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(C)有限会社・宮崎正弘事務所 2020 ◎転送自由。転載の場合、出典明示
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令和2年(2020)6月29日(月曜日)
通巻第6562号
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では台湾か? やはりシンガポールが次の國際金融都市だ
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香港安全法により、政治的には発言が封じ込められ、活動家が逮捕
香港ビジネスマンがなぜ日本を避けるか? 昨年香港財閥一位となったヘンダーソンランドにしても、一時東京
拙著のいずれかにヘンダーソンランドCEOの李兆基とのインタビ
安部首相は「香港から人材を受け入れるため、法律整備などの準備
そこまでしても、香港のビジネスマンは東京へ移動しないだろうと
「民主主義が行き届き、言論の自由が確保されている日本の事実は
自由が希薄で言論の自由がなくても、金融規制のないシンガポール
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集中連載 「早朝特急」(25) この連載は80回ほど続きます
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第二部「暴走老人 アジアへ」(その5)
第三章「ヤヌスの首」を演じるフィリピン(B)
▲果物の宝庫ミンダナオは豊か、ダバオはドゥテルテ大統領の地盤
2018年二月に、筆者はミンダナオに行った。ミンダナオ諸島は
マニラ、セブに次いで、フィリピン第三の都市、ダバオはいまや付
ミンダナオの都市部では英語が通じると旅行ガイドブックに書かれ
セブンイレブンが方々にあって、大家族の伝統がある島でも、コン
それより驚いたこと。ダバオは日本の影響がえらく強いことだった
街角に立つ外国語学校。盛況は英語、日本語で、中国語、韓国語の
ダバオの町にはマニラ同様に十数もの日本料亭があるが、「吉兆」
理由は直ぐに分かった。
ダバオの郊外、とくにカリナンあたりに「日本人村」が存在してい
マニラの日本人街は秀吉のキリシタンバテレン追放によって漂流的
▲タカヤマウコンって誰?
いまはマニラの下町=パコ駅周辺にその残骸も面影もなく駅前の小
ところがダバオには戦争中の兵站基地だった「日本トンネル」(防
大東亜戦争でフィリピンが舞台となった激戦地はコレヒドール、レ
2017年に安倍首相が訪問したとき、ドゥテルテ大統領のダバオ
翌日、昭恵夫人がこれら激戦区跡、日本人墓地を慰霊に訪れている
ダバオのアポビューホテル(アポ山はフィリピン一高い)に宿泊し
「ここは日本語学校も兼ねているのですか」と聞くとそうではなく
この地は20世紀初頭にマニラ麻のために日本から入植した日本人
ダバオはドゥテルテ大統領の地盤であり、その人気は圧倒的である
ドゥテルテの激しさはそればかりではなく同じミンダナオの中西部
40万都市だったマラウィは廃墟となり難民40万人が付近でいま
▼マニラにも慰安婦像が。。。
その乱暴とも言える遣り方に国際世論は人権無視と批判したが、何
ドバイでフィリピンの出稼ぎ女性らがレイプされ殺害された事件が
この激しさは次に禁煙政策にあらわれた。
ダバオの町は吸い殻を捨てても五千ペソの罰金、ホテル、レストラ
南国特有の風景が広がるダバオは木々も大柄である。名物のマンゴ
乗換のためマニラに戻って一泊。ロハス通りのJENホテルは日本
ところがホテルの裏側へ一歩はいると、臭気ただよう貧民街で路上
筆者にとってマニラは六回目だが、新たに見たいところがあった。
マニラに「新名所」(?)が出来たのだ。夕日が綺麗なマニラ湾に
日本政府はただちに抗議した。すでに「アジア女性基金」を設立し
▲マニラに巣くう反日活動家は華僑だ
ところが反日勢力が世界に「歴史戦」を挑んでおり、マニラでも華
マニラのチャイナタウンは金融と流通の町だが数年前に来たときは
その前の通りは早朝から渋滞、タクシーを拾おうにも雲助が多く、
多くの華僑は政治的無関心であり、子弟等は米国へ留学する。ホン
ちなみにこの遊歩道には元大統領やら著名ジャーナリストの銅像も
観光馬車、得体の知れない物売り、乞食に加えマニラ湾に釣り糸を
「これは誰の銅像だったのですか?」
「何の理由があって銅像は撤去されたのですか」
これまた誰も知らない。つまり在比華僑が建てた慰安婦像とて、同
フィリピン人が陽気なのは南国の気象条件、飢えを知らない果物や
フィリピンを最初に植民地としたのはスペインだった。ラテン系も
マリアの小祠は貧民街にもあり、またフィリピンのキリスト教独特
だから貧乏でも子だくさん、既にフィリピンの人口は一億人を突破
米国の影響はマニラでは強いが、地方へ行くと反米色が強いことに
いってみればフィリピンが独立後初めて「国学」に目覚めたとも言
▲フィリピンはなぜ中国に抗議しないか
フィリピン領海であるスプラトリー諸島の珊瑚礁の大部分がすでに
目の前のスカボロー(黄岩)礁にはセメントを流し込まれ、中国の
周辺もすでにジョンソン南礁(赤爪)で埋め立て工事、ガベン(南
これではスプラトリー諸島(中国名「南沙群島」)は中国の「浮沈
中国海軍の戦略は「接近阻止、領域拒否」と呼ばれ一貫性がある。
だがフィリピンは中国非難を積極的にできないのには以下の理由が
第一にフィリピン経済は金融、物流、建設などの殆どの分野が華僑
第二にフィリピンには統合された文化がない。はやくからスペイン
第三が独自の「国語」を持たないことだ。米西戦争でスペインを追
第四に産業の構造的欠陥であろう。国内には農業、鉱業、軽工業し
▲文化的統一のない国家の宿命
したがってナショナリズムを煽って国民を糾合するという政治的手
歴史を遡及すれば16世紀にスペインの侵略が始まり当時の皇太子
1898年米西戦争の結果、スペインは徐々に退却し、この間にア
戦後は米国の政治的影響下、反日姿勢を強めた。1965年にマル
この間、南部の島々で反政府軍が群雄割拠し、モロ民族解放戦線、
中国批判のトーンに熱狂的なものが欠落しているのは、そのような
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日本はこの「鎖国」をチャンスに活かせないか?
大きな流れは(1)グローバリズムの大後退。(2)ナショナリズ
(4)「コロナとの「共存」時代」の到来だ。長期的には思想、哲
地政学的には「米中対決が最終戦争」段階へ、つまり「金融戦争」
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読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者之声
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