パルデンの会

チベット独立と支那共産党に物言う人々の声です 転載はご自由に  HPは http://palden.org

いやはや 差別防止が 逆に差別になっている現実

勝谷誠彦氏の有料ブログより転載

 西原理恵子さんと高須克弥さんの共著を小学館が「回収」
をはじめたことに昨日触れた。わが精強無比なる工作員から次々と情報が寄せられた。怠惰なるスパイマースター(笑)はウラはとっていないとは最初に言っておきたい。ただし複数の情報をクロスするとそうなのかなあ、と思われるところはある。当の小学館内部から報告がなかったのは画竜点睛を欠くところだが。いささか卑怯だと思うが、教えていただいたサイトを引く。
 <「ダーリンは70歳・高須帝国の逆襲」が5日で絶版の経緯>
 http://my-know.net/entertainment/5829/
 まずは高須さんの発言。
 <小学館の偉い人が名古屋の高須グループ本部においでになった。
「高須帝国の逆襲に不適切な表現があるので回収します」「書き直しお願いします」僕は吐いた唾は飲まない。断固拒否。絶版にする!儲けそこねた西原理恵子の怒り顔が目に浮かぶ。>
 私もまったく同じ対応をしたと思う。番組でも出版でも「偉い人」
が来るのである。それも中途半端に「偉い人」が。私から見ると、その歳であんな会社にエサをもらっとってクズか、なのだが、まあ偉い人だ。偉い人が来た段階で、こちらの覚悟は決まっている「ああ、ええんとちゃいますか。クズに魂売って絶版にして下さい」だ。「出版人としての矜持はあんたも会社もないんですね」などとは言ってもしょうがないので言わない。クズとして生きているんだから。
 <儲けそこねた西原理恵子の怒り顔が目に浮かぶ。>
というコメントは高須さんの優しさだ。お二人とも私の何十倍も、もう稼いできた。しかしサイバラさん、最後に(?)ええ男をつかまえたなあ。
 「不適切」とされた表現に触れておこう。
ここは自由空間なので何を書いても検閲されないし、したい奴がいればいつでも来なさい。堂々と相手をする。
 <昔は「士・農・工・商・穢多(えた)非人(ひにん)」
という身分制度があって「お前のひいおじいさんは、とても情け深い人で「穢多も同じ人間じゃ。差別してはいかん」と言うて、穢多の子供たちに餅を投げてやった。子供たちがそれを拾って食べると「穢多の子は可愛いのう、と目を細めていた。」と、ばあちゃんは言う。>
 これの何が良くないのか。では「工」や「商」も「
呼ばれたくない」と声をあげてやろうか。穢多、非人に対してそういう対応をしたのに、私たちは違うのか」と。「私はそういうアジテーションはご存じのようにうまい。小学館潰れるぜ。

 これはなかなかに憲法との整合性を求められる難しい問題だ。
 <ヘイトデモ禁じる仮処分/対策法成立後初めて>
 http://www.yomiuri.co.jp/national/20160602-OYT1T50167.html
 <民族差別を助長するヘイトスピーチ(憎悪表現)
のデモを川崎市内で繰り返している男性に対して、横浜地裁川崎支部(橋本英史裁判長)は2日、在日韓国人が理事長を務める社会福祉法人の事務所の半径500メートル以内で、デモを禁止することを命じる決定を出した。この社会福祉法人がデモ禁止の仮処分を求めていた。
 5月に成立したヘイトスピーチ対策法を受けた判断で、
法人側の代理人弁護士によると、ヘイトデモを禁じた仮処分は同法成立後初めてという。>
 憲法はあらゆる方の上位にある。従って、
いかなる表現の自由も許されるはずなのだが、今回は違った。これは日本国の判例ではなく、各国の司法の流れに沿ったものであるとも考えられる。欧米各国は、人種問題については自国の原理原則を越えての判断をするのだ。日本国がその流れらにもし乗ったのだとすれば今後の司法や行政や政治に対しての影響は大きいだろう。

 早くに書き始めたのに意外と今日はエンディングが遅くなってしま
った。焦っている。最後にひとつ何かをと考えながら書いていたが、やはり私は子どものことが気になる。もう彼が孫になる歳なのだろうが、どうしても気持ちが落ち着かない。
 <北海道不明/男児どこに/捜索態勢縮小へ/3日で1週間>
 http://mainichi.jp/articles/20160603/k00/00m/040/077000c
 <北海道警などは2日、北海道七飯(ななえ)町の山林で行方不明になった北斗市の小学2年、田野岡大和さん(7)の捜索態勢を3日に半減させ、合同捜索本部も解散すると発表した。「可能な限り捜索した」として、4日までに見つからなければ捜索を打ち切る方針。3日は大和さんが行方不明になってから1週間。態勢縮小に伴い、大和さんの発見は厳しい状況になりそうだ。>


男児 発見 救出されました!!!




 何を言っているのかわからないし、それをそそのまま報じる大マスコミも狂っているのではないか。<4日までに見つからなければ捜索を打ち切る方針>は「多分、死んでいるんでしょう」ということだ。亡くなっていれば遺体があるはずである。それも見つけることができずに打ち切るというのはいかなる神経をしているのか。
 警察から「連れ去り」の視点が出てこないのはまことに好意的に考えると大マスコミもグルで秘匿しているとも思える。しかし今の大マスコミの調子からそういうことはないかなあ。見つからないのならば、連れて行かれたのでしょう。車2台とご両親はすれ違っている。北海道警はもちろん両方を捜査していると信じたい。

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