パルデンの会

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ロシア、トルコの情報機関がカリモフ死亡を確定

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成28年(2016)9月3日(土曜日)
        通算第5016号
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  ロシア、トルコの情報機関がカリモフ死亡を確定
    アフガニスタンからの過激派潜入を警戒、緊張みなぎるサマルカンド


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 サマルカンド空港が閉鎖された。
カリモフ大統領の葬儀準備と言われる。
 ウズベキスタンを四半世紀に亘って統治した「独裁者」
イスラムカリモフは、後継者を決めていなかった。

 脳出血で倒れた直後から有力政治家の拘束が始まり、
国境警備が強化され、首都タシュケントより、カリモフの故郷であるサマルカンドの治安維持に力点が置かれた。
 こうした動きからモスクワが死亡説を確認し、
トルコも首相自らが公式的にカリモフ死去と発言した。
英米のメディアが之を追認し報道した。

 モスクワは、カリモフ死去後のウズベキスタンの治安悪化、
政権の不安定化をもっとも恐れており、とくに反カリモフのイスラム原理主義過激派がアフガニスタンから出撃する動きに注目している。

 実際に隣国キルギスでは中国大使館が自爆テロに襲撃され、
東隣のカザフスタンでも最大都市アルマトゥで爆弾テロがあったばかりである。

 トルコ政府は中央アジア五ヶ国のうち、
タジキスタンを除く四カ国が同じ民族(チュルク系)であることから、過激派の連帯、あるいはISの潜入などを警戒している。ともにウズベキスタンの後継政権が「トルクメニスタン型」のように権力争いとなる以前に、すんなりと決定することを望んでいる。
 暫定政権はカリモフの長女が最有力と見られている。

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