パルデンの会

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<「巨泉」墜つ。振り返ってわかる。とても勉強させていただいた。ありがとう>。

有料ブログ 勝谷誠彦の××な日々。 より転載             

 2016年7月21日号

<「巨泉」墜つ。振り返ってわかる。とても勉強させていただいた。ありがとう>。



 3時起床。
 東京に戻ってきた。夕方に番組の収録がある。
土曜日はまた大阪で収録、おっと生放送だったかな。『胸いっぱいサミット』だ。12時から。
 http://www.ktv.jp/mune/
 リンクしてていつも思うのだが、局よ。
オンエアおわったものを宣伝しても意味がないでしょう。次回の予告をしてこそ視聴率につながるはず。こうやってわざわざ探してリンクしてあげていても、いつも脱力感がともなう。「仕事しろよ」と。別にこの局だけではない。よそも同じだ。「やる気がない」のである。自分の手で視聴率を上げてやろうという迫力が感じられない。本人が悪いのではない。「あいつがいるからこの番組が成り立っているんだよな」という評価を上司もできていないので゛そういう奴が出て来ない。
 昔は、それがあった。出役だけではない。「
ちょっとおかしいんじゃないか」というディレクターのみならず、フロアのADにもそういう奴がいて、かならずあとで名をなしている。その場その場でできること、光ることというのはあるのだ。放送作家もそうだ。作家にとって自分の番組は「作品」である。せっかくの台本をアホな現場がぶち壊していると、イライラしてくる。結局どうなるのかといえば「俺を出せ」なのだ。これは禁じ手だが、実際に出来るひとというのは、よほどの能力がないと難しい。テリー伊藤さんなどはその稀有な例である。
 稀有といっておいてここで持ちだすのは、
いま失敗したなあと思ったが(笑)私もそれだ。今のテレビ東京である、東京12チャンネルに風俗ライターの私はネタを持ち込んだ。とんでもない時代で、店を紹介するとプロデューサーが裏金を要求するのである。それもちゃんとこなしてやった。そのうちに「出ない?」となった。要するに温泉ロケなどで作家の私がいると台本を読まずに番組が出来るわけである。ギャラはなし。飯を食わせてやるから、だが学生の私としてはそれはおいしい仕事だ。
 「まあ、センセイ、まず」と酒を出される。
19歳だというのは黙っていた。サングラスをかけた私は当時、30歳過ぎだということで営業をしていた。まんまとみんな認めてくれたので世間とはこんなものかとナメたのである。今やたいへんな大物のタレントの奥さんたちともたくさん仕事をした。これ以上は書かない(笑)。ただし私はいつも「業界」では信じられない「紳士」であったとだけは言っておく。今でもときどきいろいろな場で彼女たちに会うと、他人にはわからない目くばせをするのである。

 くだらない話をしてしまった。私も老いたなあ。ちょっと「
業界の雰囲気」を知って欲しかったのかも知れない。今から書くことですべてがつながるので、ここで怒ってパソコンを切ったりしないで下さい。訃報をそのまま書くのが辛くて、つい前ふりが長くなったのだ。大橋巨泉さんが亡くなられた。
 <タレントの大橋巨泉さんが死去 82歳 「11PM」や「クイズダービー」などの司会で知られる>
 http://www.excite.co.jp/News/matome/entertainment/M1468974880668/
 記事は別にまた引く。敢えてこのようなサイトにリンクしたのは「
ああ、その程度に今の馬鹿は考えているのだなあ」という私の気持ちを伝えたかったからだ。巨泉さんは巨星であった。ちょっとどう説明していいのかわからないほど混乱している。巨泉さんという人はずっと生きているものだと、頭のどこかで信じていた。昭和の「猥雑な」文化そのものであった。人物世界遺産というものがあるならばまず彼を認定して欲しい。こうなって、あらためて思うのである。小学生の時に親が寝静まった時に11PMをこっそりとリビングでつけていた、あのころの深層心理が今の私になっているのだなと。このやろう、巨泉。泣いちゃうぞ!

 う~ん。記事であればこれだろうか。
リンク先に遺言があるので切ることがはばかられる。長くなるが引く。
 <病状悪化の大橋巨泉、コラム最終回で「
安倍晋三に一泡吹かせてください。参院選挙、野党に投票してください」と最後のお願い >
 http://www.excite.co.jp/News/it_g/20160628/Buzzap_37505.html
 <
がんによる深刻な病状を打ち明けた大橋巨泉氏が参院選で野党への投票を呼びかけました。10年以上に渡りがんとの闘いを続けているタレントで元国会議員大橋巨泉氏(82歳)が深刻な体調の悪化を理由に22年に渡って連載を続けた週刊現代のコラム「今週の遺言」(2008年以前は「内遊外歓」)を6月27日発売号で最終回としました。5月下旬からは集中治療室に入っているとのこと。
 その中で巨泉氏は4月に3週間ほど意識を失っていたこと、
その際に救命措置を受ける事態となったこと、車椅子で外に出てもすぐに高熱を出すことなど、自らの病状について記しており「今のボクにはこれ以上の体力も気力もありません」と記しています。
 そうした中でも巨泉氏は「今も恐ろしい事や情けない事、
恥知らずな事が連日報道されている」「このままでは死んでも死にきれないので最後の遺言として一つだけ書いておきたい」と述べます。その「遺言」では巨泉氏は厳しく安倍首相を批判し、野党への投票を呼びかけています。>
 本文はリンク先から読んでね。週刊誌の記者もひどくなったなあ。
文頭で段落がかわるところに<その中で><そうした中で>と書いてきたら、私がデスクなら黙って投げ返す。「どこがいけないんでしょうか」と言われたら「朝まで考えておけ」だ。ああ、文藝春秋にいたら嫌な上司になっていただろうなあ。わはははは。
 思想信条的には私はまったくあいいれない。
しかし巨泉さんのこの連載はずっと読んでいた。「違うなあ」と苦笑しつつも世間をよく見ておられるなと感心していた。なぜそんなに気になっていたのか。その週刊誌は毎週送られていていたので(最近は来ない。私が馬鹿にされているのか経費削減なのか)つい手にとって読み始めたのである。するとぐいぐいと引き込まれてきた。繰り返すが巨泉さんはまさに全共闘的な左まきであり、それはまあ当然のことだ。そんなことは苦笑していればいいのだが、彼の「人生の始末の仕方」が驚くほど私が進めようとしていることに似ていたのである。
 そもそも経歴に驚いた。
大学に在籍中に放送界に出入りしていていつのまにか放送作家になる。いつのまにか出役にもなる。こんな「虚業をしていると不安になって店などやるのだが、まあ儲からない。家も一カ所では落ち着かずに世界中に住んでみる。さすがに私はあちこちに泊まり歩いてはいるが、家は海外にはないけれども。
 あ、巨泉さん、今なら私と同じADHD(大人の多動症
と評価されるのではないかと思ったのである。クスリと笑った。不謹慎なようだが、もう天寿であられたと思うので、むしろもっともいい送り方ではないかな。カッコいい。しかし私は、ベッドの上ではなく、どこかの国の路上で銃弾に撃たれて死んでいきたい。フィルム、おっと今はメモリーか。をちゃんと、いい女に託したあとで。

 調べてみればもう10年ほど前になるのだ。
この日記も長く続いているものである。読んでいただいている方々に感謝。たしか明石だったか姫路だったか、校長先生が朝礼で模造刀を抜いてみせたことがイカンと新聞が騒いだ。先生は「こういうものは、人を殺すことができるのだ」と子どもたちに教えたかったのである。「軍事を知らずして」…くどいですね。でもそういうことだ。私はこれがおかしいとここでも書き、当時連載してくれていた『SPA!』の巻頭コラムで触れた。あっ、こんなことしたからクビになったのかな。その先生からご連絡をいただき「ありがとうございます」とまで言っていただいた。
 アホは学習というものをしない。しないからアホなのだが。
そしてアホは遺伝する。これはDNA的に言うならば差別になるのでもちろんそうではない。「文化としての遺伝」だ。アホはアホ文化の中で生きている。そこは汚水だがぬるま湯で楽だからだ。「次はキミに頼むよ」とそれがアホの受け渡しなのだが、気づかない。本当はもっと勉強してそこから抜け出ことが必要だ。それをしないことか「貧困の再生産」であり繰り返しているのが失敗国家だ。だがこの問題はまことにデリケートなので経済学の最大のテーマであるにもかかわらずあまり取り上げられない。私は取り上げる。このひとつのためにここまで前ふりをしたぞ(笑)。
 

<「軍国主義者のレッテルはられた」元校長が真相激白/「2人以上出産」発言は匿名投書で
 http://www.sankei.com/west/news/160721/wst1607210004-n1.html

 <大阪市立茨田(まった)北中学校校長だった寺井寿男(としお)氏(61)が2月、全校集会で「女性にとって最も大切なことは子供を2人以上産むこと」と発言したことが「価値観の押しつけだ」などと波紋を呼び、自ら退職した騒動を覚えているだろうか。日本が少子高齢化に直面する中、学校現場で出産・子育ての価値を教えることは間違っていないとする擁護論も上がるなど賛否両論が渦巻いた。その後、寺井氏が校内で旭日旗を掲げたと報道され、騒動が拡大した。市教委の担当者は「旭日旗で戦争を想起する人もいる」と過剰な配慮を示して問題視したが、寺井氏は「私を差別主義者、軍国主義者と決めつけたい人たちがいるような空気を感じた」と吐露した。一体、何が起きていたのか。>
 <何が起きていたのか>
については引かないので力作の記事をぜひ読んでいただきたい。似ていると思いませんか。昔に書いた「模造刀」の記事と。学年には何人か左巻きの親がいる。それが新聞社にタレこむのである。無視すればいいのに、記者にも左巻き、いや、主義者ならまだいいのだが「こういう記事を書くと上にウケるな」という低能がいる。記事になり、校長先生は社会的に制裁される。校長というのは企業ならば社長だ。なかなかなれるものではないのだ。それほど知識や人格が立派な方だからこそ「正論」を言う。そして叩かれる。今回もそうだが「事件」になるのは関西ばかりだ。どういう連中が策動しているのか、わかる。

 とうとうやることがなくなったんだろうねえ。惨めだ。
 

北朝鮮、16年ぶりに南派工作員指令用「乱数放送」再開>

 http://japanese.joins.com/article/400/218400.html
 <北朝鮮が15日未明、南派工作指令用の乱数放送を突然始めた。
対南媒体の平壌ピョンヤン放送を通じて5けたの数字を次々と読み上げる方式で12分間ほど放送したという。最初の南北首脳会談が開かれた2000年の末に中断したものを本格的に再開するのではと、関係当局は注視している。
 今回の放送は正規報道を終えた0時45分から57分まで続いた。
女性アナウンサーは「今から27号探査隊員のための遠隔教育大学数学復習課題を知らせる」と予告した後、数字を読んでいった。「459ページ35番、913ページ55番、135ページ86番」。あらかじめ約束した特定冊子のページと文字の位置を意味するという。これを組み合わせて指令内容を把握するということだ。>
 もうやることがなくなったのであろう。
ウェブなどを通じてあらゆる伝達手段がある時にラジオで紙の本のページを告げるという滑稽。これも映画だなあ。そもそも何年前に渡した本だよ。この滑稽さまで、記事はちゃんと書かなくてはいけない。ダメ。

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