パルデンの会

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セイモア・ハーシュは、誰がノルドストリームを破壊したかについて、独自の調査を行い、パイプラインを爆破したのはロシアを装った米国の秘密作戦だったと結論付けた。

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 「宮崎正弘の国際情勢解題」 
    令和五年(2023)2月10日(金曜日)
       通巻第7629号  <前日発行> 
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セイモア・ハーシュ

「ノルドストリーム破壊の背景にCIA」と爆弾発言
ただちにホワイトハウスは否定したが。。。。
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セイモア・ハーシュは、誰がノルドストリームを破壊したかについて、独自の調査を行い、パイプラインを爆破したのはロシアを装った米国の秘密作戦だったと結論付けた。
ハーシュといえば「ソンミ村の虐殺」やイスラエル核武装(「サムソンの選択」)など数々のスクープで知られるジャーナリストだリトアニアユダヤ人で、ニューヨークタイムズでも辣腕記者として鳴らした。

 そのハーシュが匿名の協力者を得て、ホワイト ハウス、CIA、ペンタゴを取材し、爆破計画は2021年12月まで遡ることを突き止めた。特別チームはジェイク・サリバン大統領補佐官の下で結成されたという。

 米海軍は、パイプライン攻撃には新型潜水艦の使用を提案した。空軍は、遠隔操作で爆弾を投下するシナリオも議論し、CIAはいかなる作戦であれ秘密でなければならないと主張した。アメリカがノルドストリームのパイプラインを爆破したという暴露である。

CIAは、深海ダイバーを使い、パイプラインに沿って爆発を引き起こす秘密作戦の計画を作成した。
2022年初、CIA 作業部会はサリバンに「パイプラインを爆破する方法がある」と報告し、その直後にウクライナ民主化で暗躍するヌーランド国務次官が「ロシアがウクライナに侵攻した場合、「ノルドストリーム2 は前進しません」と記者会見で答えている。

 ロシア侵攻前の2月7日、バイデンは訪米したショルツ独首相と会い「ノルドストリームは私たちが終わらせます」と発言したという。ドイツのロシアへのエネルギー依存体制を物理的に終わらせるとドイツはウクライナに肩入れせざるをえなくなる

協力国があった。
捕鯨の国、ノルウェーは米海軍の深海潜水チームの作戦遂行の兵站を支援した。ノルウェー海軍は3700名でベルゲンに主基地があり、フリゲート3隻が主力。潜水艦・ミサイル艇を有し、フロッグマン部隊が有名である。

3月の或る日、米海軍チームがノルウェーに飛んで、シークレット・サービス並びに海軍と打ち合わせを行った。


ノルウェーは「森」ばかりではない
   潜水夫部隊を誇るNATOの一員である

デンマークボーンホルム島から数マイル離れたバルト海の浅い海域に「適切な場所」を見つけだした。
パイプラインは260 フィートの海底に沿って1600メートルほど続く脆弱なポイントで、これは潜水夫の活動範囲内である。

2022年9月26日、ノルウェー海軍哨戒機がソナーブイを投下した。信号は水中に広がり、数時間後、強力なC4爆薬が作動した。四本のパイプラインのうち、三本が使用不能に陥った。

しかしノルウェーが何故こうまで前向きだったのか?
北欧諸国の中でノルウェーは1949年にNATOに加盟している。しかしEUには加盟せず、またユーロにも加わらないで独自の路線を進める。

じつはノルウェー天然ガス、石油の「輸出大国」である。ポーランドへ海底パイプラインが繋がるほか、750キロのパイプラインをドイツへ繋ぐ計画が進行中だ。

ノルドストリーム爆破は、オスロ政府にとって、米国主導の機密作戦でこれに秘密裏に便乗することは国益に直結するというわけだ。

 23年2月8日、ホワイトハウスは「ノルドストリームの爆発の背後に米国がいると主張する情報があるが、虚偽であり、完全なフィクションである」と否定した。

    ◎☆□☆み□☆☆□や☆□☆□ざ☆□☆□き☆□☆□