パルデンの会

チベット独立と支那共産党に物言う人々の声です 転載はご自由に  HPは http://palden.org

「パンダ」か「ダライ・ラマ」か


我が国は 「パンダ」 を選んだんだよ!
仙台市長は 2年前 「パンダ」か「法王」か???と
中国に言われ、自民党加藤に言われ
結論は 「パンダ」  あほな 仙台市民を見せつけた!
神戸では 「もういらない!と言われる パンダ」

パンダに罪はない

ウィーン発 『コンフィデンシャル』

から転載 
ウィーンに居住する筆者が国連記者室から、ウィーンの街角から、国際政治にはじまって宗教、民族、日常の出来事までを思いつくままに書き送ります。

「パンダ」か「ダライ・ラマ」か

 チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世には失礼なことだが、「パンダを取るか、ダライ・ラマ14世と会見するか、どちらを取るか」と恫喝しているのは中国共産党だ。誰に対してか、というとアルプスの小国オーストリアの政治家にだ。オーストリアの高級紙プレッセ1日付が一面トップで報道した。

http://livedoor.blogimg.jp/wien2006/imgs/d/6/d6830006-s.jpg
中国共産党政権のチベット人弾圧を訴える亡命チベット人たち(2012年2月8日 ウィーン市内で撮影)

ダライ・ラマ14世は昨年5月17日から26日までオーストリアを10日間訪問した。その期間、ファイマン首相はラマ14世と朝食を一緒にし、シュビンデルエッガー外相は同14世から白いスカーフを贈呈されるなど、親しく交流した。
当時、駐オーストリアの中国大使館から圧力はなかった。当方は「なぜ、中国は強く抗議しないか」というコラムを書いたほどだ。しかし、あれから1年が過ぎたここにきて、中国がオーストリア外務省を脅迫し、「ダライ・ラマ14世と会談したことは中国は一国という事実を無視するものであり、中国国民の心情を傷つけた。ダライ・ラマ14世は宗教という名でカムフラージュした分離主義者だ」として、「オーストリアは謝罪を文書で提示すべきだ」と要求してきたのだ。
いつもの中国共産党の恐喝外交だが、滑稽なのはその次だ。「謝罪しない場合、ウィーン市のシェーンブルン動物園に貸した2頭のパンダを引き取る」というのだ。

すなわち、コラムのタイトルのように、中国はオーストリア政府に「パンダ2頭を取るか、ダライ・ラマ14世を取るか」と脅迫したわけだ。世界的な宗教指導者と2頭のパンダ(ヤンヤン、ロンフイ)を並べ、そのどちらを選択するかと脅迫したことがどれだけ滑稽かを中国共産党は気がついていない。世界第2の経済大国を誇示する国が他国の政治家にこのような滑稽な脅迫をするところは、中国政治の後進性を示している。

もちろん、オーストリアは中国側の要求を拒否した。「誰が誰と会うか、他国が強いることはできないし、そのような要求は受け入れられない」という返答だ。余りにも当然のことだ。

ところで、プレッセ紙によると、過去5年間で120人以上のチベット人中国当局チベット人への同化政策に抗議して焼身自殺を試みたという。中国は力でチベット文化を同化できると考えているが、これまた大きな間違いだ。弾圧すればするほど、反発は高まることはチベット人の抵抗をみれば良く分かる。中国共産党は国際社会との協調を模索し出したが、力の外交が国の名誉を一層傷つけることをそろそろ理解すべきだ。