パルデンの会

チベット独立と支那共産党に物言う人々の声です 転載はご自由に  HPは http://palden.org

トランプが宣言した。「ディープステートを壊滅させる」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 「宮崎正弘の国際情勢解題」 
    令和五年(2023)6月14日(水曜日)
        通巻第7794号  <前日発行>
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 トランプが宣言した。「ディープステートを壊滅させる」
   「アメリカを守る最後の闘い、腐敗した奴らをぶっとばせ」
****************************************

6月10日、トランプ前大統領はノウス・カロライナ州で開かれた共和党集会で、「われわれは最後の戦いに直面した。ディープステートを壊滅させる」と演説した。集会にはデサンティス(フロリダ州知事)とペンス前副大統領も顔をそろえた。

アメリカは失敗した国家、衰退しつつある国となった。そのうえ極左の狂人たちは法執行機関を利用して私たちの選挙を妨害しようとしている。かれらは完全に腐敗しており、それを許すことはできない」

 ここでちょっとしたジョークを挟んでいう。「ひとつだけよいことがある。起訴されるごとに私の支持率が上がっている」。

 直近のABCの世論調査では「アメリカ人の47%がトランプ起訴を政治的動機の基づくもの」と判断している。また「起訴すべきか、どうか」という設問では35%が「起訴すべきではなかった」とし、17%が「起訴すべきだ」と答えた。

 トランプはさらに語気を強めて次のように続けた。
「これは最後の戦いであり、あなたがたが支援してくれれば、私たちはディープステートを破壊し、戦争屋を政府から追放し、グローバリストを追い出し、共産主義者を追い出し、私たちは国を憎む病んだ政治階級を追い払える」 

すっかりアメリカの政治用語で『ディープステート』が定着し、「戦争屋」、「グローバリスト」がセットになって語られていることに留意する必要がある。

トランプ前大統領はさらに続けて、「我々はフェイクニュースメディアを展開し、RINOのありのままを暴露し、ジョー・バイデンを倒しアメリカをこれらの悪者から完全に解放するだろう」と述べた。
バイデンを『悪者』と強調していることもわかりやすい。

 RINOとは「Republican in name only」の頭文字を取ったもので「名前だけ共和党」だが、嘗てブッシュ・ジュニア政権がそうだったように、政権の内部をネオコンが陣取り、軍産と組んで世界に戦争をまき散らし、オバマが引き継ぎ、今バイデンが展開している。つまりディープステートは、共和党内にもいるとして、「党内の敵」とも闘うと言っているのである。

 2016年にはチェイニーやアーミティジらがヒラリーを支援した
こんどはチェイニー元副大統領の娘が共和党内の反トランプ勢力を糾合してきたが、まったく盛り上がらず、RINOは少数派になった。他方で民主党支持者のなかにはRKJ支持が19%を数え、もし独自候補としてRKJが出馬すればバイデン再選に赤信号が点るだろう。

     ◎☆□☆み□☆☆□や☆◎☆□ざ☆□☆◎き☆□☆◎