間違った情報が 四散する。
下記は本日のyahooの ニュースである
ネットを読む皆さんが どうか慎重に読んでほしい。
メインは↓ これ
「慰安婦は必要だった」「侵略、反省とおわびを」橋下氏
日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長は13日午前、戦時中の旧日本軍慰安婦について「銃弾が雨嵐のごとく飛び交う中で命をかけて走っていくときに、どこかで休息をさせてあげようと思ったら、慰安婦制度は必要なのは誰だってわかる」と述べ、慰安婦は必要だったとの認識を示した。大阪市役所で記者団に語った。(朝日新聞デジタル)[記事全文]
・ <維新・橋下共同代表>「慰安婦制度は必要だった」 - 毎日新聞(5月13日)
◆従軍慰安婦問題の論点は
・ 従軍慰安婦問題とは - 従軍慰安婦についての本当の話
(をクリックすると下段 黄色のホームページに飛ぶ)
・ 従軍慰安婦問題』の問題点はどこにあるのか(PDFファイル) - SPIRIT
・ 「従軍慰安婦問題」に対して、日本政府はどのように考えていますか。 - 外務省
バックナンバー
見た目は一般かな????? しかし
従軍慰安婦についての本当の話
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従軍慰安婦(または慰安婦)とは日中戦争や太平洋戦争中、朝鮮や日本などから動員され、兵士相手に慰安所(買売春施設)で性の相手となることを強要された女性たちです。1991年韓国の元慰安婦 金学順さんの名乗りでと補償と謝罪要求があってから一般に広く知れ渡りました。しかしネット上にはあまりに歪んだ情報が溢れています。本ページは出典を明らかにしつつ慰安婦について正しい情報をお届けします。
当時は売春婦と考えられていましたが、現在の人権意識から見れば軍隊に強制売春をさせられている性奴隷というべき存在です[注1]。当時日本には公娼制度があり、金銭でしばり売春を行わせることが合法的に行われていましたが、現在ではこの公娼制度自体が、廃業の自由がない(嫌になっても止められない)、居住の自由がない(逃亡防止のため遊郭の外に住まわせなかった)事から強制売春であり、奴隷制度であると考えられています。こうした見方は女性史など研究者の間ではほぼ共有されていますが、一般的には浸透していないようです。しかし、2007年の安倍首相の慰安婦についての発言に、アメリカから一斉に非難の声があがったように、世界的には性奴隷(Sexual Slavery)であるという見方が大勢をしめていると言うべきでしょう。
従軍慰安婦は公娼制度より更に過酷で、見せかけの保護規定もない剥き出しの性奴隷であると吉見義明は指摘しています。慰安婦には、多くが甘言・強圧などで拉致・誘拐されたものであること、相手を拒否する自由がないこと、外出が制限され行動の自由がないこと、現在の証言から多くが業者に騙されてまったく賃金をもらっていないこと、などからより過酷な奴隷制度だと考えられています。
更にその状況は、相手が軍人が主であり、戦闘を前にした軍人は気が荒く逆らえば暴行されること、日本軍には休暇制度がなく慰安所だけが実質的に唯一の娯楽制度であり、多いときには30から40人もの相手をさせられ非常に過酷であること、場所が最前線の戦地まであり空襲や敵の攻撃などの危険があること、更に最近の研究では、軍によるまったくの誘拐・監禁・連続の強姦といった状況もかなり存在すると見られる点で、日本軍によるはなはだしい性犯罪(戦争犯罪)であると考えられています。
- 「従軍慰安婦」をめぐる30のウソと真実 吉見義明・川田文子 大月書店 1997:コンパクトなQ&A集
- 強制の「史実」を否定することは許されない 吉見義明 世界. (764) [2007.5]:最近の研究結果を紹介して言明、東京裁判で日本軍の慰安婦が既に有罪判決が出ているなどの新しい証拠を指摘
- 従軍慰安婦 吉見義明 岩波新書 1995:初めて国の関与証拠資料を発見した学者の決定版研究書、詳細に全貌を記述
1977年に『朝鮮人慰安婦と日本人』(吉田清治)が出版され、その中で著者は当時自分を含む日本官憲が朝鮮の女性を強制連行し慰安婦にしたと記し、朝鮮人女性の強制連行(奴隷狩り)を証言した。1991年には韓国で初めて元慰安婦であることを証言した金学順が日本政府に謝罪を求め東京地裁に提訴するなど、慰安婦が強制連行されたという訴えが起きて、日韓両国間での問題となりました。
1977年に『朝鮮人慰安婦と日本人』(吉田清治)が出版され、その中で著者は当時自分を含む日本官憲が朝鮮の女性を強制連行し慰安婦にしたと記し、朝鮮人女性の強制連行(奴隷狩り)を証言した。1991年には韓国で初めて元慰安婦であることを証言した金学順が日本政府に謝罪を求め東京地裁に提訴するなど、慰安婦が強制連行されたという訴えが起きて、日韓両国間での問題となりました。
1991年には韓国で初めて元慰安婦であることを証言した金学順が日本政府に謝罪を求め東京地裁に提訴するなど、
しかしその直後から強制連行の証拠はないという指摘が目立ち始め、1996年の歴史教科書問題を契機にいわゆる自由主義史観論者や産経新聞を中心に慰安婦の強制連行はなかった、慰安婦問題などないという声が盛り上がりました。これらの声では強制連行とは「官憲などによる奴隷狩りのような暴力的な連行」であり、これは時に「狭義の強制連行」と呼ばれます。現在これを示す政府資料は発見されていません。
①河野談話を出した河野官房長官は慰安婦に自由がなく、本人の意思に反したという意味で強制性はあったとしている(朝日新聞 平成9年3月31日のインタビュー記事より)。
②吉見義明は強制連行の例はいくつもあることを指摘し、その上で暴力的な強制連行だけを問題にする事を批判し、まず甘言などで騙して連れてきた場合でも当時の刑法に照らして略取・誘拐罪にあたり、奴隷狩りのような暴力的な連行でなくともそれは犯罪行為(誘拐)であると指摘している(朝日新聞 2007年4月18日 吉見義明の投稿記事より)。
③更に中国や太平洋地域の前線近くでは軍による暴力による徴募と監禁、繰り返しの強姦もたくさん報告されており、こうしたものは軍による組織的な性犯罪だと指摘されている。(慰安婦戦時性暴力の実態1および2 緑風出版 2000で報告されている占領地での日本軍の蛮行について)
④日本人慰安婦については、それが当時の公娼制度と同質のものであっても、公娼制度自体が実際には金銭で行動をしばる人身売買であり、奴隷制として扱われるべきであると女性史の研究家から指摘されている(例えば 川田文子(戦争と性:近代公娼制度・慰安所制度をめぐって 明石書店 1995)など)。
以上から、研究者は慰安婦とは日本軍・政府による性奴隷または強姦などの性犯罪の被害者であると考えています。従って研究書では慰安婦とは性奴隷、軍性奴隷などと書かれています。こうした見方に反対する研究者は秦郁彦一人だけであり、彼の本はそれが研究と言えるかどうか前田朗などから疑問の声があがっています。