パルデンの会

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中国で猛威を振るう「2つの病」「反ユダヤ主義」が異常な盛り上がりを見せている 本当の病気も大流行している。  10月以降、マイコプラズマ肺炎患者が急増しており、全土で小児科がパンク状態になっている

中国でまた感染症が密かに拡大中!全土で小児科がパンク状態、治療薬の買い占め…大暴走の「ナショナリズム」に火をつける「次のパンデミック」の危険な兆候

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現代ビジネス

中国で猛威を振るう「2つの病」

 中国が「2つの病」に侵され、習近平政権の足元を揺さぶっている。  ひとつは中国で「反ユダヤ主義」が異常な盛り上がりを見せていること、もうひとつは、「新たなウイルス性の疾患」が広がりはじめたことだ。 【写真】衝撃! 中国ではなぜ、「配達ドライバー」が続々と死んでいるのか  前編『中国が侵された怪しすぎる「2つの病」…習近平に襲いかかる「魔物」の正体がヤバすぎた! 』でお伝えしたとおり、ハマスイスラエル攻撃以来、非科学的で古臭い反ユダヤ主義が中国のネット上に吹き荒れて、ついには中国の検索大手、百度のアプリの地図から、イスラエルの国名が消えてしまった。  この国民から沸き立った異様なナショナリズムは、いまや習近平政権をもコントロールしようとしている。中国政府は紛争開始当初は中立の立場をとっていたが、ここにきて「反撃は自衛の範囲を超えている」とイスラエルを猛然と批判するようになった。  ナショナリズムという魔物を政権はコントロールできなくなっているのではないか。

中国のナショナリズム教育という「自業自得」

 中国のナショナリズムは1990年代に政府主導で始まったが、リーマンショック後に中国が世界経済を牽引するようになると攻撃的な性格を帯びるようになった。習近平政権誕生後はその傾向がさらにエスカレートした感がある。  中国のナショナリズムは最近、国民がリードすることが多くなり、政府は自ら作りだしたナショナリズムを制御できなくなりつつある。  中国経済はこのところ急減速しており、国民の懐事情は厳しくなる一方だ。  日々の生活への不満が高まれば高まるほど、ナショナリズムショービニズム(好戦的愛国主義)に変質するのは過去の歴史が教えるところだ。  筆者は「反ユダヤ主義が米国への敵愾心に転じる可能性が高く、対話により中国との軍事衝突を避けるとする米国側の努力は水泡に帰してしまうのではないか」と危惧している。

中国で感染症が密かに拡大中

 中国では「反ユダヤ主義」という病に加えて、本当の病気も大流行している。  10月以降、マイコプラズマ肺炎患者が急増しており、全土で小児科がパンク状態になっている(11月6日付RECORDCHINA)。  マイコプラズマ肺炎は細菌ともウイルスとも異なる特殊な病原体「マイコプラズマ」に感染することで発症する。主な症状は発熱と咳で、頭痛や喉の痛みなどの症状が出ることがある。感染しやすい小児や青少年の今年の感染率は昨年に比べて大幅に上昇しており、治療薬の買い占め現象も生じている。  従来、感染しにくいとされてきた大人の患者数も過去に比べて大幅に増加しているという。

コウモリ女史が指摘する「次なるパンデミック

 感染が一向に収まらない状況下で「今年のマイコプラズマ肺炎の大流行は新型コロナウイルスの変異型が引き起こしているのではないか」との噂が広がっている。  真偽のほどは定かではないが、コウモリが宿主のウイルス研究者として知られ、「バットウーマン」と異名を持つ中国・武漢ウイルス研究所の石正麗氏は、今年7月に物騒な内容の論文を発表していることが気になるところだ。  なお、武漢ウイルス研究所は、アメリカの一部機関からCovid19の漏洩疑惑を持たれている。その内容は「検証実験の結果、新たに見つかったコロナウイルスの多く(20種)が今後、パンデミックを引き起こす可能性が非常に高い」というものだ(9月24日付サウスチャイナ・モーニング・ポスト)。  新型コロナのパンデミックはようやく峠を越したが、日本を始め国際社会の次なる備えは不十分なままだと言わざるを得ない。  中国で流行している「2つの病」が国際社会に災禍をもたらさないことを祈るばかりだ。  さらに連載記事『習近平の大誤算…! 現実味を帯びはじめた「新型コロナ“武漢研究所“流出説」で、トランプが公言する中国への「巨額賠償」、その悲惨な中身』では、新型コロナの起源についていよいよ怪しくなってきた人為的な流出説の深層を紹介しよう。

藤 和彦(経済産業研究所コンサルティングフェロー)