パルデンの会

チベット独立と支那共産党に物言う人々の声です 転載はご自由に  HPは http://palden.org

トルコに『ロシア異変』が起きている 異変は薬屋においてロシア人の爆買いである。売れ筋は鎮痛剤、降圧剤、そして糖尿治療薬。一流ホテルでも列ができた。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
宮崎正弘の国際情勢解題」 
     令和四年(2022)8月29日(月曜日)弐
        通巻第7445号 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 トルコでロシア人観光客が医薬品の爆買い
   現在までにおよそ300万人。一流ホテルの薬局も深夜営業
****************************************

 NATOを攪乱するトルコ。エルドアン大統領の辣腕ぶりはつとに知られるが、米国が反対したロシア製イスカンダルミサイル防衛システム)を導入し、ロシアからのパイプライン敷設を断行し、さらに夏にはフィンランドとスウェーデンNATO加盟に強烈な反対を表明し、ロシアに飛んでプーチンと談合を繰り返した。
 ウクライナからの小麦輸出が可能となったのも、トルコの仲介だった。

 そのトルコに『ロシア異変』が起きている。
 もとよりロシア人観光客はトルコに溢れていた。キプロスやスペインにもロシア人ツアーが目立ったが、ウクライナ侵攻後はEUの制裁に直面したため、なおさらトルコ観光が栄える。

 異変は薬屋においてロシア人の爆買いである。売れ筋は鎮痛剤、降圧剤、そして糖尿治療薬。一流ホテルでも列ができた。

 思い出すのはソ連崩壊直後のロシアの風景だ。ルーブルがみるみる下落し、1ルーブル=240円だったレートは、60円、1円、最後は12銭に大暴落を演じた時代、どこへ行っても街中で近寄ってくるロシア人は「ドルと交換してくれませんか?」、「栄養剤もってないか?」。そして「カラーフィルムを譲って欲しい」。
ホテルの従業員からは執拗に「栄養剤があったら欲しい」と要求された。あいにく当方は正露丸しかない(征露丸ではないが)。

 ちなみにトルコ観光局発表のロシア人入国は1月~7月で220万人(前年同期は155万人)。8月にはいって、さらに急増し8月17日までの速報で524000人だそうな
□☆□☆み□☆☆□や☆□☆□ざ☆□☆□き☆□☆□