松竹が立て替えた歌舞伎座のために 優秀な歌舞伎俳優が次々死んでいることを信じる?
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「後ろにあんなビルが建っちゃって。これじゃあ芝居の神様も降りてこられないよな」と海老蔵は感想を漏らしたという。
この発言は一部週刊誌が報じたものだが、梨園は「芝居の神のたたり」を信じたくなるほど不幸続き。
4月2日に新装開場する歌舞伎座の工事中に大名跡を次々と失ったことから、「歌舞伎座新築の呪い」なんてウワサが飛び交うほどだ。
「建て替え工事が始まったのは、10年10月。この2年余りの間に中村富十郎、中村芝翫、中村雀右衛門と
3人の人間国宝が亡くなり、昨年12月には“千両役者”の中村勘三郎が急逝。そして今度の市川団十郎の死です。
ほかにも海老蔵が暴行を受け、染五郎が舞台の奈落に落ちるなど、ロクなことがありません」(梨園関係者)
てなわけで「新しい歌舞伎座は、かつて劇場脇にまつっていた『歌舞伎稲荷』の上に地上29階のタワービルが建つ。
本来、お社は建物の最上階におまつりすべき。ビルが邪魔でお社に降りられず、お稲荷さまが怒っているのでは」といった
オカルトめいた“解説”がネット上にあふれている。
呪い論争には、あの美輪明宏まで参入。「近代的なビルに建て替えて、
表面だけ歌舞伎座の形をしていてもダメ。とにかく慰霊碑を作りなさい」といった趣旨の発言を
ラジオ番組で繰り広げたという。はたして歌舞伎座サイドに「抜かり」はなかったのか。
「歌舞伎稲荷の御霊は、解体前に『鉄砲洲稲荷』の宮司の手により、私どもの事務所の祭壇に移し、
月1度のおはらいを欠かさず続けてきました。来週には、ほぼ完成した建物脇の通り沿いに
新たなお社を建て、再び御霊を戻す予定です。建物の最上階にまつるべき?
その点は私どもも危惧したのですが、宮司から『より多くの人の目に触れられる場所の方が、
神もお喜びになる』との助言を頂いております。今回の新築と相次ぐ訃報を結び付けられるのは
心外です」(株式会社歌舞伎座・総務部)美輪サンの「杞憂」で終わってほしい。
実力派の歌舞伎俳優で踊りの名手として知られた坂東三津五郎(ばんどう・みつごろう、本名守田寿=もりた・ひさし)さんが21日、すい臓がんのため、59歳の若さで死去。12年12月に中村勘三郎さん、13年2月に市川団十郎さんが亡くなった歌舞伎界は、また1人、人気俳優を失った。
【写真】83年、挙式で鏡開きをする坂東八十助(当時)と元妻
三津五郎さんは、勘三郎さんとは幼なじみで同学年の良きライバル。若手の頃から互いに切磋琢磨して芸を磨き、歌舞伎に新たなファンを呼び込んだ。特に舞踊「棒しばり」「三社祭」は息の合った名コンビとして知られ、人気を博した。勘三郎さんの葬儀では「そちらに行ったら、また一緒に踊ってください。その時のために稽古しておきます」と弔辞を読み、盟友の死に涙した。
歌舞伎以外でも映画、ドラマなどで幅広く活動した三津五郎さん。城好きとしても知られ、ナビゲーターを務めるBS朝日「坂東三津五郎がいく 日本の城ミステリー紀行」が今月15日に放送されたばかりだった。
私生活では1983年に元宝塚歌劇団の寿ひずる(60)と結婚し、長女の女優・守田菜生(30)、長男・坂東巳之助(25)らをもうけたが離婚。元フジテレビアナウンサーの近藤サト(46)と98年に再婚も、2000年に破局した。