「新しい歴史教科書をつくる会」からの報告
「新しい歴史教科書をつくる会」が推進し、自由社が発行する中学社会『新しい歴史教科書』が、再申請検定に合格しました! 令和元年度検定で不当な「一発不合格」処分を受けたこの教科書は、不死鳥の如く甦ったのです。まず、ご支援いただいた皆様に心よりお礼を申し上げます。
昨日、自由社から採択用の見本本をもらいました。本日、文科省に規定の12冊を届けに行くそうです。その奥付には、検定合格の日付けが、令和3年2月17日と書かれています。これは一体どういう日なのでしょうか。
2月17日は自由社が検定合格の内示を受けた日です。今度の再申請検定の経過を振り返ってみますと、昨年の6月29日に申請し、83件の検定意見を伝えられたのが9月11日でした。それから、教科書調査官との折衝があり、最終的な詰めが終わったのが、11月上旬でした。そのあと、検定審議会は何度も開かれたのに、文科省は検定合格の内示を出しませんでした。
私たちは、早く内示を出すように強く求めてきたのですが、結局、年を越え、2月17日に初等中等教育局長名でやっと出して来ました。どうして内示が必要かというと、合格した場合、年度末に採択用の見本本を文科省に提出する必要があり、そのための制作時間が必要だからです。
それでやっと2月17日に内示を出したのですが、この日付けには、一つの意味があります。なぜ、この日なのか。今夜、「つくる会CH」で特番をする予定なので、そこで詳しくお話しします。ここには、文科官僚が何を画策したかが手に取るようにわかる、ある秘密がかくされています。
話変わって、検定結果は昨日夕方に報道解禁され、ネットでニュースが流れました。令和2年度の教科書検定は高校の低学年(主に高校一年生)が使う教科書の検定がメインでしたから、令和元年度検定の後始末とも言える自由社の検定は、付け足しです。
それでも、ニュースを聞いたある私学関係者から、早速採択の意向が伝えられました。4月からは、採択戦が始まるのです。制度的な詳しいことは、おいおい書いていきますが、令和2年度の採択で他社の教科書を採用しても、令和3年度に新規に検定合格した教科書がある場合(今回の自由社がまさにこれ)には、再度全国的にその種目の採択をやることになっているのです。ですから、問い合わせのあった私学は、この4月から使っている教科書を1年でやめ、自由社版に乗り換えて下さるということです。心より感謝いたします。自由社採択第1号です。
本日、午後1時から、文科省で記者意見を行います。ネットでライブ中継もあります。お時間の都合のつく方はのぞいて下さい。
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藤岡信勝 Fujioka Nobukatsu 090-2324-5056
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