大飯再稼動の京都・滋賀への説明、副大臣なぜ?
関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)再稼働の政府方針の説明のため、牧野聖修・経済産業副大臣が23日に京都、滋賀両府県を訪問することについて、ジャーナリストの田原総一朗さんが22日、大津市内で、「枝野経産相に、あなたが行くべきだと言った。しかし、福井県が『京都、滋賀とは差を付けてほしい』と求め、副大臣になったと聞いた」などと発言した。
嘉田知事は「私も同じ情報を聞いた。政府は本気で対応する気がない」と批判。再稼働の判断に必要な7条項の両府県の共同提言については「(私たちの声が)届かない限り簡単にイエスとは言えない」とした。
福井県の満田誉副知事は「コメントのしようがない。国の判断でやっていただいている」と述べた。
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「未来政治塾」は22日に開講し、初講義には、12都府県から市議や主婦、高校生ら15~73歳の206人が出席。講義の模様は、約450人の登録者向けにインターネット配信もされた。
嘉田知事は「多様な人材が、政治家を目指したいと思えるようにしたい」と強調。受講した京都市立堀川高1年の黒田真衣さん(15)は「首相がコロコロ代わる日本の政治に疑問を持っていた。講義は難しかったが、勉強する意欲が湧いてきた」と話した。
講義は月1回のペースで開催する。