パルデンの会

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米国の金融緩和縮小は アジアでの深刻な経済問題になるのか





コモディティー・アイ~金相場支える中国の春節需要

2012/1/23 13:00 日経新聞
 昨年末に急落した金の国際価格が回復基調にある。指標となるニューヨーク先物価格は現在、1トロイオンス1640~1670ドルで推移しており、昨年12月29日に付けた直近安値から100ドル超上昇した。

 相場を押し上げる一因となっているのが世界2位の金需要国である中国の活発な買いだ。旧正月春節)を控える1月は例年、中国の現物需要が高まる時期に当たる。足元でも年末の安値をみて、ここぞとばかりに買いを入れている。金相場を先導するニューヨーク先物市場で資金が流出するなか、金上場投資信託ETF)や現物市場の需給動向が相対的に影響力を高めている。

 春節需要がはげ落ちる1月下旬以降も中国の需要は金相場を押し上げる見通しだ。物価上昇率の伸びが鈍化した中国は金融緩和に政策のかじを切りつつある。需要を押し上げてきたインフレヘッジ目的の買いが鈍るとの見方はあるものの、金融緩和であふれた資金が金市場に流入すれば需要はさらに増える可能性がある。中国の大手銀行は金地金の販売や積立口座の普及に注力しており、今後も投資家層が拡大するのは確実だ。

 金の最大需要国であるインドでは昨年後半以降、通貨ルピー安や経済成長鈍化の影響で需要が伸び悩んでいる。2011年1~3四半期の消費者需要量(宝飾+投資需要)はインドが743.4トンだったのに対し、中国が580.9トン。その差は急速に縮まっている。インドが守ってきた世界一の金需要大国の座を中国が12年に奪う可能性も現実味を帯びてきた。

(商品部 佐藤洋輔)




米国が量的緩和縮小を決定したことに伴い金価格が急落し、韓国銀行(中央銀行)の保有する金の評価損が1兆3300億ウォン(約1300億円)と推定されることが分かった。


19日(現地時間)、ニューヨーク商品取引所金先物相場は2月物が前日より41.4ドル(3.4%)安い1オンス=1193.6ドルで引けた。
この日の終値は2010年8月3日以来、最も安い水準だ。

金価格の急落で、最近3年で金の保有量を急速に増やしている韓銀の評価損も雪だるま式に膨らんでいる。
韓銀は2011年から今年3月までの3年間で5度にわたり計90トンの金を買い入れた。

韓銀は個別の取引内容を公開していないが、全体の購入平均価格と最近の価格から計算すると、損失規模は12億5639万ドル(約1300億円)に達するとみられる。

崔炯碩(チェ・ヒョンソク)記者