8月25日、「りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館」で、「すべての拉致被害
者を救出するぞ!新潟県民大集会」が開催された。主催は救う会新潟、家族会、
救う会、新潟県、新潟市で2000人が参加した。
北朝鮮が拉致を認めてから今年9月で満10年になるのに先立ち、「すべての
拉致被害者を返せ」と訴えた者で、家族会からは飯塚繁雄代表、横田滋・早紀江
夫妻が、また安倍晋三・元内閣総理大臣、中山恭子・元拉致問題担当大臣、平沼
赳夫・拉致議連会長、櫻井よしこさん(ジャーナリスト)の他、泉田裕彦新潟県
知事、篠田昭新潟市長が登壇。高橋正・救う会新潟会長、西岡力・救う会会長も
一刻も早い解決を訴えた。
このメールニュースでは、何としても参加すると飛び入りで参加された松原仁
・拉致問題担当大臣の発言全文と大会決議を報告する。
■拉致被害者と家族が会わない限り解決とは言えない-松原拉致問題担当大臣
松原仁・拉致問題担当大臣
本日は8・25新潟県民大集会に、本当に沢山の方にお集まりいただき、誠に
感謝の気持ちでいっぱいです。私は、今年の1月に野田総理から拉致問題担当大
臣を拝命して、活動してまいりました。私自身はこの間、さまざまな私たちの原
則論を主張し、どんな小さなことでも、どんな小さなチャンスでも生かして、国
交のない北朝鮮でありますけど、我々の考え方、我々の思いを伝えるように努力
してまいりました。どんな小さなことでも使って、様々な折衝の中で、常に、我
々の立ち位置を北朝鮮側に説明してきたところであります。残念ながら今日に至
るまで何らの目に見える成果が出ていないことに対し、担当大臣として心より申
し訳ないと、率直にお詫び申し上げたい、と思っております。
北朝鮮側からは、私の言動に対し、「朝鮮中央通信」という北朝鮮のマスコミ
を通し、4回にわたって激しい非難の言葉がありました。日本語の国語辞典に載っ
ていないような非常に汚い表現、罵詈雑言を、私は4回にわたって北朝鮮側から
受けました。
逆にいえば、わたしの北朝鮮への様々なメッセージは伝わっていたと言えるこ
とかもしれません。彼らは「死んだ人間は生き返らない」ということを言ったり
します。しかし、わたしは彼らに訴えます。「拉致問題は風化はしない」、「私
たちが、拉致問題の解決というのは、例えば、横田めぐみさんが、横田滋さんや
早紀江さんと抱き合う姿を日本の国民が見ることだ、と。例えば、多くの特定失
踪者の皆さん、多くの拉致被害者の皆さんがそれぞれのご家族の方と抱き合う姿
を見たい。それが行われない限り、時間と戦いの中で、そのご家族の方が抱き合
うことができなくなったときに拉致問題は永久に解決できなくなるということを、
私は、北朝鮮は明記するべきであると主張してきたところであります。
私は、野田総理とある時予算委員会で、質疑の中で申し上げた。そして、その
拉致問題の解決が行われないかぎり、日朝の様々な国交の正常化も含め共存共栄
の関係はあり得ないということを、野田総理もその場で言明したのであります。
北朝鮮はもしかしたら、あの松原が担当大臣でない新しい政権になれば、自分た
ちの思惑通りことが進むだろうと思っているかもしれない。しかし、それは間違
いだ、そんな勘違いするなと強く言いたいのであります。
今日この場に安倍元総理大臣も来られている。中山恭子さんも来られている。
与野党の国会議員も来られている。拉致問題において、政権が交代しようと、い
い加減な死亡診断書で死んだということをいかなる政権も、今の政権はもちろん、
これからの日本の政権は絶対に認めることはないということです。こうやって、
今日は平沼赳夫拉致議連会長もおられますが、党派を超え、日本人のまさに魂の
中で、同じ認識の中で、我々は戦っているのであって、政権が交代してもどうな
ろうと、この部分は、北朝鮮はきちっと認識していかなければならない、という
ふうに私は思っています(拍手)。
北朝鮮は昨年、新しい指導者体制になったところであります。多くの様々な変
化が見られております。李英鎬(リ・ヨンホ)総参謀長の更迭も報道されたとこ
ろであります。内情は分かりません。しかし、私は、新しい体制に対して、この
拉致問題の解決こそが、彼らにとって国際社会がそれを認めることになると、強
く申し上げているところであります。今回、長らく中断していた政府間の交渉が、
今月末に始まろうとしている。私は、この政府間交渉に、大きく期待を敢えてし
たい、という風に申し上げている。我々として、これ以上、がっかりさせてくれ
るな、と言いたい。
拉致が、この問題が限界となり、小泉が訪朝し10年が経っている訳でありま
す。10年の時間か経過をした。もう本当に、我々は、ぎりぎりの所まで来てい
るわけであります。しかし、私たちは、本当の解決をしない限り、我々において
日朝の未来はないと言っているわけであります。今回の月末からの会談、そして
9月という、この10年というものは、北朝鮮の対応を含め、拉致問題の解決に
つながることを私は強く望んでいるが、もしそれが裏切られることはないと信じ
たい。裏切られることになれば、私たちは極めて度し難いことだと思わざるをえ
ないのであります。今日こうやって、この場に安倍元総理、中山恭子さん、櫻井
よしこさん等、沢山の仲間が集まっている。9月の2日には全国の大集会が行わ
れる。我々の、北朝鮮に対する、拉致問題解決への思いを、北朝鮮はきちっと認
識をするべきであるということを強く申し上げて、私からの挨拶といたします。
皆さん、共に頑張っていきましょう。終わります(拍手)。
以上
■大会決議
2002年の日朝首脳会談により、曽我ひとみさんたち5人の拉致被害者が帰国さ
れて早くも10年となります。帰国後の国を挙げての歓迎と、被害者の更なる帰国
を求める声に、日本国内が沸きかえりました。
万景蜂92号の新潟西港寄港に対する抗議行動には全国から大勢の方が参加され、
中学生で拉致された横田めぐみさんの救出を求める声ほ全国に広がりました。現
在、日本政府が拉致被害者として認定している17名の方々の他に、400人を超え
るのではないかとされる特定失踪者の方々がおられ、未だに消息さえ知れません。
この10年間、日本政府は北朝鮮に対してどのような努力を重ねてきたのでしょ
うか。北朝鮮に対しては、政治は無力だとでもいうのでしょうか。こうしている
今も、北朝鮮には紛れもなく多くの日本人が留め置かれています。北朝鮮は、我
が国の領土内で、また、外国で、多くの日本人を連れ去ったのです。
拉致被害者のご家族は高齢になられています。10年間を無為に過ごしてしまっ
た私たち日本人は、声を大にして日本政府に要望します。「すべての拉致被害者
を取り戻すために直ちに行動するように」と。私たちは心から望んでいます。家
族と共に居られるというささやかな幸せを、拉致被害者とそのご家族に取り戻し
てもらうことを。
日本政府は、来る8月29日に「日朝予備協議」を開催すると発表しました。私
たちは、この予備協議において、本協議の議場として必ず拉致問題を取り上げる
よう強く主張し、これを北朝鮮に認めさせ、拉致問題解決につながる具体的な行
動をとり続けることを要求します。
そして、本日県民大集会に参加した私たちは、次のことを強く求め、この新潟
から全国に発信していくことを決議します。
記
1 一日も早く拉致問題を解決するため、政府は全力でとりくむこと。
2 今後行われる日朝協議の議題として、拉致問題を必ず取り上げること。
3 北朝鮮は、特定失踪者を含む全ての拉致被害者をいますぐ返せ。
平成24年8月25日
「すべての拉致被害者を救出するぞ!県民大集会」参加者一同
以上
者を救出するぞ!新潟県民大集会」が開催された。主催は救う会新潟、家族会、
救う会、新潟県、新潟市で2000人が参加した。
北朝鮮が拉致を認めてから今年9月で満10年になるのに先立ち、「すべての
拉致被害者を返せ」と訴えた者で、家族会からは飯塚繁雄代表、横田滋・早紀江
夫妻が、また安倍晋三・元内閣総理大臣、中山恭子・元拉致問題担当大臣、平沼
赳夫・拉致議連会長、櫻井よしこさん(ジャーナリスト)の他、泉田裕彦新潟県
知事、篠田昭新潟市長が登壇。高橋正・救う会新潟会長、西岡力・救う会会長も
一刻も早い解決を訴えた。
このメールニュースでは、何としても参加すると飛び入りで参加された松原仁
・拉致問題担当大臣の発言全文と大会決議を報告する。
■拉致被害者と家族が会わない限り解決とは言えない-松原拉致問題担当大臣
松原仁・拉致問題担当大臣
本日は8・25新潟県民大集会に、本当に沢山の方にお集まりいただき、誠に
感謝の気持ちでいっぱいです。私は、今年の1月に野田総理から拉致問題担当大
臣を拝命して、活動してまいりました。私自身はこの間、さまざまな私たちの原
則論を主張し、どんな小さなことでも、どんな小さなチャンスでも生かして、国
交のない北朝鮮でありますけど、我々の考え方、我々の思いを伝えるように努力
してまいりました。どんな小さなことでも使って、様々な折衝の中で、常に、我
々の立ち位置を北朝鮮側に説明してきたところであります。残念ながら今日に至
るまで何らの目に見える成果が出ていないことに対し、担当大臣として心より申
し訳ないと、率直にお詫び申し上げたい、と思っております。
北朝鮮側からは、私の言動に対し、「朝鮮中央通信」という北朝鮮のマスコミ
を通し、4回にわたって激しい非難の言葉がありました。日本語の国語辞典に載っ
ていないような非常に汚い表現、罵詈雑言を、私は4回にわたって北朝鮮側から
受けました。
逆にいえば、わたしの北朝鮮への様々なメッセージは伝わっていたと言えるこ
とかもしれません。彼らは「死んだ人間は生き返らない」ということを言ったり
します。しかし、わたしは彼らに訴えます。「拉致問題は風化はしない」、「私
たちが、拉致問題の解決というのは、例えば、横田めぐみさんが、横田滋さんや
早紀江さんと抱き合う姿を日本の国民が見ることだ、と。例えば、多くの特定失
踪者の皆さん、多くの拉致被害者の皆さんがそれぞれのご家族の方と抱き合う姿
を見たい。それが行われない限り、時間と戦いの中で、そのご家族の方が抱き合
うことができなくなったときに拉致問題は永久に解決できなくなるということを、
私は、北朝鮮は明記するべきであると主張してきたところであります。
私は、野田総理とある時予算委員会で、質疑の中で申し上げた。そして、その
拉致問題の解決が行われないかぎり、日朝の様々な国交の正常化も含め共存共栄
の関係はあり得ないということを、野田総理もその場で言明したのであります。
北朝鮮はもしかしたら、あの松原が担当大臣でない新しい政権になれば、自分た
ちの思惑通りことが進むだろうと思っているかもしれない。しかし、それは間違
いだ、そんな勘違いするなと強く言いたいのであります。
今日この場に安倍元総理大臣も来られている。中山恭子さんも来られている。
与野党の国会議員も来られている。拉致問題において、政権が交代しようと、い
い加減な死亡診断書で死んだということをいかなる政権も、今の政権はもちろん、
これからの日本の政権は絶対に認めることはないということです。こうやって、
今日は平沼赳夫拉致議連会長もおられますが、党派を超え、日本人のまさに魂の
中で、同じ認識の中で、我々は戦っているのであって、政権が交代してもどうな
ろうと、この部分は、北朝鮮はきちっと認識していかなければならない、という
ふうに私は思っています(拍手)。
北朝鮮は昨年、新しい指導者体制になったところであります。多くの様々な変
化が見られております。李英鎬(リ・ヨンホ)総参謀長の更迭も報道されたとこ
ろであります。内情は分かりません。しかし、私は、新しい体制に対して、この
拉致問題の解決こそが、彼らにとって国際社会がそれを認めることになると、強
く申し上げているところであります。今回、長らく中断していた政府間の交渉が、
今月末に始まろうとしている。私は、この政府間交渉に、大きく期待を敢えてし
たい、という風に申し上げている。我々として、これ以上、がっかりさせてくれ
るな、と言いたい。
拉致が、この問題が限界となり、小泉が訪朝し10年が経っている訳でありま
す。10年の時間か経過をした。もう本当に、我々は、ぎりぎりの所まで来てい
るわけであります。しかし、私たちは、本当の解決をしない限り、我々において
日朝の未来はないと言っているわけであります。今回の月末からの会談、そして
9月という、この10年というものは、北朝鮮の対応を含め、拉致問題の解決に
つながることを私は強く望んでいるが、もしそれが裏切られることはないと信じ
たい。裏切られることになれば、私たちは極めて度し難いことだと思わざるをえ
ないのであります。今日こうやって、この場に安倍元総理、中山恭子さん、櫻井
よしこさん等、沢山の仲間が集まっている。9月の2日には全国の大集会が行わ
れる。我々の、北朝鮮に対する、拉致問題解決への思いを、北朝鮮はきちっと認
識をするべきであるということを強く申し上げて、私からの挨拶といたします。
皆さん、共に頑張っていきましょう。終わります(拍手)。
以上
■大会決議
2002年の日朝首脳会談により、曽我ひとみさんたち5人の拉致被害者が帰国さ
れて早くも10年となります。帰国後の国を挙げての歓迎と、被害者の更なる帰国
を求める声に、日本国内が沸きかえりました。
万景蜂92号の新潟西港寄港に対する抗議行動には全国から大勢の方が参加され、
中学生で拉致された横田めぐみさんの救出を求める声ほ全国に広がりました。現
在、日本政府が拉致被害者として認定している17名の方々の他に、400人を超え
るのではないかとされる特定失踪者の方々がおられ、未だに消息さえ知れません。
この10年間、日本政府は北朝鮮に対してどのような努力を重ねてきたのでしょ
うか。北朝鮮に対しては、政治は無力だとでもいうのでしょうか。こうしている
今も、北朝鮮には紛れもなく多くの日本人が留め置かれています。北朝鮮は、我
が国の領土内で、また、外国で、多くの日本人を連れ去ったのです。
拉致被害者のご家族は高齢になられています。10年間を無為に過ごしてしまっ
た私たち日本人は、声を大にして日本政府に要望します。「すべての拉致被害者
を取り戻すために直ちに行動するように」と。私たちは心から望んでいます。家
族と共に居られるというささやかな幸せを、拉致被害者とそのご家族に取り戻し
てもらうことを。
日本政府は、来る8月29日に「日朝予備協議」を開催すると発表しました。私
たちは、この予備協議において、本協議の議場として必ず拉致問題を取り上げる
よう強く主張し、これを北朝鮮に認めさせ、拉致問題解決につながる具体的な行
動をとり続けることを要求します。
そして、本日県民大集会に参加した私たちは、次のことを強く求め、この新潟
から全国に発信していくことを決議します。
記
1 一日も早く拉致問題を解決するため、政府は全力でとりくむこと。
2 今後行われる日朝協議の議題として、拉致問題を必ず取り上げること。
3 北朝鮮は、特定失踪者を含む全ての拉致被害者をいますぐ返せ。
平成24年8月25日
「すべての拉致被害者を救出するぞ!県民大集会」参加者一同
以上