<荒廃する軍人墓地 管理責任、国が言及> 全国各地に点在する軍人墓地の管理を今後どうするかが問題化している。 旧陸海軍人の戦没者を慰霊する墓地は太平洋戦争後、 国が地方自治体に管理を丸投げしたことが原因で、一部で荒廃が進む事態となっていた。 参院決算委員会で管理責任について問われた舛添要一厚労相は 「関係省庁と連携を取りながら国の責任としてきちんと管理していきたい」と答弁。 国もやっと目を向けることになったが…。 明治維新以降、戦争で亡くなった陸海軍人の遺骨を収めた軍人墓地は、 明治期から戦前までは陸軍省、海軍省が管理していた。 しかし敗戦で両省は解体、墓地の管理規則もGHQによって廃止された。 管理責任が曖昧になったのは、国有財産として墓地を移管された大蔵省が昭和21年6月に 事務次官通知を出して墓地及び公園として使用することを条件に地方自治体に無償で 貸与か譲与したためだ。 37~38年に厚生省が行った調査では全国に陸軍墓地75カ所、海軍墓地7カ所が確認された。 平成11年、旧陸軍将校らの親睦組織「偕行社」が65カ所の陸軍墓地を調査したところ、 多くの自治体に予算がないとの理由で民間ボランティアによって日常管理作業が行われていた。 中には山口市山崎陸軍埋葬地や高知市陸軍墓地のように全く管理も慰霊も行わない所もある。 約4500柱を収める広島市の広島比治山陸軍墓地は、広島市が掃除などの日常的な管理に 人員を派遣しているが十分な維持管理ができないため市民が自主的に清掃奉仕を行っている。 ただ奉仕活動をする人々の高齢化が進んでいて有志の市民は、 「このままでは墓地の荒廃は避けられそうにない」と訴える。 約9000柱が収められている福岡市谷陸軍墓地では平成17年3月の福岡県西方沖地震で 石碑がずれたり、骨壼が落ちて遺骨が散乱する被害が出た。 民間の有志で石碑修復委員会を結成して修復費1100万円を集めて原状を回復。 (中 略) 4月20日の参院委員会で衛藤晟一議員の質問に応じて「国の責任」に言及した舛添厚労相。 答弁を聞いた偕行社の菊地勝夫事務局長は 「戦没者の慰霊はどこでも国を挙げて取り組んでいます。尊い命のお陰で今日があるからです。 軍人墓地の維持管理、慰霊は基本的には国がすべきです」と話している。(2009.5.11 産経新聞)軍人墓地の荒廃が進んでいます。
皆様の周辺には軍人墓地がお有りでしょうか? また、そこにはどれほどの人たちが訪れるでしょうか。 私の地域にある軍人墓地はきれいに管理されています。 国家のために戦死した軍人に対し顕彰や慰霊をするのは国家です。
当然、維持管理も国家が行なうことです。 また、日本国のために国外で戦った戦没者の遺骨は150万柱以上あるとされ、 その収集活動も国が支援して行なうことです。 福岡市谷陸軍墓地では福岡市は修復には協力せず、
19年10月に修復完了を報告する慰霊祭を開催したさいには、 隣接する公園を使用したとして公園使用・占有料の4万4610円を請求したといいます。 それは「利用者から減免申請がなかったため規定通り請求した」そうです。 福岡市は清掃などの日常的な管理は「利用者にお願いしている」、
また石碑や骨壼は「市が管理すべきものか判断できない」としています。 福岡市の議員や役人は、税金を払っている福岡の民間有志たちが自費で1100万円を集めて
石碑の修復をしているのをみて何も感じないのでしょうか。 財政が苦しいなら人件費を下げてでも支援すべきことではないでしょうか。 しかも福岡市は在日朝鮮人に対しては給付金を出しています。 朝鮮人にはお金を出せるのに、 日本国のために命をささげた方々にはお金は出せないのでしょうか。 私は戦友がいるわけでもないですし、
そういう年代でもありませんが、 亡くなった軍人たちは 「忘れないように頼むよ。いつ、どこで、俺が日本のために命をささげたかを・・・。」 このように思っているかも知れませんね。 戦後の処理というのは特定国に謝り、お金を与えることだけではありません。
自国の戦没者を国としてきちんと慰霊すること、 そして日本国のために立派に戦った方々を後世に伝えていくことが 国の役割であり、務めでもあると思います。 |
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