パルデンの会

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邪教と判定された「全能神」はいかなるカルトか?


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宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
  平成24(2012)年12月22日(土曜日)
        通巻第3842号
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 カルト集団「全能神」は第二の「法輪功」か、はたまた「太平天国」か
  共産党(大紅龍)は悪魔、覆滅をよびかけて全土で布教活動
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 12月13日あたりから中国各地で宗教集団「全能神」への取り締まりが強化され、およそ1000名が拘束されている。
とくに青海省で400名、河南省黒竜江省陝西省内蒙古自治区などで組織細胞が公安によって急襲され活動家が多数拘束された。

 全能神は12月21日がマヤ歴の世界滅亡の日にあたるとして、救済されるには「箱船」の乗るといいなどとして布教した。秘密本部はまだ特定されていないが、本部の金庫には数トンの金塊があるなどと噂がある。

 そもそも「全能神」なるカルト集団は1960年代に米国からやってきた新興キリスト教団の分派で、70年代までに何回か分裂をくりかえしながら「全能神」(或いは「実際神」、「東方閃電」とも呼ばれる)の金字塔信仰というスタイルで影響力を拡大してきた。
表向きの教祖は巫女のような女性、「女キリスト」と称し、山西省大同の本山を崇め、共産党は敵であり「大紅龍」と呼んで布教を拡大してきた。

共産党打倒を呼びかけているため在米華僑の間でも注目され、米国内のチャイナタウンなどではリベラル派が「人権」と「政治庇護」を与えるべきと擁護しているグループもある。

 怪しげな教義、セックスと暴力が宗教活動の中心で、上層部に絶対服従を誓わせるうえに「上納金」を厳しく取り立ててきた。
米ドルにより奉納金は「一等」、香港ドルによる奉納金は「二等」と区別され、辺境、奥地で影響力をまたたくまに拡げた。これは民度に低い地域に急発展する特色をもつ中国的新興宗教で、嘗ての白蓮教、近代の太平天国も似通っている。

 実際のボスは黒竜江省生まれの趙維山で、教団の「大祭司」と名乗る。
趙維山は1980年代に早々と米国へ逃亡し、「七大長老会」といわれる最高幹部会を組織して中国へ指令を飛ばしているが、警察を「小青龍」と暗号で呼ぶなど、組織つくりのノウハウは米国発祥のエバンジュリカル系カルト「THE SOUTERS」の流れをくむとされ、中国の30の都市に支部を持つまでに到った。
信徒は数百万人とも言われる。

 1983年に中国は、この全能神を「邪教」と認定し取り調べの対象として公安を潜入させて監視して来た。
ロシアでも2007年に「全能神」をカルトのリストに加えている。

 在米の民主化グループの中には、この全能神が共産党の覆滅を言っているポイントに注目し「黒吃黒」(マフィアがマフィアを喰う)になるのか、とする論評も目立つ。


日本人はなぜ「マヤ終末論」に関心示さないのか=中国メディア

サーチナ 12月21日(金)13時40分配信

 古代マヤ暦に基づくとされる「世界終末論」が世界中に広まり、「終末の日」に当たるという21日が近づくにつれて世界各国で大きな話題となっていた。中国メディア・中国網は21日、「世界終末論」に関心を示す日本人が少ないことを指摘する評論記事を掲載した。

記事は、日本国内では「世界終末論」を間に受ける人はごく一部で、多くの人が「非科学的な言い伝えは信じない」「世界の終わりを心配するよりも、自分の明日を心配する方が現実的」と考えていると紹介した。

記事はその理由として、日本は自然災害が多いことを指摘。大地震や火山の爆発、大津波の可能性に対する予測に加え「世界終末論」のようなものまで信じていたら、「日本人は毎日極度の恐怖の中で生活することになってしまう」とした。

そして「日本人は世界の終わりを気にしていないのではなく、自分の最後の日をもたらしかねない予知不可能な災難のことをいちいち相手にしていてはきりがないと考えているのだ」と論じた。(編集担当:柳川俊之)



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