ダライ・ラマが千葉の大学で講演 「平和な未来、若者の肩に」
PP&Mのボーカル、ダライ・ラマ法王14世の講義でライブ
ピーターは11月13日に最新アルバム「決してあきらめないで(ネヴァー・ギヴ・アップ)‥インサイド・ザ・ハート・オブ・ピーター・ヤーロウ」をリリースした。アルバムタイトル曲はダライ・ラマ法王が世界からいじめを無くし、子供たちの未来を明るくするために書いた詩にピーターが曲をつけて歌った最新曲で、先日米ニューヨークで発表され大きな話題となった。
ピーターはギターを抱え、ステージに立ったが「この会場には僕を知らない人も多いだろうから、この曲を聴いて分かってもらえれば」とまずはPP&Mの大ヒット曲、日本でも有名な「パフ」を日本語で披露した。
そして、新曲「決してあきらめないで(ネヴァー・ギヴ・アップ)」を熱唱。「山田さん(廣作氏=音楽プロデューサー)の口添えで(ダライ・ラマ14世)の詩にメロディーをつけることになった。僕の音楽活動にもあっている。光栄です」とあいさつした。
米国の伝説的フォークグループ「ピーター・ポール&マリー」(PPM)のピーター・ヤーロウ(75)が、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世の詩をアレンジした新曲「決してあきらめないで」をリリース。この曲には「いじめ撲滅」への願いが込められており、音楽面だけでなく、さまざまな方面から関心が寄せられている。
「決してあきらめないで 苦しくても悲しくても あきらめないで 君の明日は見つかるはず」。この歌いだしで始まる詩に、米国内で1960年代から70年代にかけ「風に吹かれて」などでフォークブームを巻き起こしたPPMのヤーロウが曲をつけた。
この2人を結びつけたのがゴダイゴなどを生み出した音楽プロデューサーの山田廣作氏。以前から「苦難に負けず、信念を突き進む行動力に魅力を感じていた」とダライ・ラマに興味を持っていたという。昨年、都内でダライ・ラマ法王日本代表事務所を通じて歌詞制作を依頼。「法王が書いた素晴らしい詩がある」と山田氏の元に届いたのが「NEVER GIVE UP(決してあきらめないで)」の詩だった。
山田氏は「子供たちが笑顔でいられるように後押しする曲を作りたい」と願い、白羽の矢を立てたのが、米国内で教育現場でのいじめをなくすプロジェクトを地道に展開していたヤーロウだった。
出来上がった曲はシンプルだが心地よく、ヤーロウらしく、フォークソングの趣も感じさせるもの。16日には千葉工業大学キャンパスでダライ・ラマとヤーロウが共同発表をする予定だ。
音楽関係者は「テーマがいじめ撲滅なので、発表前にもかかわらず、音楽界だけでなく、さまざまな方面から反響があります。多くの人に聞いてもらいたい」と話している。