パルデンの会

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受験に不利な韓国史、9割が未履修

日本でも 民主党の首相談話で韓国の近代史をみんなで再読しているが、韓国の状況が 発信されています、
TCグリーン汚染地利用&環境不動産ノート
より転載
http://blogs.yahoo.co.jp/shiraty5027/52584719.html



受験に不利な韓国史、9割が未履修

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入試制度改編で韓国史教育が危機に

現時点でも、国史で受験する生徒は10%に過ぎないというのに…

社会探究領域1科目のみ選択へ、「取らない方がいい科目」に転落

「独島・東北工程問題も何の話だか分からなくなる」

「この先、高校で国史(韓国史)をきちんと学ぶ生徒は5パーセントにも満たないだろう」(ソウルの私立大の歴史学科教授)

2014年度の修能(大学修学能力試験、日本のセンター試験に相当)改編案が発表されてから一夜明けた20日、多くの教育専門家らがこうした予想を口にしつつ、「歴史の勉強が危機に瀕(ひん)している」という反応を示した。インターネットの受験生向けのサイトには、受験生たちから「修能で韓国史のような科目を誰が受けようとするだろうか」というコメントが寄せられている。

修能で国史は、社会探究領域に属する。これまで人文系の生徒は、社会探究領域11科目のうち4科目を選択し試験を受けていたが、14年度からは、6科目中1科目のみの選択へと縮小される。

こうなると、相対的に難しい韓国史を選択する生徒はほとんどいなくなり、修能中心に進められる高校教育の現場でも、歴史をきちんと教えることが難しくなる、と専門家らは指摘する。

多くの生徒が、自分の国の歴史をよく知らないまま、卒業することになるというわけだ。

■10人中9人は、既に国史を勉強せず

04年度まで、国史は修能で人文・自然系共通の必修科目だった。しかし、05年度からは「選択中心」に変わったことで、国史もまた「選択科目」へと転落した。自然系の生徒は最初から見向きもせず、人文系の生徒にとっては、「取らなくてもてもいい科目」になった。

その後、修能で国史を受験する生徒の数は激減した。05年度の修能では、人文系の生徒の46.8%が国史を選択したが、07年度には22%まで大きく落ち込んだ。

昨年行われた10年度の修能では、国史の選択者は6万9704人で、社会探究領域を選んだ受験者の18.7%に過ぎなかった。修能受験者全体から見ると10.9%で、既に受験生の10人に9人は、国史の勉強をしていないことになる。14年度には新たな修能のシステムが導入されるため、この数字はさらに半分以下にまで落ち込む可能性が大きい。

デソン学力開発研究所のイ・ヨンドク所長は、「受験生らは、国史が別の科目より分量が多い上、内容も難しく、あまり慣れていないことから、不利だと考える傾向がある」と語った。またイ所長は、「ソウル大が国史を必須科目に定めたことで、優秀な生徒が国史を選択するため、ほかの生徒は標準点で不利だと感じ、さらに国史を敬遠するようになっている」と説明した。

多くの教師が、学校での国史教育で既に問題が生じていると指摘した。学校では修能を中心に授業を行うため、比重が低い国史は「冷や飯を食う」ことになったというわけだ。

蚕室女子高(ソウル市)のアン・ヨングン進学支援部長は、「国史は、1年生のときに必修科目として授業があるのみ。2年、3年生は、人文系・自然系のほとんどが正規の科目としては学ばない」と語った。その上、「2009改正教育課程」が全面施行される14年からは、必修科目ではなく、「社会科の一つ」として選択科目になる。

伊藤博文を銃撃したのは安昌浩?

高校の教育課程での「国史無知」現象は、そのまま大学教育の現場に影響している。ソウルのある私立大歴史学科のB教授は、「ここ5、6年、新入生の歴史の知識はかなり低い水準に陥っている。安重根(アン・ジュングン)と安昌浩(アン・チャンホ)を区別できない学生や、キム・ユシンと李舜臣(イ・スンシン)のどちらが古代の人物なのかも知らない学生が多い」と語った。

ソウルのある有力大学のC教授は、「歴史学科の新入生なら、少なくとも英祖・正祖が18世紀の国王だという知識くらいは踏まえた上で、ようやく大学で何かを学べるのではないか」とため息をついた。古朝鮮三国時代-統一新羅渤海との「南北国時代」)-高麗-朝鮮と続く王朝史の基本的な流れすら知らない学生も多いという。地方のある大学のD教授は、「今は教科書ではなく、史実とはまるでかけ離れたテレビの“でたらめな歴史ドラマ”が、韓国国民を教育している」と愚痴をこぼした。

韓哲昊(ハン・チョルホ)韓国近現代史学会会長(東国大教授)は、「このまま行けば、東北工程(高句麗渤海の歴史を中国の歴史に編入しようとする企図)や独島(日本名:竹島)問題がなぜ起こったのかという歴史すら分からなくなる。歴史教育をもっと強化しなければならないのに、“知らなくてもいい”と放棄しようというのか」と語った。

一部の学者らは、李性憲(イ・ソンホン)議員(ハンナラ党)らが先月発議した「高等教育法一部改正案」と歩調をそろえ、歴史教育の見直しと強化に乗り出そうという動きを見せている。改正案では、34条7項で「大学は、修能を入学選考資料として活用する場合、韓国史科目を含めなければならない」と定めているが、修能改編案の「社会探究1科目選択」とは、両立し得ない条項だ。

( 『 朝鮮日報 』  2010/08/22 08:48:52 )