パルデンの会

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オバマ大統領に ノーベル平和賞(後は実行あるのみ)

中国にとやかく言われても ノーベル賞繋がりで法王様と オバマ大統領はいつでも会えるようになるでしょう


オスロ=大内佐紀】ノルウェーノーベル賞委員会は9日、2009年のノーベル平和賞を「国際協調外交を推進した功績」で、米国のバラク・オバマ大統領(48)に授与すると発表した。

 特に、オバマ氏が核兵器の全廃に向け外交交渉を開始したことを評価した。現職の米国大統領が受賞するのは、1919年のウッドロー・ウィルソン以来、90年ぶり。

 就任して1年にも満たない大統領が選ばれるのは異例で、同委のオバマ大統領への期待値の高さを示した。

 同委のトールビョルン・ヤーグラン委員長は、核軍縮交渉のほか、国連をはじめとする多国間の枠組みを重視し、中東和平交渉など、「対話」を促進していることについて、オバマ氏への「支持」を表明。オバマ氏が提唱する「グローバルな問題に取り組むため、みなが責任を分かち合おう」という考えに対し「ノーベル委員会が108年間、まさしく追求してきた理念だ」と最大限の賛辞を贈った。

 オバマ大統領は今年4月、プラハでの外交演説で「核兵器のない世界」に向け、交渉を開始することを宣言し、9月には国連安保理で、議長として「核兵器の全廃に向けた」決議案の採択を主導した。2大核兵器保有国であるロシアとの間でも戦略核兵器の大幅削減を目指す交渉を開始、年内の大筋合意を目指している。

 ノーベル賞委員会がオバマ大統領を選んだのは、世界随一の経済力と軍事力を背景にした、ブッシュ前米政権時代の一国主義から決別し、多国間の対話を通して、国際的な問題の解決を掲げるオバマ大統領にエールを送り、米国が国際社会との協調を強めていくことを促す狙いがある。

 授賞理由では、また、オバマ大統領の主導で、米国が気候変動問題でより建設的な役割を演じている、と指摘した。米国が温室効果ガスを大胆に削減することには、国内でなお、慎重意見が強い。米国世論にオバマ大統領への協力を求める意図もうかがえる。

 ノーベル賞委員会は、米国の現職大統領として、ウィルソンのほかセオドア・ルーズベルト(1906年)にも平和賞を授与している。米国の政治家では、このほかジミー・カーター元大統領(2002年)、アル・ゴア元副大統領(07年)の受賞歴がある。

 授賞式はノーベル賞を創設したアルフレッド・ノーベルの命日にあたる12月10日、オスロ市庁舎で開かれ、賞金は1000万スウェーデン・クローナ(約1億3000万円)。

 ◆授賞理由骨子◆

 ▽国際的な外交と諸国民の協力強化に向けた比類なき努力

 ▽「核兵器のない世界」の構想とそれに向けた取り組み

 ▽国際機関の役割を重んじる多国間外交が中心的な位置を回復

 ▽米国は気候変動問題でより建設的な役割を演じている

 ▽より良い未来に向け、世界の人々に希望を与えた

 ◆ノーベル平和賞=国際的な平和活動の推進や軍縮などに貢献した人物や団体に授与される。ダイナマイトの発明で富を築いたスウェーデンの化学者アルフレッド・ノーベル(1833~96)の遺言に基づき、1901年に創設された。

 生理学・医学、物理学、化学、文学、経済学の各賞の選考はスウェーデンで行われ、平和賞だけは創設当時、スウェーデン連合王国だったノルウェーの国会が選んだ委員会が行う。授賞式は、ノーベルの命日にあたる12月10日。

 日本人では非核三原則を唱えた佐藤栄作元首相が74年に受賞した。
(2009年10月9日21時48分  読売新聞)