先進国と肩を並べるためには 間違った洗脳教育は ダメ!!!!!!!!!!!!!!
世界から「先進国であり得ない」と蔑まれた韓国
2018.11.21(水) 高濱 賛
韓国のヒップホップボーイズグループ「BTS(防弾少年団)」。米ラスベガスにて(2018年5月20日撮影)。(c)LISAO'CONNOR / AFP〔AFPBB News〕
「被害者を傷つける意図はなかった」
世界的人気を誇る韓国の男性7人音楽グループ「BTS」(防弾少年団)が、これまでにナチス親衛隊(SS)の記章をあしらった帽子を被って写真を撮ったり、原爆のきのこ雲をプリントしたTシャツを着てパフォーマンスしていたことが露呈したのは11月11日。
これは大変なことになるぞ、と思った矢先、世界最強の米ユダヤ系団体「サイモン・ウィゼンタール・センター(SWC)」は、直ちに強烈な抗議文を発表した。
米エンターテイメントを相手に商売をしている韓国人興行主は、ユダヤ系米国人の怖さを知っているはずだ。
13日、謝罪の書簡をSWCに送り、平謝りに謝った。これにて一件落着したかにみえる。
(その後SWCは何らコメントを出していない。謝罪したから不問に付したということなのか)
BTSを批判したブログにファンの女子大生が反発したブログを書いた。それに怒った人物が彼女の通う大学に脅迫メールを送りつける事件も起こっている。
余波は続いている。一方、韓国メディアは続報をためらっている。
その際には、雑誌側が直ちに謝罪したものの許されず、編集部全員の『洗脳教育』(つまりホロコーストの事実を徹底的に頭に叩き込めという思想教育)まで課された。
最終的には同誌は廃刊に追い込まれた。今回のBTSのケースとは大きな違いがある。
米国で一応不問に付された理由は何か
「国連ユニセフに巨額の寄付(2017年には反暴力キャンペーンのために140万ドルを寄付)をしているからか。あるいは国連親善大使だからか」
「おそらく、それらすべてを総合的に勘案したからだろう」
「それを今回蒸し返えせば、『歴史戦争』ににまで発展する可能性もあったはずだ」
韓国や台湾は「ホロコーストには無関心」
スウェーデンに本部を置く「Institute of Security and DevelpementPolicy」のエリオット・ブレナン氏*1は、アジア諸国の一般庶民のナチスやホロコーストについての常識と、欧米のそれとは大きな隔たりがあるとしている。
*1=ブレナン氏はアジア全体の社会、文化について現地調査研究し、欧米の文化と比較研究してきた専門家である。
ブレナン氏はこう指摘している。
「ナチスに対するアジア人と欧米人との認識には大きな隔たりがあるのは、第2次大戦史観が異なるためだ」
とりわけにエンターテインメント業界などで働く人にはナチスに対する正確な認識など望む方が無理なのかもしれない。ブレナン氏は続ける。
「若者の間にはナチスやSS帽子は特別な意味はない。アジアの若者にとっては反体制的であり、現状打破的でクールで格好いいものと受け取られている」
「韓国では2014年にもポップグループの『Pritz』がSSを連想させるブラックスーツを着て歌い、踊るビデオを製作して欧米では問題になったことがある」
「そうした背景にはナチスを知らない国際的非常識が韓国には存在していることを意味していた」
欧米では今なお、「ナチス・ハンチング」(ナチスの犯罪者捜索作戦)は現在進行中だ。米国内では保守、リベラルといった政治スタンスとは無関係に有無を言わせぬくらいのナチス観が定着している、学校でも徹底的に叩き込まれる。
いかなる理由があれ、ナチスは許されないのだ。
13歳の時に両親とともに米国に移住した韓国人大学生は筆者にこう述べている。
タイトルは『Killing the SS: The Hunt for the Worst War Criminals inHistory』(ナチス親衛隊をせん滅せよ:史上最も極悪の戦争犯罪者を追いかける)だ。
同氏が毎年のように上梓してきた『Killing』シリーズの第12冊目だ。同氏はナチスについて2015年にも1冊書いている。
その時のタイトルは『Hitler's Last Days:The Death of the Nazi Regime and theWorld's Most Notorious Dictator』(ヒトラー最後の日々:ナチス政権の死滅と世界最悪の独裁者の死)。これもベストセラーになった。
頭では分かっていてもナチスの犯した犯罪に対する認識は薄れ始めているのだろうか。
母親に赤ん坊を抱かせて銃殺したナチス
筆者がこの本を読んでいてショックを受けたくだりがある。
検事君は生まれたばかりの赤ん坊も殺害した。どのように殺したのか。
被告母親に赤ん坊を抱くように命じました。そして座らせて母親の胸に向けて銃弾を撃ち込みました。
検事なぜだ。
被告そうすれば赤ん坊は泣きませんし、銃弾1発で母親も赤ん坊も殺せたからです。弾が節約できます。
こうした事例を挙げながら、オライリー氏が本書で明らかにしている事実の中で興味深いのは以下の点だ。
その実例として挙げているのが、「リオンの虐殺者」の異名を持つクラウス・バルビー元ナチス親衛隊員を対ソ・スパイに使うために雇っていたケースだ。
3つ目は、ナチス親衛隊特務部隊員だったオットー・スコルツェニーについてだ。
スコルツェニーは、イタリアのベニート・ムッソリーニ首相(当時)を救出、1944年、ナチス郡の最後の大反攻となったアルデンヌ攻勢の陣頭指揮を執った男だ。
米政府をはじめ連合国は、スコルツェニーを戦後も捕らえ切れず、南米に元SS隊員たちによる「基地」を作られてしまった。
この「基地」を拠点に南米に次々と反共独裁政権を樹立させた立役者にしてしまった。
本書を読み込んだ歴史家やナチス研究家たちは異口同音に「別に驚くべき新事実が出てきたわけではない」という点は一致している。
アマゾン・ドット・コムの「読者感想」には、馬に食わせるほど称賛するコメントが殺到している。
「ナチスの紋章には悪臭と血が染みついている」
最後にBTS騒動に戻る。
「SSの記章や軍服にはナチスの蛮行の悪臭と血が染みついている。だからそれをどこの国の若者であれ、クールだなどと身に着けていることは絶対に許せない」
「先進国の若者であるならばなおさらだ。ナチスについてだけではない。きのこ雲の写真をTシャツに印刷しておどけるなんて・・・」
「指摘されて初めて謝罪するなんて許されない。そういう若者がいる国は決して世界から尊敬などされない」
「その国の大統領がいくら世界平和だとぶっても誰も信用しない。世界から相手にされるわけがない」
もっと怖いのは、そうした軽薄な世界観しか持たない若者のパフォーマンスがこれほど世界でもてはやされていることだ。
少なくともハリウッドの俳優たちにはその程度の節度も常識もある。これも欧米とアジアとでは歴史観が違うからなのだろうか。
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