというのは、しばしばここで私が指摘してきた通りだ。
 ひとつだけチラ見せしましょうか。「非核三原則を撤廃して核を持った上で北朝鮮と国交正常化をする」というのが暴論かどうかと。誰の提案かはここではおくが「軍事を知らないひとだなあ」と私は思った。核を持ったところで相互攻撃をすると、お互いに国は滅びるほどのダメージを受ける。意味のない論議だ。核兵器はもはや明らかに「使えないもの」なのである。非核三原則など化石であって、まだこんな言葉が残っているのが「軍事を知らない」大マスコミの宿痾だ。
 こういう「暴言」に対して出演者は賛成か反対かを主張する。私は賛成を出したかな。組み合わせの質問はよくない。「北朝鮮との国交正常化」には賛成なのだ。百戦危からず、のためには敵を知ることである。知るには相手の懐に入っていかなくてはならない。衛星写真だけではわからない。だから相手がキ印ならキ印として、国交正常化すればいいのだ。人的な情報収集、すなわち「ヒューミント」があってこそ工作は成立する。以下サイトの解説は勉強になる。
 <一番メジャーなスパイ活動「ヒューミント」>
 http://www.agentryan.jp/reboot/logos.html
 <ヒューミントというのは、人間やメディア等を用いたスパイ活動の事を表します。合法的な活動や捕虜の尋問等も含み、一般的なスパイ活動のみを指すわけではありません。駐在武官や外交官による活動をリーガルヒューミント、身分詐称する等の違法な方法で不法に入国して、情報を集める手段をイリーガルヒューミントと呼びます。なお、リーガルな手段のものであっても、その活動や手法がその当時国内で不法的と見なされてしまった場合は、ペルソナ・ノン・グラータが言い渡されてしまう場合もあるのです。>
 先日の金正男の暗殺を巡る北朝鮮とマレーシアの外交合戦もこのことを知っておくと「軍事を知らない」日本国の大マスコミの報道よりもずっと理解することが出来る。なぜあんなキ印国家とでも国交を開いた方がいいか。開いても何もくれてやらなくてはいい。しかし人的な交流は出来る。そこに優秀な諜報員を入れて「地べたから」情報収集をするのだ。何について?もちろん拉致された同胞に関してだ。居場所がわからないと救出の軍事作戦もできないのだから。

 情報伝達手段が多様化したので今はそんなことはないが、昔は「戦争の兆候」は電信のやりとりの急増でわかった。今でも私などは「あらゆる情報の錯綜」でなんとなくそれをつかむことはある。ここ何日か「朝鮮半島有事」はあるのではないかかという感触を得ているのだ。ドナルド・トランプ大統領はいろいろと挑発的とも言える発言をしてきたが、これで決まりだろうと私は感じた。
 <対北朝鮮「全ての選択肢」/トランプ氏、首相に/日米首脳が電話協議>
 http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS06H1D_W7A400C1MM0000/
 <安倍晋三首相は6日朝、トランプ米大統領と電話で約35分間協議した。両首脳は北朝鮮の5日の弾道ミサイル発射について「日本の安全保障上、重大な脅威」との認識で一致。トランプ氏は「すべての選択肢がテーブルにある」と表明した。6、7両日に予定する中国の習近平国家主席との米中首脳会談で、北朝鮮問題で中国が積極的な役割を果たすよう求める考えも示した。
 電話協議の後、日米双方が協議内容を明らかにした。日本側の説明によると、首相は「断続的なミサイル発射は重大な挑発行為だ」と述べ、北朝鮮を強く非難した。トランプ氏は「米国は同盟国、日本を100%支える」と応じ、両首脳は日米同盟をさらに強化していくとの考えで一致した。>
 電話会談は予定の倍になったという情報もある。だがいつも言っているように通訳を通しているのだから、当初の予定を18分として9分を考えていたと思われる。9分ではほとんど話せない。事前にペーパーが回って両者が内容を納得し、最終的にお互いの肉声で確認しあったと私は考える
。「金正恩と指導部を除去すべき斬首作戦をやります」「承知しました。では詳細は、先日頂戴した内容ということで」「イエス」。てなものだろう。儀礼的な挨拶をのぞくと。これを知った時、私は「アメリカはやるな」と感じた。
 ややディープな情報になる。<米国は同盟国、日本を100%支える>は気になりませんか。別に日本国はアメリカの北朝鮮への「敵基地先制攻撃」に加わるわけではない。トランプさんは在日米軍への北朝鮮のミサイル攻撃に配慮したものと思われる。先日の、日本海へのミサイル発射も、在日米軍基地を意識したものだとも報道された。万一、そういうことがあったならば、アメリカへの直接の攻撃がなくとも、日米安全保障条約を発動すると明言したのだ。
 いま米韓軍は朝鮮半島沖で合同訓練をしている。それに刺激されて北朝鮮がミサイルを撃ったという分析もある。それほど怖いのだ。では北朝鮮に対して、この艦隊から攻撃が行われるかというと「NO」だという。あくまでも訓練であって、そういう準備はしていないというのは、軍事的に合理性のある分析だ。北朝鮮への出撃はグアムの基地から行われる。深深度まで貫通する爆弾を使って、地下150メートルの隠れ家にいるといわれる電話頭野郎を抹殺するつもりだと聞く。
 在日アメリカ軍は動くのか。これも「NO」」らしい。日米の安全保障の微妙な時でもあるし、北朝鮮に日本国にミサイルをぶちこむ口実を与える必要はない。アメリカが北朝鮮独裁政権を抹殺するのは赤子の手をひねるようだが、気にしているのは国際社会の評判だ。ここで、攻撃のタイミングが問題となっている。情報筋は「次の核実験はある」と読んでいる。私からすれば墓穴を掘るようなものだと思うのだが、そういう冷静さは電話頭野郎にはない。核実験をやった時こそ、アメリカが国際社会に対して「これはちょっとマズいっすよ」と言って攻撃を始める機会になるのではないか。
 ただし、難儀なことがひとつ起きた。シリアだ。化学兵器が使われたと思われる。世界はもう無茶苦茶だ。昔、北朝鮮やシリアのような三流国が核や化学兵器を持つと誰が考えたであろうか。三流国だからこそ、ホントに使うのである。化学兵器を使ったと思われるアサド政権のバックにはロシアがいる。日本国の大マスコミは揃って「ロシアは支援するな」と「正論」を振りかざす
 <シリア化学兵器安保理/ロシアは決議を妨げるな>
 https://mainichi.jp/articles/20170407/ddm/005/070/144000c
 <この世の地獄に例えられるシリアで、また化学兵器が使われた。子供たちも含めて多くの人々が死亡した惨状をどう形容すればいいのか。>
 大新聞の社説は「情」で書いてはいけない。ロシアにはアサド政権を守るメリットがあるのかないのか。そこから分析しないと軍事と外交は見えてこない。シリアのタルトゥースにロシア海軍の基地があるからだということをなぜいつも書かないのか。その上で、基地を維持することと、非人道的な武器を使った政権を支援するメリットをはかりにかけて論ずるべきだ。つまり、国際社会は前門の北朝鮮、後門のシリアということになり、それに米ロが巻き込まれていて、えらいことなのだ。別々の事態ではない。核と化学兵器。セットで見ていかなくてはいけない。
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