パルデンの会

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その勇気をたたえよう。土俵のナイチンゲールよ


勝谷誠彦の有料ブログより転載

2018年4月6日

<その勇気をたたえよう。土俵のナイチンゲールよ>

 昔からここで書いていることを読んでおられる読者にとっては「あ~あ」で終わるできごとなのだが。
 

<「下りなさい」相撲協会員、口頭でも直接指示/心臓マッサージの女性は看護師「いたたまれず、とっさに」>

 https://www.sankei.com/west/news/180405/wst1804050097-n1.html
 <京都府舞鶴市で4日行われた大相撲春巡業で、あいさつ中に突然倒れた市長の救命措置で駆け上がった女性に、日本相撲協会側が土俵を下りるよう求めるアナウンスを流した問題で、アナウンス以外にも、女性に向かって土俵を下りるよう協会員が直接指示していたことが5日、分かった。土俵に上がった女性のうち、少なくとも1人は現役の看護師だったという。>
 え~、読者のみなさんならご存じの「優先順位」の問題である。 ヒトの命が大切なのか、大相撲の伝統とやらが大切なのか。冷静にでなくとも考えれば、すぐにわかることである。
 <この際、場内アナウンスのほか、日本相撲協会の協会員が女性らに「下りなさい」などと声を掛け、手ぶりでも下りるよう指示。多々見市長が運び出され、女性らも土俵から下りた後、土俵には大量の塩がまかれたという。
 映像を見て、日本の看護師はさすがだなと感動した。医師はいなかったのかな。飛び出すように土俵に上がって、心臓マッサージをした。全身の力をかけた、完璧なものである。よく訓練をうけていると感じた。
 たいして長くない虚血で、後遺症もそうないようでよかった。まさに、手当てがよかったというほかはない。
 ところで。これで女性看護師を引きずり下ろしてそのあと市長が亡くなっていたら,相撲教会はどうしたのだろう。逐一、それは映像に残っていて、世界中に「驚愕」として配信されるだろう。女性を土俵にあげないことそのものが「信じられない後進性」として世界に広まっているのだから。私は、伝統は伝統でいいかなとは考えるが、もし今回、ここでやらかしていたら、日本国の国益にかかわる問題になっていただろう。
 この節の冒頭に戻ると、相撲教会というか、あっちのひとたちは「頭が悪い」のだ。デブが中卒でずっと頭からぶつかっているので仕方がないわけだが、たまたま知能指数が10くらい高い、貴乃花親方があれだけ浮いてしまうのも仕方がない。
 女性を降ろそうとしたあの場面は、相撲教会にとって「存亡の危機」であったと、大マスコミは書かない。取り組みの映像をもらえなくなるからね。私はまことに面白く見た。市長さんの命が助かって、何よりもよかった。便乗して、宝塚市長が土俵にあがろうと行っているが、それはまた別の問題だ。ひとの命がかかわっていた出来事とは違う。このタイミングで報じる大マスコミも下品だ。


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