パルデンの会

チベット独立と支那共産党に物言う人々の声です 転載はご自由に  HPは http://palden.org

ネパールの混沌と 赤色化

毛派ゲリラの去就

19,000人にのぼる毛派ゲリラ(人民解放軍)の去就は、今後に残された課題である。会議派は、毛派ゲリラの即時武装解除を要求しているが、毛派共産党は、ゲリラの政府軍への統合を主張している。5月19日、CNNテレビは、「プラチャンダ毛派共産党議長が、ゲリラの中で軍隊に適応できる身体と技術を持っている者は政府軍に入り、その他は警察か民間の警備会社に参加する」と述べたと報じている。
 しかし政府軍のカトワル参謀総長は、「ゲリラはネパール政府軍に入る資格はない。なぜなら、ゲリラは国家に対する叛徒であるから」と語っている。
すでにプラチャンダ首相をはじめ毛派共産党の閣僚、制憲議会の議員たち全員は、人民解放軍のリーダーの席を辞任している。しかし、実質的には、ゲリラたちによって身辺を警護されているし、どこにでも行ける。これは、他の党の議員にはない特権であると、非難されている。
 現在、毛派ゲリラはカトマンズ郊外のキャンプに集められているが、給料も食糧も支給されなかったために、飢えと疫病に苦しめられていた。ブラチャンダ内閣の発足とともに、過去13ヵ月に遡って給料が支払われ、戦死したゲリラの遺族たちにも見舞金が支払われた。
 この資金を出したのは、世界銀行であった。世銀はまた、毛派ゲリラの復員と社会復帰のための雇用確保のプログラムを担当している。
 現在は国連ネパール支援団(UNMIN)が駐留して、政府軍と毛派ゲリラとの停戦を監視している。
 毛派共産党には、もう1つの軍事組織がある。それは共産党青年同盟であり、武装している。プラチャンダが首相に就任した時、この民兵組織を解散させると声明した。同時に、これまで、毛派共産党ゲリラが接収した建物、工場、その他財産を元の所有者に返還すると、約束した。また、毛派共産党が設立した解放区の革命政府、裁判所などを解体すると、宣言した。
 これらは、今後、プラチャンダ政権が抱える問題である。なかでも最大の課題は、農地改革である。これは、毛派共産党の目標の中核をなすものである。これには、内戦中に毛派ゲリラによって農地改革が行なわれた部分と、まだ施行されていない地域がある。
 そして農地改革が行なわれた地域でも、土地を手に入れた農民が食べて行けないという状況にあるという問題がある。ネパール人口の3分の2を占める農民は、極端に貧しい。
 プラチャンダ政権は米国、EU、日本、インドなどの大国から「祝電」を受けた。プラチャンダ首相が、就任後に訪問した国は、いつものようにインドではなく、中国であった。
 内閣の滑り出しは良好である。

当面の問題は中国の後押しがネパールの国民に受け入れられるのか

プラチャンダ・ネパール首相:国軍トップ解任 毛派編入巡り

 【カトマンズ、ビナヤ・グルアチャリャ】ネパールのプラチャンダ首相は3日、国軍トップのカタワル陸軍参謀長を解任した。首相の最大与党「ネパール共産党毛沢東主義派」(毛派)は同派の民兵組織を国軍に編入するよう求めているが、参謀長は「正規軍とは思想が違う」と拒否し続けていた。

 同派を除く連立政権の各与党は解任に反発し、政権からの離脱を示唆している。野党勢力カトマンズなどで抗議デモを開始しており、治安部隊が鎮圧行動に乗り出すなど国内は緊迫した状態に包まれている。

 王制に反発した毛派は国軍との10年に及ぶ内戦を経て、06年に政府と和平合意。08年4月の総選挙で毛派が第1党となり、同5月には約240年続いた王制を廃止して共和制に移行した。しかし、他の政治勢力は、元ゲリラ組織の毛派が国軍も掌握すれば、恐怖政治に乗り出す可能性があると警戒している。 毎日5/3

ネパール:首相の参謀長解任決定、大統領が取り消す

 【カトマンズ、ビナヤ・グルアチャリャ】ネパールのプラチャンダ首相が最大与党「ネパール共産党毛沢東主義派」(毛派)民兵の国軍編入に反対するカタワル陸軍参謀長を解任した問題で、ヤダブ大統領は3日夜、首相の解任決定を取り消し、首相の行為を「憲法違反」と非難した。ただ、同国の暫定憲法は大統領に軍トップの任命権を与えているが、解任権は明記していない。激怒した首相は4日、毛派に緊急幹部会の招集を求め、対抗策の協議を始めた。

 大統領と首相の対立が先鋭化するのは確実で、新国家建設中のネパールの政局は不安定さを増している。

 首相による参謀長の解任には、連立政権の他の与党や野党勢力も反発。大統領の取り消し決定を支持した。軍内部も大半がカタワル氏を慕っており、毛派は孤立している。毎日5/4


ネパール・毛派政権崩壊、参謀長解任問題で首相が退陣表明

 【ニューデリー=永田和男】ネパールのプラチャンダ首相は4日、テレビ演説で辞任を発表した。

 自身が3日に発表したカタワル陸軍参謀長の解任にヤダフ大統領と主要政党がこぞって反対し、政府内で孤立したためと見られる。首相が率いる、制憲議会最大会派のネパール共産党毛沢東主義派も政権を離脱、政局の一層の混乱は避けられない事態となった。

 演説で首相は、「大統領は一方的な決定を下した、各党は我々に陰謀を働いた。民主主義と平和を擁護するため、私は辞任する」と述べ、大統領らへの抗議の辞任であることを強調した。

 大統領は今後、第2党のネパール会議派(110議席)、第3党の統一共産党(103議席)に組閣を要請するが、毛派(220議席)は依然として圧倒的な最大勢力。新たな連立与党ができても、不安定な政権運営を強いられることになりそうだ。
5月4日22時16分配信 読売新聞

カースト制の存在する国で自由とか農地改革とか共産党お手盛りがいかに???動くのか
 ネパールにいる チベット人が迫害を受けないように、ネパールの動きも 要 チェック