パルデンの会

チベット独立と支那共産党に物言う人々の声です 転載はご自由に  HPは http://palden.org

拉致は政治問題ではなく、北朝鮮による拉致犯罪です



勝谷誠彦氏の有料ブログより

 北朝鮮による拉致犯罪について、この日記でずっとフォローして下さっているあなたや、あなたは「やっぱりそこに落ち着いたか」と日本中の誰よりも納得しておられるのではないだろうか。大マスコミが悲観的なことばかり書き立てている間じゅう、私はここで淡々と「進んでいるよ」「こういうことが裏で起きているよ」と示してきた。私など比較にならないような立派な教育を受け、莫大な情報網や取材費をお持ちの方々が、なぜああも間違った方向に突っ走ってきたのか、いまだにわからない。
 イデオロギーや偏見を取っ払ってただ素直に、水が高いところから低いところに流れるがごとく、モノゴトの進展を眺めれば、だいたいのところはわかるのだ。短期的にはさまざまなブレはあるにせよ。
 水が流れるのは「重力」があるからである。拉致犯罪解決においてその「重力」は安倍晋三首相の執念だ。父上の秘書をやっていた時に、駆け込んできた被害者の家族の話を真剣に聞いて、外務省に取り次いだ時のことから、私は知っている。首相になってからの言葉も直接聞いている。だからその「重力」がどれほどのものかがわかり、いつかは水は高きから低きに流れるだろうと、信じていただけだ。
 面白いのは、事態がこう動き出すと、今度はそれに乗っかろうとする有象無象が出てくることである。
 

北朝鮮、生存者リスト提示/拉致被害者ら「2桁」>

 http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS0203X_S4A700C1MM8000/
 <日本と北朝鮮が1日に北京で開いた外務省局長級協議で、北朝鮮国内に生存しているとみられる日本人のリストを北朝鮮側が提示していたことが明らかになった。リストに掲載されているのは2桁の人数だという。日本政府はリストに掲載されている人物が拉致被害者や拉致の疑いがある特定失踪者らと同一かどうかの確認作業に着手した。>
 どこでいったい情報を拾って来るのやら(笑)。それくらいの情報網があるならば、拉致犯罪が解決へ向かって動いていることも、とうに事前に察知できたろうよ、日経新聞さん。はたして
 

<生存者リスト提示の日経新聞報道「あり得ない」/菅長官>

 http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140703/plc14070312500016-n1.htm
 <菅義偉官房長官は3日の記者会見で、北朝鮮側が北京で開催された1日の日朝政府間協議の際に生存する日本人のリストを日本側に提示したとの日経新聞の報道を否定した。 「報告は受けていない。そこは、あり得ないと考えている」と述べた。>
 ひとつ階段を上がったので、次の段階での私の見立てを書いておく。ここからは「ヨーヨー吊り」か「金魚すくい」だ。慎重に、慎重に、やらなくてはいけない。あの頭のおかしい国と三代目に最後にはケジメをつけさせなくてはいけないが、その前にまず同胞を元気なまま、老いた家族の方々のもとに届けることだ。それがとにかく第一目的。そのためには奴らの心理状態を常に観察しなくてはいけない。
 何十年も気が狂った世界に生きている連中の頭の中は、私たちとまったく違うのだという大前提の認識が大切だ。異なる価値観、異なるメンツなのである。それを見切って、こちらの要求に従わせる。そのためには、いちにガマン、二にガマン、臥薪嘗胆だ。それが「ヨーヨー吊り」であり「金魚すくい」だと言うのである。
 焦っては、急いでは、紙で作られた部分が切れたり破れたりしてしまう。私もちょっとあの三代目を風船デブと揶揄するのはおやすみにしよう(苦笑)。同胞を取り戻したならば、ヨーヨーならぬあの風船を人民が吊るす手助けに邁進したいとは思うが、って結局もっとひどいことを書いているか(笑)。

 新聞は集団的自衛権閣議決定をクソミソに貶す一方で、拉致犯罪解決の進展は不承ぶしょうながら評価する。朝日新聞のように前者で落ちた内閣支持率をあげるための策略だ、などと厭味を書くところもある。
 根性の曲がった朝日の指摘だが、ひとつだけ当たっていることはある。「この両者がセットだ」ということだ。
 日本の北朝鮮に対する独自制裁の解除について、アメリカは公式には懸念を表明しなかった。これはなかなか異例なことで、裏で「いいよ」となっていても、たとえば韓国を意識して何かは言うのが外交的な慣例である。アメリカは安倍さんの背中を力強く支えたといっていい。そして、それはもちろん、安倍さんが集団的自衛権の確立を、いささか強引といってもいい手法で押し通したからだ。外交もやはり「ギブアンドテイク」なのである。その一方で、まことに重要なメッセージもアメリカは発信している。

 <集団的自衛権の行使容認、海外の反応は様々>


 http://www.nikkei.com/article/DGXNZO73652930S4A700C1FF2000/
 <米国務省のサキ報道官は6月30日の記者会見で、今回の閣議決定について「日本は必要なことをするためのあらゆる権利を有している」と安倍政権の取り組みをあらためて支持した。そのうえで「これらの重要な問題に関して日米は連絡を取り合い、日本には透明な形で手続きを進めるよう促している」と語った。
 オバマ政権に影響力を持つ米ブルッキングス研究所のリチャード・ブッシュ北東アジア研究センター所長は「(閣議決定は)まだ中間段階だ。関連法が成立するまで本当の内容を知ることはできない」と指摘した。米軍と自衛隊の協力拡大により、沖縄県尖閣諸島付近での「日中の摩擦が減るだろう」と予測。「日中が海洋ルールづくりに動き出せば、さらに事態は好転する」と述べた。>
 日本の大マスコミは少しこういうアメリカの中立的な分析から学んだらどうか。サキ報道官の言う<透明な形で手続きを進める>というのは大切なことだ。安倍さんにはもっと国民に説明をしなさい、ということである。どこでか?続いてのブルッキングス研究所の所長がフォローしている。<関連法が成立するまで本当の内容を知ることはできない>のである。その間に透明性を確保し、丁寧な国民への説明をせよ、ということなのだ。
 これも私がかねてから主張していることで、だから閣議決定でなぜ天地がひっくり返ったようなヒステリックな大騒ぎを大マスコミが繰り広げるのか理解に苦しむ。同所長の、コメント後半の分析もまさにその通りだ。集団的自衛権の確立によって、北東アジアの緊張は明らかに「減る」のである。軍事と外交を少しでも知っていれば、たちまちわかることだ。「戦争に巻き込まれる」とド素人が騒ぐのもそろそろたいがいにしたらいい。
  拉致犯罪解決への道筋と、集団的自衛権の確立とはセット。国際政治のダイナミズムというものは、それくらい俯瞰的に眺めないと、なかなか見えてこない。

 見えていない人たちがここにいる。

 <中韓首脳会談、北朝鮮の核反対で一致/慰安婦研究協力も>


 http://digital.asahi.com/articles/ASG733CM5G73UHBI00H.html
 <中国の習近平(シーチンピン)国家主席が3日、就任後初めて韓国を訪問し、朴槿恵(パククネ)大統領と会談した。両首脳は朝鮮半島での核兵器の開発に反対し、非核化の実現を目指すことで一致。旧日本軍慰安婦の問題についても、資料を共同研究していくことで合意した。ウォンと人民元を直接取引できる市場の開設など、経済面での関係もさらに強化する。>
 ありがたいことである。北朝鮮はアタマに来て、しきりにいろいろとぶっ放している。中韓がいちゃいちゃすればするほど、拉致された同胞が帰ってくるのが早まるだろう。デッチあげ慰安婦で騒ぐほどに、安倍さんの冷静さが際立ち、求心力も高まるだろう。まことに日本国のために、支那と韓国はいろいろとやってくれるものだ。
 ウォンと人民元という、国際的にはバッタもんの貨幣の直接取引など、どんどん勝手にやっていればいい。それにしても朴槿恵大統領、業績があまりに悪くてオノレが破綻しそうなので、倒産が目に見えている企業に貸しこむ地方銀行みたいで哀れだなあ。
 
もっともこんな阿呆な指導者がいるのは、国民の民度のせいなのは言うまでもない。「裸の王様」にはしゃいでいる。

<習国家主席を「熱烈歓迎」、韓国ネットにも高揚感「韓国が主導権を握り始めた」「日本を超える」>

 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140703-00000034-xinhua-cn&pos=3
 <中国サイト・網易の報道によると、韓国にある中国大使館前で2日に行われた習近平・中国国家主席を歓迎する韓国市民らによる集会に、漢字で「釣魚島(日本名・尖閣諸島)は中国の土地」と書かれた横断幕が登場した。>
 主導権ねえ。主導権、主導権。地獄への道の主導権。島ドロボーどうしが盗品を自慢しあっているのも凄いなあ。
 <「日米韓の同盟を脱し、中国と軍事同盟を結ぶべきだ。米国は100年前に朝鮮を日本に売った国。もう米国を信じるのは止めよう」>
 あのさ、誰のおかげで朝鮮戦争をなんとか引き分けに持ち込んでいまの韓国があるのさ。でも、面白えなあ。こういう国民に煽られて、朴大統領も同じように口を滑らせたら、
在韓米軍もさすがに撤退かも
 習近平国家主席は冷や汗ものの外遊だろう。
軍との抗争はいよいよのっぴきならない。そして日本の大マスコミは驚くほど注目していないが、これは実は大事件だ。
 

<香港で51万人参加の反中デモ/「中国共産党の脅しを恐れるな」>

 http://www.epochtimes.jp/jp/2014/07/html/d27820.html
 香港を巡って「東洋のクリミア事変」が起きる可能性がある。軍の動向も含めて、そのあたりの支那の危機については明日以降も分析していく。

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