自民党の岸田前総理大臣は、政治とカネの問題を受けて、党の前総裁として信頼回復に向けた姿勢を示したいとして、今月27日の衆議院選挙で比例代表との重複立候補を辞退することになりました。
今月27日に投開票が行われる衆議院選挙に向けて、自民党は9日、政治資金収支報告書に不記載があった前の議員など合わせて12人を公認しないと発表しました。
また、小選挙区と比例代表との重複立候補について、処分の有無にかかわらず不記載があった30人を超える前の議員を認めないほか、党総裁の石破総理大臣や党四役も見送る方針を決めています。
こうした中、岸田前総理大臣は、一連の問題を受けて、党の前総裁として信頼回復に向けた姿勢を示したいとして、比例代表との重複立候補を辞退する意向を固め、近く、党側に考えを伝えることにしています。
岸田氏は、現職の総理大臣だった3年前の衆議院選挙でも、重複立候補を行わない対応をとっています。