パルデンの会

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トルードー首相 ウィグル「ジェノサイド」国会決議に棄権

カナダにも 「鳩」 がいた

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宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和三年(2021)2月24日(水曜日)弐
通巻第6810号 
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 カナダの問題児はトルードー首相その人だ
  ウィグル問題を「ジェノサイド」と定義する国会決議に棄権
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 カナダ国会は人道主義の立場から中国がウィグル自治区でおこなっている弾圧を「ジェノサイド」とする決議をなして、338議席うち、266人が賛成した。
ところが、トルードー首相は、この決議採択に棄権した。

 前々から言われてきたことだが、トルードー首相はフェミニストLGBTQ擁護、リベラルのなかのリベラル派で奇妙な政治スタンスを示してきた。第一次組閣では男女同数とすることに拘った。
 「ナショナリズムなんて思考範囲の狭さからうまれるものだ」という迷言もある。

 ジャステン・トルードーはピエール・トルードー元首相の息子、カナダ政界のプリンスと呼ばれ、若くしてデビューしたが国際政治で若輩者扱いされるので、近年は髭を貯えている。まもなく51歳になる。

 TPPは安倍首相の説得で最後になって参加を表明した。トランプとはまったく馬が合わず、つねにトランプの悪口を言って廻り、米加関係に亀裂が生じていた。また米国の要請にしたがってファーウェイCFOの孟晩舟を拘束しているが、中国で人質になっているカナダ人二人を釈放させるために、孟晩舟の送還と取引するのではないかと言われている。
 トルードーならやりかねないだろう。

 バイデンとは雪解けになるかと一部に期待もあったが、カナダは米国へ南下させるガスパイプラインを廻って対立しており、バイデンはパイプライン建設許可を取り消すという暴挙に出たため、両首脳の電話会談(2月22日)も円滑には行かなかった。カナダの損害は数十億ドルにのぼるとされ、トルードー政権の足下を揺らしている。
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