パルデンの会

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ロシアからの脱出者はなぜタシケントやエレバンを目指したか?

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 「宮崎正弘の国際情勢解題」 
    令和五年(2023)2月6日(月曜日)
       通巻第7623号
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ロシアからの脱出者はなぜタシケントエレバンを目指したか?
その後の送金先で、徴兵逃れの若者の実態が判明した
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 ウズベキスタンアルメニア旧ソ連邦。そのうえいまも親ロシア路線である。
 予備役招集が発令された途端、およそ20万の若者がロシアから脱出したとされる。空港機では出国が容易ではなく、殆どがクルマで国境を越え、列車を乗り継いだ。

 2022年速報で、ロシアから「外国」へ送金された金額の統計が判明した。平均の六倍の送金がなされていた。脱出組への送金が急増したため従来の出稼ぎからの送金の六倍となったようだ。

カザフスタンへ     8億ドル
ジョージアへ     21億ドル
キルギスへ      26億ドル
アルメニアへ     32億ドル
ウズベキスタンへ  145億ドル

 飛び抜けてウズベキスタンが多いのはロシア人には90日間のヴィザ免除があるから、アルメニアも同様。カザフスタンジョージアへの送金が少ないのはロシアに距離を置いた外交政策をとってきたからだろう。
 とくにカザフスタンではロシアへの出稼ぎと、そのロシアからの送金で経済を維持してきため、露骨な反露感情はないが、ウクライナ戦争では大統領自身が反対を表明した。

 2022年のロシア政府の赤字は470億ドルだった。現在、ロシア経済はインフレ率が12%、金利は7・5%(プライムレート)となっている。
◎☆□☆み□☆☆□や☆□☆□ざ☆□☆□き☆□☆□