パルデンの会

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ロシア人の海外避難も388万人,戦争の支持は世論調査では圧倒的であるが、実際に市井の人々がとっている行動は別ということだろう。

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宮崎正弘の国際情勢解題」 
    令和四年(2022)5月11日(水曜日)
        通巻第7328号 
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 ロシア人の海外避難も388万人、旧ソ連のカザフ、ウズベクなど
  バイデン大統領「レンド&リース簡素化法」(武器貸与法改正)に署名
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 ウクライナへの侵攻が始まる前からロシア人の海外逃避は始まっていて、5月6日のモスクワニュースに拠ると、388万人に達している。
 主な仕向地別への「旅行者数」の速報をFSBが発表しており、それに従うと、

 アブハジア    754548人(グルジア領内、独立を主張)
 カザフスタン   204947 (プーチンを支持しなかった)
 アルメニア    134129
 エストニア    125426 (独立後もロシア人多数)
 ウズベキスタン   53084
 リトアニア     48197
 タジキスタン    40054
 グルジア      38281
 ラトビア      25568

 とくにタジキスタングルジアへの『旅行者』の数は例年の五倍。ほかの国への移動は親戚に身を寄せる、身内の出稼ぎがいるから、あるいは出稼ぎの帰国などが含まれる。だから本当の「避難民」の数は把握できない。
 これとは別にロシア人は観光にも熱心でタイには侵攻後、西側の制裁でクレカが使えなくなったため7000名が取り残されたことがわかった。ロシア人の観光仕向地の御三家はロシア制裁に加わっていないエジプト、UAE、トルコで合計百万人近い。
ともあれ、難民はロシアでも発生している。戦争の支持は世論調査では圧倒的であるが、実際に市井の人々がとっている行動は別ということだろう。



 ▲ロシア軍の将校の戦死、317名(モスクワタイムズ、5月6日)。

 前線で死亡したとされるロシア軍の将軍は12名となった。
 各戦線の司令官が死亡という意味は、頻繁に戦場の視察に赴いているからだが、随行する佐官、尉官クラスを含めると「将校」の戦死者は317名。これは十年間、アフガニスタンでたたかって死んだソ連時代の二倍である。

 軍全体のモラルが弛緩している証拠でもあり、戦闘継続能力に致命的な欠陥があると考えられる。
 戦死した将軍で12名のうち、半分の名前が判明した。
 ウラジミール・ペトロビッチ
 アンドレー・スホベトスキー
 ヤコブ・レザントセフ
 アンドレ・モルドビチェフ(未確認。フェイクの可能性あり)
 アンドレイ・シモノフ(電子線司令官)
 ビタリー・ゲラシモフ(ゲラシモフ参謀総長の甥ではなかった)


 ▲ バイデン大統領「レンド&リース簡素化法」(武器貸与法改正)に署名

 5月9日、バイデンが署名した武器貸与法改正により、議会承認の簡素化が実現する。すでに136億ドルを支出しているが、追加で200億ドルの武器貸与を認めた。
 これまでに米国がウクライナならびにNATO周辺国へ貸与した武器は以下の通り。

 ジャベリン・対戦車携行ミサイル  700基
 装甲車輸送車           200両
 スティンガー          1400基
 ドローン             700機
 砲弾             18300発
 ヘリ                16機ほか

 これらによって米軍の在庫が激減し、加えてイラク、アフガンでジャベリンを5000基使用した。追加生産といっても、メーカーのロッキード・マーチンは年間に2100が限界。工場拡大とサプライチェーンの確保、さらに部品調達が容易ではない状況だ。

 ウクライナの戦費は毎日1億7000万ドル(220億円)。外貨の稼ぎ頭だった農作物が港湾封鎖のため、使えず、加えてオデッサ周辺の沖合にロシアは機雷を敷設している。
 戦争が終わったら、機雷掃海に自衛隊が派遣されることになるかも

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【遠見快評】何が起きたのか?ウクライナをめぐる中共の外交姿勢が豹変
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宮崎正弘の国際情勢解題」 
    令和四年(2022)5月11日(水曜日)弐
        通巻第7329号 
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 ロンドンは「ロンドグラード」と呼ばれたほどロシア新興財閥の砦だった
  ロシアのオルガリヒ。資産の40%をウクライナ戦争で喪失した
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 ロシアのウクライナ侵攻前から、ロシアのオルガリヒに対しての制裁は実施されており、2014年のクリミア併呑以後、たとえばアルミ王のデリパスカに対してトランプ前政権は2018年に在米資産凍結を実施している。

 ウクライナ侵攻で、制裁は強化され、英国ならびにEU諸国も同調したため、オルガリヒにとっては未曾有の、深刻な事態となった。銀行預金が凍結され、自家用ジェット機、豪華ヨット、別荘などが差し押さえられた。たとえばアブラモウィッツは、オーナーだった「チェシー」チームの売却も出来ず、六隻所有したヨットのうち、四隻が押収され、かろうじてトルコへ回航した二弐隻が保全されている(トルコは制裁に加わっていない)。

 ロンドンは皮肉を込めて「ロンドグラード」と呼ばれた。およそ百名のロシア新興財閥の資産が凍結された。米国では140人。欧州では30名前後。スイスですら、ビクトル・ヴェクセルブルグの144億ドルと言われる資産のうち10億ドルの銀行口座を凍結した。このためUBSとのあいだに裁判が起こされている。

 この制裁措置は米英の政治的圧力が加わって、日本でもラブロフ外相の資産が凍結され、フィジーのような旧英国植民地でも豪華ヨット「アマダ」(3億ドル相当)が差し押さえられた。

 ロシアのオルガリヒは全世界で、3200億ドルの富を所有したが、制裁により2630億ドルに資産を減らされ、銀行送金も出来ずに悲鳴を上げるに至った。 
 このため、凍結解除を狙うかのように一部のオルガリヒはプーチン批判に転じた。オグル・チュコフやデリパスカ等は「プーチンは狂った」と発言し始めた。

▲オルガリヒの「右往左往」を一覧してみよう。

プーチン批判を避けているオルガリ
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ロマン・アブラモウィッツ(英「チェルシー」オーナー。一時は調停役だった)
ミハイル・フリードマン(アルファ銀行)
ビクトル・ヴェクセルベルグ(アルミ王出身。スイス在住)

プーチンに批判的なオルガリ
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オレグ・デリパスカ(アルミ王)
モシェ・カントウ(ロシア肥料企業の株主、英国在住。全欧ユダヤ人協会の会長)
ベレゾフスキー(英国で客死)

海外へ亡命したオルガリ
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アナトリー・チュバイス(元副首相。イスラエルへ移住)
ミハイル・ホドルコフスキー(石油王。英国へ亡命)
リナヒ・アルメトフ(ウクライナの製鉄CEO、スイスに亡命)
ミハイル・プロホフルフ(ニッケル王、イスラエルへ)

暗殺されたと推定されるオルガリ
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ヴァシリー・メリニコフ(一家四人刺殺)
ヴァラジスラフ・アヴァエフ(ガスプロ無銀行副社長。一家三人が拳銃自殺?)
セルゲイ・プロトセーニャ(スペインで一家三人殺害)ほか三人
 
 

 

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