米中首脳会談が開かれた15日、米サンフランシスコの中国総領事館前で、中国政府の人権弾圧に抗議するデモ集会があり、チベット系米国人や香港人ら数百人が集まった。伝統衣装を着たり、チベットの旗に身を包んだりした参加者は「チベットはチベット人のものだ」「香港に自由を」などと書いたプラカードを掲げ、市内を行進した。
チベット系米国人のツェペル・ドルマさん(30)が「チベットを暴政から解放するよう、国際社会が中国に圧力をかけるよう求める」と演説。香港の民主化を要求した2014年の大規模デモ「雨傘運動」を主導し収監された周永康さん(33)も参加し、自由のため「諦めてはいけない」と呼びかけた。
参加者は、中国の習近平国家主席に対抗して「立ち上がれ」と書かれた横断幕を掲げて行進した。(共同)