パルデンの会

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累積債務は82兆円。 おかまいなく、また70兆円

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宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和2年(2020)8月14日(金曜日)
       通巻第6618号  
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 累積債務は82兆円。

おかまいなく、また70兆円
  中国新幹線、3万5000キロを2035年までに二倍に
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 発作的刺激策、というより無謀を承知の景気刺激策。
 もはや見渡す限りの廃墟、砂上の楼閣なのに、また新幹線プロジェクトを二倍にする。中国の経済政策というのは、原則がない。コスト無視。ひたすらGDP拡大のために、ノルマを課して、いずれ積み上がる不良債権のことなど、誰も責任を取らないのである。

 2019年度末に中国新幹線の赤字は82兆円に膨らんでいる。営業キロ数は3万5000キロ。日本の11倍。
 武漢コロナ禍によって、優秀企業とまで言われたJR東海が赤字転落となった。もちろん中国の新幹線も第二四半期は巨額の赤字だった。

 国内プロジェクトを拡大する理由はGDP成長率をプラスにもっていく工夫でもあり、同時に現在の従業員や関連企業の雇用維持、下請け産業の倒産防止である。
 もう一つは海外の新幹線プロジェクトが軒並み破綻し、その象徴はインドネシアだが、トルコのイスタンブール ─ アンカラ高速鉄道など少数の例外をのぞいて、失敗の終わり、海外需要が望めなくなったこと。

 たとえば、ファーウェイは西側から排斥されたため、中国国内での強引にスマホ販売を強化しているように、新幹線二倍計画の考え方は同じであろう。

 中国は2030年までに新幹線を5万キロ年、2035年までに合計7万キロとする。建設予算は最低見積もって70兆円。しかも、主要都市には新幹線が既に開業しているので、新しい路線は辺疆、山奥、寒冷地、砂漠地帯になる。
 それにしても、資本主義社会では考えられないことをやるんだ。
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