2016-06-14 私も大好きなワタリガニ。かぶりつく時には支那朝鮮の争いについて話題にするとよりおいしいよ・笑 チベット情報 #アジア情勢 2016年6月14日号。<私も大好きなワタリガニ。かぶりつく時には支那朝鮮の争いについて話題にするとよりおいしいよ・笑>。 勝谷誠彦の××な日々 有料ブログより転載2016年6月14日 8:57 2016年6月14日号。<私も大好きなワタリガニ。かぶりつく時には支那朝鮮の争いについて話題にするとよりおいしいよ・笑>。 中略 昨日、書いた。<個人による犯行なのかテロなのか。今のところは後者の方が可能性が高くなりつつあるようだ。アメリカの銃乱射事件である>。 なるほど、こう来たか、である。私の乏しい知識での推察のちょうど真ん中だ。 <米 銃乱射事件/過激な思想に染まった原因の解明急ぐ> http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160614/k10010555551000.html <FBIのコミー長官は13日、記者団に対して、マティーン容疑者が発砲事件の現場から警察などにつながる緊急電話番号にみずから電話をかけて、ISの指導者に忠誠を誓う発言をしたほか、3年前にボストンマラソンの会場で爆発物を爆発させた犯人やシリアで自爆テロを起こして死亡した武装組織「ヌスラ戦線」のアメリカ人への連帯を示す発言をしたと明らかにしました。そのうえで、「インターネットなどを通じて過激な思想に染まったと確信しており、動機の解明に取り組む」と述べ、インターネットの閲覧記録などを調べて過激な思想に染まった原因の解明を急ぐ考えを示しました。> 具体的にテロ組織から指示されたわけではない。しかし深く影響を受けていた。だから個人的に頭がおかしくてやったわけではなく、影響下での冷静な大量殺人だったということになる。だから<真ん中>と言った。これはまことに難しい。たとえばイスラム国のプロパガンダを「自由の国アメリカ」としては制限するわけにもいかない。ただひとつ規制できるとすれば「出口」すなわち、銃を持たせぬことだ。その論議はまた高まることだろう。大統領選への影響は大きい。「テロリストを入れない」か「銃を持たせない」かの対決となる。 ドナルド・トランプ候補はイスラム教徒の入国を制限するなどの政策で「テロリストを入れない」だ。一方でヒラリー・クリントン候補は「銃を規制する」である。実現性から見ると、クリントン候補の方が高い。いろいろな見方を私も示してきたが、結果としては、有権者が冷静に考えるようになると、トランプさんのダメージが大きいのではないかと思えてきた。 昨日のタイトルにはこうつけた。<米の50人射殺。キ印の個人が犯人なら事件でおわり。背後にテロ国家がいれば、戦争だ>。 これもまたビミョーなことになった。<背後にテロ国家がいれば>という記述は自分でも中途半端だと反省する。今回の犯人の<背後にはテロ国家>が明らかにいるのである。イスラム国が。しかしそこが命令したわけではなく、彼は勝手に暴発した。これではアメリカは戦争を仕掛けることはできない。犯人は自殺した。被害者の遺族や家族は怒りの持って行き場がないだろう。最終的には「テロ支援集団」としてイスラム国を国際的に抹殺するしかないのではないか。 ところが難しいのだ。イスラム国は国家ではないが、これが国家となると「抹殺」はもっと難しくなる。どこか。北朝鮮だ。日本国の同胞を明らかに拉致しているということがここまでわかっていても、国際社会は経済的な制裁しかできない。民主主義のルールとはそういうもので、舛添要一都知事をなかなか辞めさせらないのも同じだ。しかし民主主義はしんどいが、そういうしんどさを担保として、機能している。 まことに興味深いことを書こう。その民主主義のしんどさのもうひとつの担保として、アメリカは銃の所持を認めているのである。自衛の権利だ。日本国は銃の所持どころか、国防軍すら憲法で認めてはいない。銃の所持を国是とするアメリカが、日本国を本当に無力化する時にまず何をやったのか。よくわかるというものだ。 ハブとマングースの戦いのようで、まことに見ていて面白い、といえば不謹慎かな。でも面白いんだもの。 <北もからむ韓中「ワタリガニ戦争」は地域情勢をうつす鏡/韓国はひとり負け?> http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20160613/frn1606131540009-n1.htm <韓国は今、ワタリガニの季節だ。ワタリガニは韓国でもっとも漁獲量が多く、蒸してよし、鍋でよし、漬けてよしで、庶民の食卓に欠かせない韓国人大好きのカニである。「漬けてよし」はしょうゆ味で漬け込んで生で食べる「カンジャン・ケジャン」だが、韓国料理の珍味中の珍味である。 シーズンを迎えた西海岸沖の黄海では操業が盛んである。そのうちソウル市民の食卓を飾るカニの最大の漁場は北朝鮮との海の軍事境界線周辺。通称「西海(ソヘ)5島」の周辺で、北朝鮮との軍事衝突がひんぱんに起きている。このため日頃は北朝鮮が“主敵”だが、この季節になるとそれが中国に代わるのだ。> カンジャン・ケジャンは私も大好物である。ぜひ機会があれば食べてみて下さい。手はドロドロになるけれども、これはそうやってかぶりつくのが何より。刺身とは違う、焼いたものとも違う、韓国のまさに「ドロドロ文化」の精華だと思う。そこにマッコリをクイッ。ああ、食べたくなってきた。しかし本当に面白いのは日本一の朝鮮ウォッチャー、黒田勝弘さんの以下の分析だ。 <中国漁船はあのワタリガニの漁場をいったいいくらの入漁料で北朝鮮から入手したのだろうか。北朝鮮の中国からの外貨収入はいくらなのか。このことを韓国政府は中国政府にただし「対北制裁違反ではないのか?」と追及すべきではないのか。それは韓国にとってワタリガニ資源を守る道でもある。韓国も中国相手にそんな「一石二鳥」の外交をやってみてはどうか。> 電話頭野郎の国にないのは「現金」だ。だから国の切り売りをしているのである。私は前述のようにワタリガニが大好きだが、しばらく封印しよう。支払ったカネが回り回って、同胞を監禁している北朝鮮に行くのかと、この記事でハッとしたのだ。それに気づく日本人がどのくらいいるのかな。 _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ (c)2016 勝谷誠彦、katsuyamasahiko.jp All Rights Reserved. 問合せ(メールの未着など):info@katsuyamasahiko.jp 情報提供・感想:stealth@katsuyamasahiko.jp 購読解除:http://katsuyamasahiko.jp/procedure/dissolve 発行:株式会社 世論社 93