Today, July 6th is His Holiness the 14th Dalai Lama's 77th birthday. It is hard to think of any living individual who better represents the ideals of peace, hope, and compassion. As a leader, visionary, philosopher, environmentalist, reformer, and peace activist, His Holiness' monumental contribution to humankind has touched us all.
http://sft.convio.net/images/content/pagebuilder/dalai_lama.jpgBorn in a remote corner of eastern Tibet in 1935 and educated in the grandeur of Lhasa's Potala Palace, his life – and that of his nation – was turned upside down when Tibet was invaded by China in 1949. As Chinese troops massacred Tibetans, stole their land, looted their wealth, and razed their temples to the ground, the young Dalai Lama was called upon to lead his people.
Instead of resigning to a life under Chinese control, he risked everything to flee his beloved homeland. His dramatic escape to India, from where he could continue to lead his people in their freedom struggle, was a visionary decision and has denied the Chinese government the power to control his activities.
Ever since he moved into a humble residence in Dharamsala at the age of 24, His Holiness has dedicated every waking hour to the cause of his people, and indeed to the well-being of all sentient beings. In his effort to promote world peace, religious harmony, and universal responsibility, he has traveled across continents, given thousands of talks, written hundreds of books, and educated millions of people.
Everywhere he travels, the Dalai Lama brings inspiration and rekindles our hope. Together, we can give His Holiness a gift that will complement his tireless work: an investment in the future of the Tibetan nation.
infinity>国際>チャイナウォッチャー [チャイナ・ウォッチャーの視点]
ウルムチ事件から3年
ウイグル人数千人が行方不明?
この3年、ラビア総裁のWUCメンバーをはじめとした在外ウイグル人らは、「事件を忘れないで」「国際機関による調査を」と訴え続けてきた。しかし、今年の5月、日本で「世界ウイグル会議 代表者大会」が催された際のインタビューで、ラビア総裁は、祖国における中国当局の弾圧はますます厳しく、暴力的なものとなっていると、その窮状を訴えた。
同じく前回の本コラムで触れたが、この5月から6月にかけて、12歳の少年が当局によって拘束された後、拷問を受けて死に至ったと見られる事件や、当局のイスラム学校への強制突入により、多くの児童が負傷する事件等が起こったとの情報も伝えられている。にもかかわらず、焼身抗議が続くチベットと同様、ウイグルの現状に関して、国際社会の一員たる私たちはまったく無力である。
ウルムチ事件以降、数千人の強制失踪?
まず、「強制失踪」という文言だが、これは2006年の国連総会で採択された「強制失踪防止条約」のなかで、「国の機関又は国の許可、支援若しくは黙認を得て行動する個人若しくは集団が、逮捕、拘禁、拉致その他のあらゆる形態の自由のはく奪を行う行為」と定義されている。日本も批准している同条約では当然のこと、強制失踪は人道上の罪として禁止されている。
先頃、日本の「特定失踪者(北朝鮮による拉致の疑いが濃厚な失踪者)」の一人、藤田進さんの弟、藤田隆司さんが国連の「強制的失踪作業部会」から聴取を受けることとなったとの報道があった。わが国においては、北朝鮮という他国による日本人拉致や特定失踪者の件が、まさにこの「強制失踪」にあたる。一方、WUCのレポートによれば、ウイグル地域においては自国政府である中国当局によって自国民の強制失踪が多数引き起こされているということになる。
レポートには、23名の顔写真入りの詳細なプロフィールが記されている。しかし、前書きには、「(レポート発行の目的は、)2009年7月5日のウルムチ事件以後、新疆ウイグル自治区のウルムチ市、そのほかの都市で、何千人にも及ぶ強制失踪が起きていることを国際社会に知ってもらうため」との記述がある。
事件の夜、消えたウイグル人はどうなったのか?
ここで思い出されるのが、3年前のラビア総裁へのインタビューの内容だ。総裁は「7月5日、ウイグル人によるデモを当局が武力弾圧した。結果、少なくとも400人のウイグル人が命を落とし、さらに、一夜にして、約1万人のウイグル人が消えた、との情報がある」と述べていた。例によって、中国当局の発表内容はこれとは大きく異なっており、「約190人が死亡したが、ほとんどは『暴動』に巻き込まれた漢族」というものだった。
中国当局の発表を容易に信じることはできないが、一方のウイグル側の「1万人が消えた」という話も、あまりにも衝撃的であるがゆえに俄かに信じ難い。そんな気持ちから、このとき筆者はラビア総裁にことの真偽を幾度も尋ねた。総裁は、情報ソースの一端を明かし、確かにそれは信頼に足ると思われたが、でも信じ難いという顔をしていたはずの筆者に、総裁はこう強調した。「だからこそ私たちは、国際機関による調査をしてほしいと強く要望するのです。ウルムチ周辺では事件後、夫や息子が帰ってこない、という家庭、女性が数え切れない。この状況を看過できないし、国際社会にも看過してほしくない」
謎のハイジャック事件
ウルムチ事件から3年の日が近づいた6月末、中国からあるニュースが飛び込んできた。「新疆ウイグル自治区でハイジャック未遂」との報である。中国メディア伝によれば、「ホータン発ウルムチ行きの航空機内で6人の男がハイジャックを企てたが、機内に乗り合わせた特別警察学校の学生20数人により取り押さえられた」という。この報道に対し、在外ウイグル人らは「ねつ造だ」などと疑問を呈し反発している。
在日ウイグル人で、日本ウイグル協会代表とWUCの副総裁を兼務するイリハム・マハムティ(Ilham Mahmut)氏はいう。「6人は杖を折って凶器にしようとした、とも伝えられていますが、そもそも機内にそんなものをもち込めるでしょうか?」。インターネット上には「中国の手荷物検査はアメリカより甘い」などという書き込みもあったそうだが、「そんなことを書くのは、ウイグル人の置かれている実態について無知な人」と氏は憤る。「以前からウイグル人は中国国内で、飛行機への搭乗やホテルでの宿泊を断られるといった差別を受けてきましたが、いまや、ウイグル地域の中での町から町への移動の自由すら奪われている状況なのです」
他の町へ出かけるにも、いくつもの書類――(1)違法な宗教活動に関わっていない証明書、(2)移動先での目的や滞在期間を記した書類、(3)犯罪歴がないことの証明書――を出さなければならないという。まるで外国訪問の際の査証のようだ。これほど前近代的な人権侵害は日本では想像もつかないばかりか、いまや中国の他の多くの都市でも考えられない。
事態改善のため日本人ができること
日本の時事通信は、現地メディアからの転電としてこの件を「ハイジャック未遂『重大なテロ』=容疑者はウイグル族か」と伝えたが、この報道姿勢にべつのウイグル人が憤る。この人は、「ハイジャック未遂」自体、中国当局が仕組んだ残虐かつ悪質な茶番だ、といい切った。「ウイグル人6人を機に乗せ、機内で近い席の漢族乗客が因縁を吹っかけ、小競り合いを起こさせる。そこへ待機していた『警察学校の訓練生』が飛びかかるというシナリオであり、ウイグル人をテロリストと見せかけるための芝居だった」というのだ。
ウイグル地域で起きている多くのことと同様に、この件も詳細情報が伝えられないために不可解さが拭いきれないことが問題だ。何より望まれるのは事実の公開である。